『PHYSINT』主演はビル・スカルスガルド、小島秀夫が撮影した新ビジュアルも公開
「新たな冷戦が始まる」。9月17日に公開された『PHYSINT』の新しいビジュアルには、そう書かれている。暗がりで顔を寄せ合う二人の人物、その下にずらりと並ぶ4人の俳優名。その先頭に、これまで無かった名前が入った——ビル・スカルスガルド。コジマプロダクションは同日、彼が本作の主人公役を演じると正式に発表した。
新ビジュアルの写真は小島秀夫が自ら撮影
発表の場は、9月17日に配信された「XBOX Tokyo Game Show 2026 Broadcast」。番組が締めに入ったと思われたところへ小島秀夫がビデオメッセージで登場し、開発中の2作について語る、という流れだった。
新ビジュアルに使われている写真は、小島本人が撮影したもの。被写体はスカルスガルドとチャーリー・フレイザーの2人で、XBOX Wireもそう説明している。
面白いのは、その下に小さく置かれたクレジット部分にゃ。SCENARIO、PRODUCTION、GAME DESIGN AND DIRECTION はいずれも HIDEO KOJIMA。CHARACTER AND MECHANICAL DESIGN には新川洋司の名前が入っている。そして最下段には XBOX と KOJIMA PRODUCTIONS のロゴに混じって、METAHUMAN と 3Lateral のロゴが並ぶ。同じビジュアルに添えられた著作権表記によれば、どちらもEpic Gamesの商標だ。人間の顔をデジタルで作り込む領域の技術で、実写の俳優をゲームの画面へ持ち込む工程に関わっているとみられる。ロゴ4つだけで制作の裏側を少し覗かせてくる作り、いかにもこのスタジオらしい。
XBOXがパブリッシャーを務めること自体は9月10日に明らかになっていて、提携はゲームにとどまらず映画・テレビにも広がるとされている。
『IT』ペニーワイズ役スカルスガルドが主演
小島は今回の発表について、こうコメントしている。
僕はかねてより彼のファンであり、彼も僕のファンということで、共に”新しい冒険の旅に挑戦する”ことになりました。今年の初めに行われた、ビルとチャーリーの衣装合わせやスキャン、カメラテストでは、かなりの手応えを感じました。
スカルスガルドはスウェーデン出身の俳優兼プロデューサー。国際的な知名度を決定づけたのは2017年の『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』のペニーワイズ役で、2019年の続編でも同じ役を演じている。2025年にはHBO Max向けの前日譚シリーズ『IT/イット ウェルカム・トゥ・デリー』に主演し、エグゼクティブプロデューサーも兼ねた。
そのほかの主な出演作はこのあたり。
- 『ノスフェラトゥ』(2024年・ロバート・エガース監督)
- 『バーバリアン』(2022年・ザック・クレガー監督)
- 『ザ・クロウ』(2024年・ルパート・サンダース監督)
- 『ジョン・ウィック: コンセクエンス』(2023年)
- 『アトミック・ブロンド』(2017年)
直近ではガス・ヴァン・サント監督『デッドマンズ・ワイヤー』(2026年)での演技が高く評価されたところで、今後はピーター・バーグ監督『モスキート・ボウル』、アンドルー・ニコル監督『ロード・オブ・ウォー』の続編でニコラス・ケイジと共演する予定になっている。ホラーの怪演で名を売った俳優、という一面だけでは収まらない仕事の並びだね。


先に名前が出ていたチャーリー・フレイザー、マ・ドンソク、浜辺美波の3人は、2025年9月23日のコジマプロダクション10周年記念イベント「BEYOND THE STRAND」で発表された顔ぶれ。スカルスガルドはそこへ加わる形になる。キャストの発表は今後も続くとしている。
『PHYSINT』はコジマプロダクションにとって3作目のオリジナルIPにあたり、公式には「小島秀夫のゲームクリエイター40年にわたるキャリアの集大成」と位置づけられている。アクション・エスピオナージという枠の、新しい到達点を狙う——そういう言い方をしている。
番組ではもう1本、『OD – KNOCK』の進捗にも触れられた。開発は順調に進んでいるとのことで、ソフィア・リリスとハンター・シェイファーがパフォーマンスキャプチャーに臨む舞台裏の映像が公開されている。
小島の登場部分を含む番組そのものは、YouTubeにまるごと残っている。
「新たな冷戦が始まる」の一行の下に並んだ名前は、まだ増える。
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