『Seina: a Tale of Spirits』体験版がSteamで公開、水彩画の村で迷子の猫を探す
猫がいなくなった、というだけの理由で、少女は霧の深い森へ入っていく。POFUPOFU STUDIOSの『Seina: a Tale Of Spirits』の無料体験版が、Steamストアページで配信されている。製品版はまだ「近日公開」の表示で、発売日は入っていない。
主人公は少女ミカ。行方の分からなくなった愛猫セーナを追いかけるうちに、精霊たちの棲む世界へ迷い込む——という筋書きだ。舞台は苔むした古い神社や、霧のかかった森、静かな湖のほとり。背景も人物も手描きの水彩で描かれていて、輪郭のにじみや紙の質感がそのまま画面に残っている。
戦闘もゲームオーバーも用意されていない
このゲームには敵を倒す要素が無い。失敗して死に戻る場面も無い。やることは歩くこと、精霊に話しかけること、そして道をふさぐ仕掛けを解くことに絞られている。パズルはいわゆる環境パズルで、頭を抱えるような難度ではなく、寄り道の口実として置かれているものにゃ。



作っているのはギリシャの個人開発者Argyro Brotsi氏で、POFUPOFU STUDIOSの名義はこの人ひとり。Steamのストア表記も開発元がArgyro Brotsi、販売元がPOFUPOFU STUDIOSという形になっている。2024年に初めて日本を旅したときに見た、地方の村ののんびりした時間の流れが出発点になったという。有名な観光地ではなく、そちら側に強く引かれたという話は、実際の画面を見るとなんとなく分かる。灯籠、鳥居、木造の家並みといったモチーフが、観光ポスターの構図ではなく生活の目線で置かれている。
日本語はテキストのみ、音声は英語だけ
対応言語は23言語と、個人制作としてはかなり手広い。ただし中身は項目ごとに違う。ストアの表記では、フルボイスに対応するのは英語のみで、日本語を含む残りの言語はインターフェースと字幕の対応にとどまる。日本の村を題材にした作品ではあるけれど、日本語ボイスが入っているわけではない点は先に知っておきたいところ。
体験版の対応プラットフォームはWindows。製品版はPC以外にPlayStation 5、Xbox Series X|S、Nintendo Switch 2でも展開が予定されている。Steam版にはシングルプレイと実績が用意されている。
本作はSteamで開催されている小規模スタジオ向けの祭典「Tiny Teams Festival」の選出作品でもある。製品版の日付が決まるのはこれから。今のところ確かなのは、猫を探しに行ける場所が、ひとつ無料で開いたということ。
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