フロントウイング『COCORO』8月27日配信、ファイナルトレーラーでヒロインの願いが明かされる
花が咲いたら逢いに来る、と約束した相手を待っている少女がいる。待っている当人はヒューマノイドで、待たれている相手は、もう目の前に立っている。フロントウイングとグッドスマイルカンパニーが手がける新作ノベルゲーム『COCORO』のファイナルトレーラーが公開された。物語の核心に踏み込んだ映像で、これが配信前の最後の一本になる。
配信日は2026年8月27日。プラットフォームはSteam・DMM GAMES・DLsiteの3か所。なおSteamストアページの発売日欄には8月26日と出るけれど、これは太平洋時間基準の表記で、国内公式サイトが示している発売日は8月27日。日本で遊ぶなら後者を見ておけば間違いない。
九十九市崩壊、花守る少女ゴースト伝説



舞台は、世界規模で起こったAIの暴走——作中では「厄災」と呼ばれる——によって崩壊した、かつてのユートピア・九十九市。主人公の三峯ひなたは高校生で、夏休みに叔母の機月霧香を訪ねて故郷に帰ってくる。幼い頃、母を亡くしたショックで言葉を話せなくなった時期があり、逃げ込むように通っていたのが街の植物園だった。そこで出逢った女の子に救われ、恋をして、お別れの日にプロポーズをしている。
帰郷した彼が立ち寄るのは、「花の世話をする幽霊が出る」と噂される、まさにその植物園。いたのは型番CCR-01の少女型ヒューマノイド・ココロで、廃墟になった園をひとりで管理し続けている。見た目は人間そのものなのに中身はまだプロトタイプで、発言や行動からボロが出る。それでも本人は「ワタシはヒトです」と言い張り、園に植えられた「ナツノシラユキ」が咲けばフィアンセが逢いに来てくれると信じている。目の前に現れた青年が誰なのか、彼女はまだ気づいていない。この関係を先に知ってから映像を見ると、刺さり方がだいぶ変わるにゃ。


周囲を固めるのも、崩壊後の街で生きている面々だ。地元の顔役だった祖父の精神を継いで行き場のない人々を助ける幼なじみ・竜崎風音、「厄災」の事故で妹の足が動かなくなったことから市長の息子であるひなたを嫌っている天衣大地、その妹で車椅子生活を送る中学生・天衣こさめ、ロボット研究者として調査チームの主任を務める霧香、駆除隊所属の叢雲光太郎。ロボットも研究者も世間から危険視されるようになった世界、という前提が全員の立ち位置に効いている。
キャストはココロ役に羊宮妃那、風音役に遠野ひかる、大地役にたくみ靖明、こさめ役に今泉りおな、霧香役に内田真礼、光太郎役に森嶋秀太。ボイスは主人公以外フルボイスと明記されている。
対応言語は日本語・英語・中国語(簡体字・繁体字)の4種類だけど、Steamの言語表を見ると音声が用意されているのは日本語のみで、英語と中国語はインターフェースと字幕まで。海外向けの表記だけ見て「フル音声」と受け取ると食い違うところなので、そこは分けて覚えておきたい。


動作環境はWindows 11、解像度1920×1080以上(16:9)、メモリ4GB(推奨8GB以上)と、ノベルゲームらしく軽い。インターネット環境は必須とされている。
開発そのものは7月31日にマスターアップが告知済みで、記念キャンペーンも合わせて実施されていた。ところが配信13日前の時点でも、公式サイトのSPEC欄にある価格は「未定」の一語。Steamストアにも価格は出ていない。買うつもりの人が最後まで持ち越されている情報が、よりによって値段というのは珍しい部類だと思う。
制作陣は、企画・シナリオが紺野アスタ、キャラクターデザインが渡辺明夫、SD原画にななかまい、背景にわいっしゅ、音楽に松本文紀。人型と人間の距離を描いた作品を知っている人なら、シナリオと背景の名前で察するものがあるはず。OPテーマ「Signal」は水谷瑠奈(NanosizeMir)が歌い、作編曲を松本文紀、作詞を桑島由一が担当していて、こちらのOPムービーも公式サイトで公開されている。
ナツノシラユキが咲くまで、あと13日。
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