GeForce NOWがSteam Machineに対応へ、GOGは一度の連携でワンクリック起動に
ゲームの話より、遊ぶ機械の話が多かった。NVIDIAがgamescom 2026に合わせて8月27日に公開したGeForce NOWの発表は、ラインナップの追加よりも「どの箱から起動できるか」のほうに紙幅を割いている。並んでいるのはSteam Machine、GOG、Firefox、そしてFire TV。
クラウドゲーミングは非力な端末を救うための仕組み、という理解でいくと、Valve純正のゲーミングPCへ向けて配信するという構図はちょっと倒錯して見える。ただ、効いてくるのは本体よりも、その横に置かれているコントローラーのほうかもしれないにゃ。
NVIDIAは、要望の多かったSteam MachineとSteam Controllerへの対応を今秋の後半に予定していると公式ブログで告知している。Steam Controllerについては、そのあとWindowsとmacOSにも広げる計画。
GeForce NOWはすでにSteam Deck向けのネイティブアプリを出していて、今回の追加はその延長に置かれる格好になる。Steam Machineは市販済みのハードなので、クラウド側のGPUを使う選択肢が後付けで乗ってくる、という順番。手元の本体で走らせるか、5080クラスのマシンから絵だけ受け取るかを、同じ機械の同じコントローラーで選べるようになるわけだね。

対応時期に「後半」と付いているのは少し気になるところ。今秋としか言っていない他の項目より、さらに後ろに置かれている。
こちらは告知の時点ですでに動いている。GeForce NOWがGOGのシングルサインオンに対応し、アカウントを一度リンクしておけば対応タイトルが自動で同期され、そのままワンクリックで起動できる。毎回GOGにサインインし直す手順が消える、という話。
アプリ内にはGOG専用の列が用意され、『サイバーパンク2077』や『ウィッチャー3 ワイルドハント』といったタイトルがそこから拾える。検索やフィルタでGOGのゲームだけを絞り込むこともできる。

地味な改善に見えて、NVIDIAが理由として挙げているのはテレビ側の事情だった。リビングの大画面でGOGのライブラリを開くたびにIDとパスワードを入れるのは、リモコンとコントローラーしかない環境ではそれなりの苦行になる。自動でログイン済みになるなら、そこが丸ごと省ける。
そのテレビ側の話が、次の項目にそのまま続く。GeForce NOWは今年すでにFire TVへ対応していて、そこから対象機種を広げる。追加されるのは「Fire TV Stick 4K Select」で、対応コントローラーをつなげばPCゲームが動く。年内には、Fire TVのユーザーがAmazon経由でGeForce NOWのメンバーシップを直接買えるようにする予定も出ている。

ブラウザ側ではFirefoxが正式対応に入った。これでWindowsの主要ブラウザが一通り揃ったことになる。専用アプリを入れずに play.geforcenow.com を開くだけで対応タイトルに入れて、Ultimateメンバーなら最大1440p/120fpsまで出せるとしている。ダウンロードもインストールも更新もクラウド側の担当なので、ローカルのストレージは減らない。
DLSS 4.5の3つの機能をUltimateメンバーが自分で動かせる
画質まわりでは、今秋にDLSS 4.5の新しいコントロールがUltimateメンバー向けに入る。触れるのはDLSS超解像度、ダイナミックフレーム生成、レイ再構成の3つ。それぞれ役割が違っていて、超解像度は画質を整え、ダイナミックフレーム生成は遅延とカクつきを抑え、レイ再構成はレイトレーシングの見え方を詰める。
つまり、画質寄りにするか反応速度寄りにするか、その中間で妥協点を探すかを、対応タイトルごとに自分で決められるようになる。手元のGPUを買い替えずに設定だけ動かせるのはクラウドならではで、Ultimateの土台はGeForce RTX 5080クラス。DLSS 4、レイトレーシング、NVIDIA Reflex、Cinematic Quality Streamingが乗り、対応機器では最大5K HDRまで出る。
NVIDIAは、ダイナミックフレーム生成を使うと配信の滑らかさを保ったままグラフィック設定をもう一段上げられる、という使い方も後日あらためて案内するとしている。
12か月Ultimateに『CONTROL Resonant』、期限は9月27日
発売と同時にクラウドへ載ることが明かされたのは5本。『CONTROL Resonant』『Gears of War: E-Day』『鬼武者 Way of the Sword』『The Blood of Dawnwalker』『STAR WARS ゼロ・カンパニー』が並んでいる。

このうち『CONTROL Resonant』については、12か月のGeForce NOW Ultimateメンバーシップを購入すると発売時に追加費用なしで受け取れる期間限定の特典が付く。対象期間は8月25日から9月27日まで。まだ発売されていないゲームを、サブスクの年間契約に先付けする形になる。
5本のうち2本はもう待つ必要がない。『STAR WARS ゼロ・カンパニー』は8月末に配信が始まり、『鬼武者 Way of the Sword』は9月4日の発売と同時にクラウドでも遊べるようになった。体験版のほうは、発売前からストリーミング配信されていた。
Steam Machineという買い切りの箱に、月額のクラウドが後から相乗りする。ここ数年ずっと「PCを買わずに済ませる」ための道具として語られてきたサービスが、PCを買った人のところへ回り込んできたのは、なかなか妙な巡り合わせだね。
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