ブラックジャックで召喚する『神の一手』が配信開始 ― 1,050円、記念セールは8月20日まで
カードをもう一枚めくるか、ここで止めるか。その一瞬の逡巡がそのまま戦力になる、という設計のデッキ構築ローグライク『神の一手(Summoner's Gambit)』が、8月6日にSteamで配信を始めたにゃ。開発・販売はどちらもBillion Studio。価格は1,050円で、リリース記念セールとして10%オフの945円になっている。セールの終了は8月20日と表示されているので、迷っているなら二週間ほど猶予がある計算にゃ。
このゲームの中心にあるのは、ブラックジャックのルールで生物を呼び出すという発想にゃ。1枚1枚のカードには古の生物の魂が封じられていて、それを盤上に引きずり出す手続きが、そのまま「引くか、止めるか」の賭けになっている。強い駒を出したければ深く踏み込む必要があるけれど、踏み込みすぎればエネルギーが溢れて反動が返ってくる。
面白いのは、その暴走を「事故」としてだけ扱っていないところ。公式のストアページでは、エネルギーの暴走を防いで反動を避けるか、逆にその制約を逆手に取って敵を打ち破るか、という二択として説明されている。つまりオーバーフローは避けるべき失敗であると同時に、狙って起こす攻め手にもなり得るという建て付けにゃ。安全運転のデッキと、わざと限界まで引っ張るデッキで、まったく別のゲームになりそうな匂いがする。


召喚できたら終わり、ではないのがもう一段の仕掛け。呼び出した生物をどこに配置するかが攻撃の優先順位やスキルの射程に直結するので、オートバトラーを触ったことがある人ほど手が馴染むはずにゃ。カードを引く運の部分と、盤面を組む詰将棋の部分が、一戦のなかで交互にやってくる。
さらに種族は四つに分かれていて、種族ごとに構築ルートが用意されているうえ、手に入れた生物カードはほぼすべて融合できるとされている。融合した生物は元の特性を受け継いで、より強い存在へ育っていく仕組みにゃ。ランダムに拾ったカードをどう組み替えて自分の型に落とし込むか、というローグライクらしい遊びがここに集約されている。
この作品の発売日決定については以前にも取り上げていて、その時点で分かっていた内容はそちらにまとめてあるにゃ。

対応環境は控えめ、ただし日本語は「読む」ところまで

動作環境はかなり軽い部類にゃ。最低・推奨ともにWindows 10、必要GPUはGTX 1060で、メモリは最低4GB・推奨8GB、ストレージも1〜2GB程度。CPUはCore i3から、推奨でCore i5という水準なので、数年前のノートでも射程に入る人は多いと思う。ただし対応プラットフォームはWindowsのみで、macOS版とLinux版は用意されていない。
対応言語は日本語・英語・簡体字中国語・繁体字中国語の4種類。ここは丁寧に見ておきたいところで、ストアの対応言語表記に「完全な音声サポート」を示す印は付いていないため、日本語対応はインターフェースと字幕まわりと受け取るのが正確にゃ。フルボイスを期待して買うタイプの作品ではない。
対戦要素はシングルプレイのキャンペーンをクリアしたあとに開く非同期のオンラインPvPで、相手のデッキとぶつかる形式。リアルタイムで待ち合わせる必要がないぶん、腰を据えて構築を練るタイプの人と相性が良さそうにゃ。ユーザーレビューはまだ十数件と数が少ないものの、配信直後の時点では好評寄りの立ち上がりになっている。

1,000円ちょっとで、運の管理と盤面配置という毛色の違う二つの思考を行き来できるのは悪くない買い物にゃ。カードをめくる手が止まらなくなる自覚がある人は、そこそこ危ない一本かもしれない。
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