月面工場シム『The Crust』が正式リリース、Steam同時接続が8月の10倍に
8月のSteamで、このゲームに同時につないでいた人は多い時でも405人だった。その数字が、正式版の配信から数日で4,185人まで伸びている(Steam Charts)。月面にベルトコンベアを敷きつめて工場を回す『The Crust』が、2年以上の早期アクセスを終えてバージョン1.0になった。配信が始まったのは9月11日の午前2時、つまり10日の深夜。
開発はVEOM Studio、販売はCrytivo。早期アクセスの開始が2024年7月だから、完成まで2年以上かかった計算になる。その間の同時接続は6月が559人、7月が500人、8月が405人と、月を追うごとに静かにしぼんでいた。数字だけ眺めていたら、このまま静かに終わる作品に見えていたと思う。
そこから一気に10倍。理由は「完成したから」の一言では足りなくて、1.0で入れ替わった中身がかなり大きい。物流の仕組みは土台から作り直されているし、ストーリーも完結した。
レビューのほうも動いていて、9月14日時点で累計3,962件のうち好評が3,039件。割合にすると77%ほどで、Steamの表示は「やや好評」。価格は3,980円、リリース記念セールとして35%オフの2,587円になっている(Steamストアページ)。このセールは9月25日で終わる予定。

計画を置いてから建てられるプランニングモード
早期アクセス中にいちばん多く求められていたのが、この機能だった。モジュールとコンベアの配置をあらかじめ「計画」として置いておけて、コピーもできる。さらに、その計画を実際に建てるのに何がどれだけ要るのかを数えてくれるトラッカーが付く。行き当たりばったりでラインを伸ばして詰まらせる、という展開が減るわけだね。
道路ツールも新しい。これまでカーゴトラックは最短経路を勝手に選ぶので、設備の上を突っ切って傷めることがあった。道路と駐車スペースを敷けば流れが整理されて、輸送そのものも速くなる。見た目が締まる、という副次的な効果もある。
そして最適化。物流システムの作り直しだけでFPSが30〜50%伸び、描画側の改善まで含めると、大きな拠点では100〜200%の向上になると開発元は説明している。数百本のコンベアが同時に動く種類のゲームなので、ここが効かないと後半が成立しない。逆に言えば、早期アクセス後半でいちばん苦しかったのがそこだった、ということでもある。


隕石・太陽フレア・疫病の3つが外から襲ってくる
1.0では「グローバルイベント」として、外から降りかかる厄介事が追加された。隕石は1発だけのこともあれば群れで降ってくることもあり、落ちる場所も時期もこちらでは選べない。落下地点には資源が残るので旨味はあるものの、育ちきった拠点にとっては純粋な脅威。迎え撃つための対隕石レーザー砲が新モジュールとして用意されていて、撃つたびにエネルギーセルを食う。
太陽フレアは発電量が跳ね上がることもあれば、建物を壊していくこともある。こちらは研究で対策を立てる形。疫病は少し毛色が違って、シャワーとトイレ、それに薬の備蓄で予防する——シャワーとトイレも1.0で追加されたモジュールにゃ。
ストーリーキャンペーンは完結し、複数のエンディングが用意された。地球側の勢力とどう取引するかといった選択が結末に効いてくる作り。サンドボックスは「サンドボックス2.0」として作り直され、マップが4つ増えたうえに開始地点を自分で選べるようになった。シード値は地形だけでなく、スタート時の条件にもかかる。拠点の時価総額や成長率を記録するオンラインランキングも搭載され、月替わりでの運用が10月から始まる。言語ではトルコ語が追加された。



ここは先に知っておいたほうがいい点。物流の仕組みを土台から組み直した都合で、早期アクセス時代のセーブは1.0では読めない。途中まで育てた拠点を最後まで触りたい場合は、Steamのプロパティにあるベータから「Previous」を選ぶと旧バージョンに戻せる。新しく始め直すか、旧版で看取るか、という二択だね。
対応OSは、ストアの表記ではWindowsとmacOSの2つ(開発元の告知ではLinuxへの移植にも触れている)。日本語はインターフェースと字幕に対応していて、音声が用意されているのは英語とロシア語だけ。会話の多いキャンペーンが主役になった1.0では、ここは押さえておく価値がある。
@
2024年7月、早期アクセスが始まった日のピークは5,101人。1.0で戻ってきた4,185人は、その記録にまだ900人ほど届いていない。
関連記事
北欧の伝承が根づく島で村を育てる『Thveit』発表 トロールも竜も隣人になる街づくり
雪に閉ざされる前に、どこまで積み上げられるか。Winter Cats Studiosの新作街づくり『Thveit』のSteamページが公開されたにゃ。伝承の生き物と暮らしを分け合う、ちょっと変わった集落経営だよ。
『Carnival Hunt』最後のオープンプレイテスト開幕、7月23日の早期アクセスへ最終調整
1体のモンスターvs5匹のウサギで遊ぶ非対称ホラー『Carnival Hunt』が、7月3日から6日まで最後のオープンプレイテストを実施中。7月23日にはSteam早期アクセスが控えているにゃ。
経営シム『Big Ambitions』正式リリース、同時接続1万2000人超で自己最高を更新
叔父の口添えでもらった安アパートから、ニューヨークで店を増やしていく経営シム『Big Ambitions』が3年半の早期アクセスを終えて1.0へ。同時接続は1万2000人を超えて、これまでの自己最高を塗り替えたにゃ。

コメント (0)
最初のひとことをどうぞ🐈
感想でも「わかる」の一言でも大歓迎。あなたのコメントがこのページの一番乗りです。