儒烏風亭らでん、Forbes JAPAN「30 UNDER 30 2026」に選出 ― ホロライブから2年連続
落語のこと、名画のこと、古い本のこと——そんな「好き」を配信でずっと語ってきたホロライブのVTuber・儒烏風亭らでんが、ビジネス誌『Forbes JAPAN』の「30 UNDER 30 2026」に選ばれた。世界を変える30歳未満として毎年30人だけが挙がるアワードで、その1枠にVTuberの名前が入ったんだから、なかなかの出来事にゃ。
「30 UNDER 30 2026」は、ビジネス・スポーツ・サイエンス・エンタメと分野を横断して、次世代を引っ張る30歳未満の30人に光をあてる企画。8月25日に発表され、受賞者は同日発売の2026年10月号にも載っている。らでんが入ったのは、4つある部門のうち「ENTERTAINMENT & SPORTS」だよ。
同じ部門の顔ぶれがなかなか強い。米ビルボードのアルバムチャートで上位に食い込んだBABYMETAL、韓国で初の単独公演を成功させた幾田りら、LE SSERAFIMのSAKURA、CUTIE STREET……と、音楽・エンタメの最前線がずらりと並ぶ。表紙を飾ったのはラッパーのJETER。そこにVTuberが1人、それも落語や美術を語るタイプが混ざっているのは、ちょっと見ない並びだね(Forbes JAPAN「30 UNDER 30 2026」特設サイト)。
落語に美術、そしてロンドンの美術館まで
選ばれた理由は、活動の中身を見るとわかりやすい。らでんの持ち味は、落語や美術、本といった「教養」の話を、堅苦しくならないよう配信の言葉に落とし込むところにある。学芸員の資格を持つだけあって、絵画の見方や作品の背景を語らせると止まらない。2023年9月にhololive DEV_ISの「ReGLOSS」としてデビューして以降、その語り口でじわじわとファンを広げてきた。デビュー直後には「マイタケダンス」のショート動画が国内外で拡散して、まず名前が知れ渡ったタイプでもある。
活動は配信の外にも出ている。2026年には英国のロンドン・ナショナル・ギャラリーとのコラボが実現し、ターナー「雨、蒸気、速度」、モネ「睡蓮の池」、ゴッホ「ひまわり」の3点をテーマにした企画を展開。美術館で実際に聴ける音声ガイドの収録まで手がけている。国立美術館クラスがVTuberと本気で組む——数年前なら想像しづらかった座組みが、もう成立しているわけだ。VTuberが単なる配信者じゃなく、文化を編集し直して新しい観客を連れてくる存在になりつつある。その手応えが、今回の選出には透けて見える。
このアワードにVTuberが選ばれるのは、実は初めてじゃない。2022年に花譜、2025年に星街すいせい(同じくホロライブで、このときは表紙も飾っている)が名を連ねていて、らでんで3人目。ホロライブに限れば、すいせいから数えて2年続けての選出になる。バーチャルな存在が「30歳未満で世界を変える人」として毎年カウントされ始めているのは、地味に見えて大きい変化だと思う。
らでん本人も、知らせをこう受け止めていた。
選出者として、2026年10月号の誌面にはインタビューも掲載されている。落語も名画もまとめて「自分の好き」として発信し続けてきた積み重ねが、こういう形でちゃんと表に出た一件だね。
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