『Brave New Wonders』Steamで発売、ロボットへの指示を文章で書く工場自動化シム
「倉庫で赤の信号を検知したら、汎用工場から結晶化合物を拾い、倉庫へ置け」
これはスクリプトの一行ではなく、ロボットにそのまま渡せる普通の文章。トロントのスタジオCity From Naughtが手がける工場自動化・基地建設シミュレーション『Brave New Wonders』が、9月21日にSteamで正式版(1.0)として発売された。対応はWindowsのPC版だよ。
ベルト無し、運ぶのはオートマトン
この手の工場ゲームといえば、採掘機から精錬炉へ、精錬炉から組立機へとベルトをつないでいくのが定番の遊び方。本作にはそのベルトが無い。資材を運ぶのはすべて「オートマトン」と呼ばれる作業ロボットで、プレイヤーはロボットに何をさせるかを決めていく。
指示の出し方は2段構えになっている。最初は用意されたプリセットの行動から選び、慣れてきたら自分で文章を書く。ストアページに載っている例がわかりやすいので引いておくにゃ。
公式のストアページより(日本語訳・抜粋)
- オートマトンに「A、B、Cの順に移動して」と伝える
- 「倉庫で赤の信号を検知したら、汎用工場から結晶化合物を拾って倉庫に置く」といった条件付きのロジックを組む
- 建物や工場は色つきの信号を発し、互いに反応し合う。基地全体にプログラム可能な仕組みを張り巡らせることができる
書いた文章は「行動グラフ」という図に変換され、確定する前に中身を確認・編集できる。開発チームはSteamのお知らせで、割り当てる前にこのグラフを読むことが、ロボットが意図どおりに解釈したかを確かめるいちばん早い方法だとすすめていた。ただ言葉を投げて終わりではなく、文章がロジックに変わる過程が目で見える作りなんだね。



生産の流れそのものはこのジャンルらしい。鉱石や結晶を掘り、精錬して素材にし、枝分かれした生産ラインでより複雑な部品へ仕上げていく。動力はエネルギー網から取り、工場・倉庫・物流ルートをつないで処理量を詰めていく形。ブループリントを使えば工場のレイアウトを丸ごとコピーして貼り付けられて、複製したオートマトンは担当の仕事を引き継ぐので、拡張の手間はかなり抑えられている。
文章の解釈にはAIモデルを使っている、とストアページで明記されている。そのモデルの役目は入力した文章から行動グラフを作ることだけで、イラスト・3Dモデル・テクスチャ・アニメーション・効果音・音楽・ボイス・ストーリーには生成AIを一切使っていないとのこと。文章入力を使いたくなければ、グラフを手で組んで同じことができるようになっている。
舞台は、文明が数千年前に滅び、人々が昔のことを何も覚えていない遠い未来。プレイヤーは「パイオニア」として旧世界の遺跡を探索する。遺跡の中には敵対する機械が守っているものもあって、タレットを置き、ダイナマイトで障害物を壊し、武器になる遺物を手に入れて戦うことになる。遺物を集めながら「人類に何が起きたのか」という謎を追う、ストーリーのある作りだよ。
タイトルの「Wonders」は、プレイヤーが建てる巨大建造物のこと。古代の「スカイピラー」を解放すると、最初のワンダーとして工場の艦隊を兼ねる巨大な飛行船を建造できる。拠点ごと空を飛んで、島や大陸を渡っていくわけだね。
大陸はアメリカ、ヨーロッパ、アジア、アフリカの4つ。最初に降り立つアメリカは資源のバランスがよく地形も進みやすい、いちばんとっつきやすい土地だと公式は説明している。ヨーロッパには雪原が広がる。7月のプレイテスト向けアップデートで加わったアジアは、活火山から流れ出す溶岩がオートマトンを数秒で壊してしまう土地で、物流ルートが溶岩で断たれたときに備えて、信号でロボットに危険を知らせる仕組みを組む必要があるという。文章で出す指示と信号の組み合わせが、ここでいちばん試されそうだにゃ。


3,150円・10月5日まで15%オフ、日本語非対応
価格は3,150円。発売記念セールで10月5日まで15%オフの2,677円になっている。パブリッシャーはCity From NaughtとLoongGateの共同だよ。
- 対応言語: 英語、簡体字中国語(どちらもUI・音声・字幕に対応)。日本語は対応言語に入っていない。ただしロボットへの指示文については、公式が「どんな言語でも書ける」としている
- 必要動作環境(最低): Windows 10/11 64bit、Core i5-6400、メモリ16GB、GeForce GTX 1650、空き容量27GB
- 推奨: Core i7-7700、メモリ32GB、GeForce RTX 2080、空き容量30GB
無料の体験版も配信中で、最初の大陸アメリカで序盤の流れを遊べる。体験版やプレイテストのセーブデータは製品版へそのまま引き継げるけれど、発売時のお知らせでは、しばらく前に遊んだ人ほど最初からやり直すほうがよいとしている。それ以降に機能の追加や手直しがかなり入っているからだね。
同じお知らせによると、今後はサンドボックスモードなどのアップデートが予定されている。開発を始めたのは2024年で、正式版で遊べるのは4つの大陸すべて。そこへ最後に加わるのは、ゲームのほうではなくプレイヤーが書いた文章だ。
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