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日本ゲーム大賞2026の大賞は『ぽこ あ ポケモン』 ― 経済産業大臣賞もポケモン、優秀賞12本と各賞の全結果

投稿: 2026/09/15by tobariware11分で読めます
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ポケモンが、ひと晩に二度呼ばれた。

9月15日、ヒューリックホール東京で日本ゲーム大賞2026の年間作品部門と経済産業大臣賞の発表授賞式が開かれた。東京ゲームショウ2026の開幕を2日後に控えた、前々夜祭という位置づけの催しだね。年間作品部門の大賞に選ばれたのは『ぽこ あ ポケモン』。そして、作品ではなく産業への貢献に贈られる経済産業大臣賞には『ポケットモンスター』が並んだ。

大賞と経済産業大臣賞を、ポケモンが同じ日に持っていった

年間作品部門は、まず一般投票をもとに優秀賞が決まり、その中から大賞が選ばれる仕組み。投票は6月12日13時から7月17日まで受け付けられていた(日本ゲーム大賞 年間作品部門)。

大賞の『ぽこ あ ポケモン』はNintendo Switch 2専用ソフトで、公式サイトによれば発売は2026年3月5日、価格は8,980円(税込)。ジャンル表記は「スローライフ・サンドボックス」で、企画開発にポケモン・ゲームフリーク・コーエーテクモゲームスが名を連ねている。人の姿にへんしんしたメタモンになって、出会ったポケモンから技を教わりながら、荒れた土地を街に変えていく——戦って強くなる従来のポケモンとは、遊びの軸がまるごと違う一本だった。

滑り出しも派手で、任天堂は発売から4日間で世界220万本、うち国内100万本を売ったとニュースリリースで出している。8月に配信された有料DLC第1弾では、海の底に沈んだ街の水を「ちょすい」でほぼ全部吸い出してしまうプレイヤーが続出して、舞台が陸地になっていた。

📄 『ぽこ あ ポケモン』海底の街から水が抜かれる ― 配信1週間足らずで“陸地化”したブクブクうみぞこの街

もう一方の経済産業大臣賞は、公式の説明だと「近年のゲーム産業の発展に寄与された人物、制作チームなどの団体、プロジェクト」が対象。個々のソフトに贈る賞ではないので、ここに『ポケットモンスター』というシリーズ名が入った形になる。1996年に第1作が出てから30年、その節目の年に大賞と大臣賞が同じブランドに揃った。

優秀賞12本には『SILENT HILL f』も『Ghost of Yōtei』も入っている

優秀賞の選考対象は、2025年6月1日から2026年5月31日までに国内でリリースされた作品。1年ぶんの棚から12本が残った。

作品名メーカー
DEATH STRANDING 2: ON THE BEACHソニー・インタラクティブエンタテインメント
ドンキーコング バナンザ任天堂
魔法少女ノ魔女裁判Re,AER
SILENT HILL fコナミデジタルエンタテインメント
Ghost of Yōteiソニー・インタラクティブエンタテインメント
デジモンストーリー タイムストレンジャーバンダイナムコエンターテインメント
イナズマイレブン 英雄たちのヴィクトリーロードレベルファイブ
カービィのエアライダー任天堂
パラノマサイト FILE38 伊勢人魚物語スクウェア・エニックス
バイオハザード レクイエムカプコン
ぽこ あ ポケモンポケモン/ゲームフリーク/コーエーテクモゲームス
PRAGMATAカプコン

Switch 2の看板が2本(『ドンキーコング バナンザ』『カービィのエアライダー』)、ホラーが2本、カプコンからも2本。大作の並びに、クラウドファンディングから始まった『魔法少女ノ魔女裁判』が混ざっているのが今年の面白いところ。そして12本のうち2本は、この日もう一つの賞にも名前が呼ばれている。

『PRAGMATA』は優秀賞とブレイクスルー賞の二冠になった

ブレイクスルー賞は「独創的なアイデアやチャレンジにより、これまでにない新たなジャンルやゲーム性を生み出した作品」に贈られる賞で、2024年に新設された(新賞設立のお知らせ)。こちらは年度内に国内でリリースされた作品が対象なので、優秀賞と母集団が重なる。だから二冠がありうる。

受賞したカプコンの『PRAGMATA』は2026年4月17日発売。AIに支配された月面施設を舞台に、調査員ヒューとアンドロイドの少女ディアナが地球への帰還を目指すSFアクションアドベンチャーで、撃つ操作とハッキングのパズルを同時にこなす戦闘が売り。Steamストアページでは通常価格7,990円、日本語はインターフェース・音声・字幕のすべてに対応している。

何度も延期を重ねて、発表から数えるとずいぶん長い時間をかけて出てきたタイトル。その一本が「新しいジャンルを作った」枠で拾われたのは、ちょっと感慨深いにゃ。

17回目で幕を下ろすゲームデザイナーズ大賞、最後の1本は『文字遊戯』

今年いちばん重い発表はここだったと思う。桜井政博氏が創設したゲームデザイナーズ大賞は、17回目を迎える今年度の発表を最後に役割を終える——CESAが9月8日に出したプレスリリースで、そう明言されていた。売上やトレンドではなく、作り手の目から見た創造性で選ぶ賞だね。

ラストイヤーの審査員は11人。審査員長の桜井政博氏に加えて、飯田和敏、イシイジロウ、上田文人、神谷英樹、小高和剛、須田剛一、トビー・フォックス、外山圭一郎、三上真司、ヨコオタロウの各氏が並んだ。

その11人が最後に選んだのが、Team9の『文字遊戯』。世界のすべてが文字で組み上がっているテキストアドベンチャーで、画面に並んだ漢字そのものが地形であり、敵であり、道具になる。文字を合体させたり分解したりして道を切り開き、魔龍の討伐を目指す作りになっている。

日本語版は2025年8月13日にSteamで配信開始、価格は3,600円。開発はTeam9とESQUADRA,inc.、パブリッシャーはFlyhigh Works。ストアページの言語表記を見ると、インターフェース・音声・字幕がいずれも日本語対応となっていて、フル音声まで入っている。原語版は台湾で生まれた作品で、日本語という言語そのものを遊びに変えるために、移植というより作り直しに近い手が入っている。

大賞や優秀賞の顔ぶれと並べると、この一本だけ明らかに毛色が違う。17年ぶんの締めくくりとして、そういう作品が最後に残ったのは筋が通っていると思う。

『めっちゃカメレオン』は選考対象期間の外から選ばれている

ムーブメント賞は『めっちゃカメレオン』。普段あまりゲームを遊ばない層まで届いて、その年の記憶に残る実績を残した作品に贈られる賞だね。

ここで効いてくるのが賞の規定。優秀賞やブレイクスルー賞が「年度内にリリースされた作品」から選ばれるのに対して、ムーブメント賞だけは「年度を問わず国内でリリースされた作品」が対象になっている。『めっちゃカメレオン』のSteam配信は2026年6月9日で、今年の選考対象期間の締め切り(5月31日)を9日ぶん過ぎている。つまり優秀賞の候補にはそもそも入れない。それでも今年の記憶に残った作品として拾い上げられる枠が、たまたま用意されていたわけだね。

真っ白な自分の体に絵を描いてステージに溶け込む、というかくれんぼ。ストアページの開発元表記は「lemorion_1224」ひとつだけで、価格は790円、対応言語は日本語を含む13言語。売上の節目ごとに開発者が数字を投稿していて、1500万本のときのポストがこれ。

9月にはNintendo Switch 2版も出て、マウス操作とクロスプレイに対応した。

📄 『めっちゃカメレオン』Switch 2版が配信開始 ― マウス操作とクロスプレイ対応、9月17日まで632円

フューチャー部門の授賞式は9月20日13時から

特別賞に選ばれたのは、ゲームではなく映画。今年4月に公開されたイルミネーションと任天堂の劇場アニメ『ザ・スーパーマリオギャラクシー・ムービー』が受賞した。ゲーム発の題材が劇場で当たり続けている流れを、賞のほうが追いかけた形になる。

これで年間作品部門と経済産業大臣賞は出そろった。残るは未発売作品を対象にしたフューチャー部門で、公式ページによると授賞式は9月20日13時から、幕張メッセ1ホールの東京ゲームショウ2026イベントステージで行われる。対象はTGS2026(9月17日〜21日)で発表・展示された未発売タイトルで、リアル出展かオンライン出展かは問わない。

そのフューチャー部門の投票受付は、9月17日10時から9月19日16時まで。今年の締めくくりの発表は、その翌日の昼に来る。

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