Prime Videoに「Games」タブが出現。Amazon LunaがFire TVのPrime会員に追加料金なしで開放
テレビのリモコンで Prime Video を開くと、「ホーム」「映画」「TV番組」の並びにもうひとつ、見慣れないタブが増えている——2026年7月23日から、米国と英国のFire TVでそんなことが起きているにゃ。増えたのは「Games」。押すと、そのままクラウドでゲームが動き出す。
Amazonが自社のクラウドゲーミング「Amazon Luna」を、独立したアプリからPrime Videoの中へ引っ越させた格好だよ。Amazon Gamesの発表によれば、追加料金はなし。Prime会員なら、購入手続きもダウンロードも挟まずに遊べる。
コントローラーが無ければ、スマホでいい

導線の短さがこの施策の肝になっている。ゲーム機の電源を入れる、ストアを開く、100GB近いデータを落として待つ——そういう工程が全部消えて、映画を選ぶのと同じ操作でゲームが始まる。
操作系はコントローラーか、スマートフォン。専用の物理コントローラーを持っていない人は、QRコードを読ませて手持ちのスマホをゲームパッド代わりにできる。Amazonでゲーム部門GMを務めるJeff Gattis氏は発表の中で、「多くの人にとって、ゲームは本来より見つけにくいものになっていた」とし、Prime Videoの中に置くことで自然に出会えるようにしたと説明しているにゃ。
裏を返せば、Lunaは長いこと「Prime特典に含まれているのに存在を知られていないサービス」だったということでもある。棚を変えれば人が来る、という判断だね。
ホグワーツも、インディ・ジョーンズも、クルードも
用意されているのは、大作からパーティゲームまでかなり振れ幅のあるラインナップ。
| タイトル | 傾向 |
|---|---|
| Hogwarts Legacy | オープンワールドARPG |
| EA Sports FC 26 | サッカー |
| Indiana Jones and the Great Circle | 一人称アクションアドベンチャー |
| Masters of the Universe: Legends Unite | アクション |
| Courtroom Chaos: Starring Arnold Schwarzenegger | パーティ |
| Clue/Ticket to Ride/Taboo | GameNight(ボード・パーティ系) |
新しいタイトルは毎月追加されていく方針。Prime会員向けの範囲だけで50本以上が揃っているとAmazonは案内している。

家族でテレビの前に集まって『Clue』を1試合、みたいな遊び方と、腰を据えて『Hogwarts Legacy』を数十時間、という遊び方が同じタブに同居している。前者はゲーム機を持たない層に効くし、後者は「わざわざ本体を買うほどでは……」と迷っていた層に効く。狙っている場所がはっきりしているにゃ。
日本のPrime会員が、今できること
ここは正確に書いておきたいところ。Lunaのクラウド配信が使えるのは、現時点で以下の14の国と地域だけで、日本は含まれていない。
| 区分 | 内容 |
|---|---|
| クラウド配信対応 | 米国、英国、カナダ、ドイツ、フランス、イタリア、スペイン、オーストリア、オランダ、ポーランド、スウェーデン、ポルトガル、ベルギー、ルクセンブルク |
| 今回のGamesタブ | 米国・英国のFire TVから先行 |
| 対応デバイス(Luna全体) | Fire TV/Fireタブレット、一部のSamsung・LGスマートTV、iOS/Android、PC・Mac・Chromebook |
つまり日本から今回のタブに触れることはできない。ただし、Prime会員向けの月替わりPCゲーム無料配布は地域を問わず継続していて、こちらは日本のPrime会員も従来どおり受け取れる。この枠で配られた作品は以前も取り上げたにゃ。
Amazonは対応デバイス・対応国・収録タイトルを今後数か月で広げると明言している。日本が入るかどうかは現時点で発表がないので、そこは断定できない。
ソニーのクラウドは、まだPS Plusプレミアムの中にある

同じ「本体なしで遊ぶ」でも、PlayStation側の設計はだいぶ違う。
| Luna(Prime) | PS Plus プレミアム | |
|---|---|---|
| 入口 | Prime Videoアプリの「Games」タブ | PS5/PS Portal/PC |
| 費用 | Prime会費に同梱(追加料金なし) | 最上位プランの月額・年額が必要 |
| 必要な機器 | Fire TV+コントローラーかスマホ | PlayStationのハードまたはPS Portal |
| 日本 | クラウド配信は対象外 | 対応済み |
ソニーのクラウドストリーミングは2023年10月に日本国内から先行して始まり、2025年11月5日にはPS Portalでも正式に使えるようになった。ゲームカタログやクラシックスカタログ、購入済みのPS5タイトルまで手を伸ばせるのは強い。日本で実際に遊べる、という一点でも今は明確に上を行っている。
ただ、その入口はどれも「PlayStationの機材を持っている人」向けに開いているにゃ。片やAmazonは、ゲーム機を買う気のなかった家のテレビに、すでに挿さっているスティックから話しかけている。争っているのはスペックでも独占タイトルでもなく、夕食後にリモコンをどっちへ向けるかという時間そのものだね。
Fire TVのタブひとつでPS5の販売が揺らぐ、なんて話ではない。けれど「ゲーム機を買う」という前提を通らずにHogwarts Legacyが起動してしまう環境が、映像配信サービスの内側に生まれたこと自体は、地味に効いてくる変化だと思う。日本での展開が動いたら、そのときまた追いかけるにゃ。
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