スパイFPS『Agent 64: Spies Never Die』本日配信、64時代の手触りを再現
タキシードに皺ひとつ作らず、低ポリゴンの敵を消音ピストルで静かに沈めていく——そんな64時代のスパイシューターの感触を、まるごと現代に呼び戻す一本が動き出したにゃ。フランスのソロ開発者 Replicant D6 が手がける 『Agent 64: Spies Never Die』 が、8月11日にSteamで配信を迎えた。2021年に最初のデモが姿を見せてから、実に5年半。開発者自身が「過酷だった」と振り返るほど時間をかけて仕上がった作品だ。
狙いは隠さず全開で、『ゴールデンアイ007』や『パーフェクトダーク』といったRareのNintendo 64作品へのラブレターになっている。カクついた輪郭、質感を落としたテクスチャ、あの頃の画面をそのまま思い出させる見た目でありながら、中身はDirectX世代のPC向けにきっちり組み直されているのが面白いところ。
ジョン・ウォルターが全14ミッションに挑む

物語の主役は、余裕の笑みを絶やさないスパイ、ジョン・ウォルター。宿敵ドミニク・パルプの悪巧みを叩き潰すべく、全14のミッションを渡り歩く。銃撃戦だけで押し切るのではなく、探索と目標達成型のレベル設計が組み合わさっているのが、まさにあの系譜らしいところにゃ。書類を盗む、装置を仕掛ける、要人を追う——ステージごとに「やること」がある。
難易度は3段階用意され、上げるほど目標が増え、探索できる範囲まで広がっていく仕組み。見た目こそ90年代風だけれど、敵AIは現代的に手を入れてあるとのことで、ぼんやり突っ立っている的にはならないらしい。
キャンペーンはひとりで潜入するもよし、2人ローカル画面分割、あるいは最大4人のオンライン協力プレイでワイワイ攻略するもよし。据え置き機の前に集まって遊んだあの感覚を、そのまま今の環境に持ち込めるのが嬉しい。
対戦は8人まで、70超の“反則”はどう遊ぶ?



このジャンルの真骨頂といえば対戦だにゃ。本作もそこは外していない。競技モードはローカル画面分割が最大4人、オンラインなら最大8人まで対応する。ルールも デスマッチ/ブリーフケース(確保系)/ゾーン(陣地取り)/チャレンジ(時間制のボット戦) と揃っていて、人が集まらなくても全モードでボットを混ぜられるのが気が利いている。
加えて用意されているのが、70種類超のモディファイアとチートで遊び倒す「パラドックスモード」。頭でっかちになる、弾がスローで飛ぶ、リロード禁止——といった昔ながらの“ズル”を好き放題に盛り込める。真面目な潜入に飽きたら、ここでハチャメチャに崩す時間もちゃんと確保されているわけだ。
日本のプレイヤーにとって見逃せないのが言語対応で、Steamのストアページによれば日本語はインターフェースに加えて音声もフル対応。英語・フランス語と並んで、日本語でもフルボイスで楽しめる構成になっている。価格は早期購入向けの割引が入った状態でのスタートで、詳しい金額はストアで確認できる。対応は現状Windows PC、コンソール版も予定されているが時期は非公開とのこと。
5年半という長い潜伏期間を終えて、ようやく地上に出てきた本作。あの頃コントローラーを握り合った記憶がある人ほど、まず手を伸ばして確かめてみる価値があるにゃ。
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