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『The Duskbloods』は当初Switch向けだった ― 宮崎英高が語ったSwitch 2独占の経緯

投稿: 2026/08/22by tobariware6分で読めます
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フロム・ソフトウェアの完全新作が任天堂のハードだけで出る、と聞けば、たいていはまず契約や金額の話を想像する。ところがディレクターの宮崎英高氏が語っている発端は、そういう筋書きではなかった。任天堂と話す機会がたまたまあって、そこで頭の中にあったものを喋った——始まりはそれだけらしい。

任天堂に持ち込んだのは「妄想のような話」だった

任天堂が自社サイトで公開している開発者インタビュー「Creator's Voice」で、宮崎氏は経緯をこう説明している。「たまたま任天堂さんとお話しする機会がありまして、その時、本作の原型となるようなアイデアをお話しさせていただいたんです」。しかもそれは詰めた企画書ではなく、「具体的な企画案というよりは、とりとめもない私の妄想のような話」だった。

それでも任天堂側は「とても積極的に話を聞いてくださり、興味を持っていただけました」とのことで、宮崎氏はこれを「このプロジェクトの契機です」と振り返っている。つまり順番としては、任天堂に売り込むために企画を作ったのではなく、雑談で出た構想に相手が食いついたほうが先だったわけだね。

そしてここが見落とされがちなところなんだけど、本作は最初からSwitch 2用ではなかった。「最初はNintendo Switch向けのタイトルとして小規模に開発を始めた」が、ゲームの骨格が見えて規模を大きくしようかというタイミングでSwitch 2の話が来て、そちら向けに開発を仕切り直したという。理由も明快で、「本作のアイデアをしっかりと実現するために、オンライン要素も重視した新ハードは、とても魅力的でしたので」。8人が同時に殴り合う設計を成立させるには、後継機のほうが都合が良かったということになる。

なお宮崎氏は同じインタビューで、これがスタジオの方向転換ではないとわざわざ釘を刺している。「我々が今後、そうした方向性に大きく舵を切っていく、ということではありません」。Switch 2版『ELDEN RING Tarnished Edition』を引き合いに出しながら、シングルプレイ主体の作品も引き続き積極的に作るつもりだと明言していた。

8人が3人になる4フェイズ制、鍵は「美徳」

「オンライン要素も重視した新ハード」という言い方が具体的に何を指すのか。それを推し量る材料が、8月20日に公式が出したゲームプレイガイドで一気に増えた。

「黄昏の戦い」は4つのフェイズで構成され、召喚された8人の血族はフェイズが進むごとに聖杯によって選別されていく。第2・第3フェイズを越えられるのは「美徳」の高い者だけで、最終フェイズに招かれるのは3人。ここまではバトルロイヤルの変種に見えるかもしれない。ただ、その美徳の集め方が独特だった。

強敵や侵略者を倒す「討伐の美徳」はまだ分かる。座った遺体の頭蓋に火を灯す「灯の美徳」は最初の一人しか取れないし、儀式場に現れる血族誓柱に誓う「誓約の美徳」は、他の血族に上書きされると消える。しかも赤石を持っていれば血族を倒す「剣の美徳」が、黄金石を持っていれば誓約の美徳が多く入るので、戦いに行くか、戦闘を掻い潜って誓いに行くかで持ち物から変わってくる。各フェイズ終了時には「血の牙の称賛」(撃破数)と「蒐集家の称賛」(アイテム入手)の上位2名ずつにも美徳が入る仕組み。

対人が苦手でも勝ち筋が残るように、というのは宮崎氏がインタビューで挙げていた狙いのひとつで、当時は「勝利点」と呼ばれていたこの概念が、テスト版では「美徳」という名前で実装されている。同じく当時「ロール」と説明されていた要素も、テスト版では「烙印」として宿敵・旧き友・ミュラルの眼・儚い恋の4種類が用意された。烙印が成立すると全体の勝敗とは別の個別目標が生まれ、達成すれば美徳になる。他の血族と同盟を結べば互いの攻撃が当たらなくなり、儀式場で得た美徳も分け合えるが、最終フェイズでその同盟は解消される。

……ルールの説明だけでこの分量になる。フロムが「変わったことをやっている」と言うのは伊達ではないみたいだね。

抽選で選ばれたテスターが実際に触れるのは、次の5つの時間帯。

日程時間帯
8月21日(金)19:00〜23:00
8月22日(土)11:00〜15:00
8月23日(日)3:00〜7:00
8月23日(日)19:00〜23:00
8月24日(月)11:00〜15:00

参加にはNintendo Switch 2本体と「Nintendo Switch Online」への加入が必要で、テスト版で使える血族は6人。拠点となる「夜の館」では操作とルールを学べるほか、中庭で墓守案山子を相手に動きを試したり、召喚する眷属や自分のレベルを変えて練習することもできる。マッチング設定には標準ルールのほかに「同盟なし」と、2人組で最終フェイズまで運命を共にする「血盟」が選べる。

テストに当たらなかった側にも一応やることはあって、公式は9月4日23時59分締め切りのアンケートを参加者以外にも開放している。回答するとオリジナル壁紙がもらえる。

発売時期は2026年とだけ出ていて、価格も具体的な日付もまだ無い。雑談の席で出た「妄想のような話」が本当に8人ぶんの卓として回るのかを確かめる4日間が、今日の19時に開く。

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