夜の森で「きおく」を増やす謎解きADV『A Tiny Wander』無料体験版がSteamで配信開始
これまでイベント会場でしか触れなかった作品が、ようやく手元で遊べるようになったにゃ。DOUKUTSU PENGUIN CLUB の探索謎解きアドベンチャー『A Tiny Wander』の無料体験版が、8月6日(PT)にSteamで配信開始。Steamのイベント「Wholesome Games Celebration」に合わせての公開で、開発チームはストアページの告知で「これまで会場でしか遊べなかったが、世界中のプレイヤーにようやく届けられる」と、節目であることを強調している。
主人公は力持ちで健気な子ブタの配達人「ぶぅ」。遭難者が絶えないことから人々に「帰らずの森」と恐れられ、外界と切り離された巨大樹の森――そこへの配達を、うっかり引き受けてしまうところから話が始まる。森の奥へ一直線には進めないと悟った ぶぅ は、情報を集めるために森の縁でキャンプを張る。泣き虫な獣人、キノコの釣り人といったクセのある住人の悩みを解きほぐしていくと、それが配達の手がかりに変わっていく、という組み立てだ。
ランタンで看板を照らすと、話が動きだす
売り文句が「世界観そのものが謎解き」なのが面白いところ。暗くて読めない看板には明かりをつける、住人の雑談に紛れたヒントに耳を澄ます、探索を邪魔する地形には資材を運んで橋を架ける。そうやって世界を知るほど「きおく」が増え、バラバラだった物事のつながりが見えてくる——つまりパズルの答えが、パズルの外側に置かれているわけにゃ。ノンリニア設計なので、本編は解き方次第で序盤エリアからいきなり結末へ到達できるという。



ただし体験版は、そのノンリニアさを丸ごと開放するのではなく「区切りのいいところ」で終わる作りにしたとのこと。平均プレイ時間の目安は約30分。ランタンを持って歩き、豆を挽いて焚き火のそばでコーヒーを一杯、住人と話してヒントを拾う——遊びの芯にあたる部分を触らせる構成になっている。
体験版に合わせて日本語版のトレーラーも公開されているにゃ。
舞台は夜で終始暗いけれど、ストアページには「ホラー要素なし!安心して探索を楽しめる」とはっきり書かれている。加えて漢字にルビを振る機能もあり、子どもや日本語学習者でも読み進められるよう配慮されている。音楽は Takao Masaki 氏によるオリジナルサウンドトラック。ディレクターの画集『ヲかシな建物探訪記』から生まれたスピンオフという出自も、あの独特な建物の造形に納得がいく。
本編の予定は2027年第2四半期まで動いている

体験版の対応OSはWindowsのみ(推奨環境はGTX 960クラス)。言語は日本語・英語・簡体字中国語・繁体字中国語・韓国語に対応するが、本編のストアページの表を見るとインターフェイスと字幕にチェックが入っているだけで、フル音声の欄は全言語とも空欄。ボイスは入らない読み物寄りの作りと見てよさそうだ。
気をつけたいのは発売時期にゃ。当初は2025年内を目指し、2025年6月に2026年へ延期。そして現在ストアページに掲げられている予定は2027年第2四半期まで動いている。公式サイト側の表記は「2026年」のまま残っているので、待つならストアページの数字を見ておくのが確実だ。PCのほかiOS/Androidでの展開も予告されている。
なお同じ8月6日には、獣人の街の理髪店を舞台にしたナラティブADVの体験版も公開されている。夜と静けさの手触りが好きな人は、こちらも合わせてどうぞ。
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