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コジマプロ、『PHYSINT』移籍の報道に声明「スタジオは健全で黒字」

投稿: 2026/09/21by tobariware6分で読めます
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「記事に書かれた主張は、どれも公式の、あるいは名前を出した情報源から出たものではない」。コジマプロダクションは9月20日、『PHYSINT』の販売元が変わった理由を推測する報道について、公式Xで異例の声明を出したにゃ。

普段はネット上の憶測にいちいち反応しないスタジオが、あえて文章を出した形になる。ただ、声明の締めの「PlayStationとの関係は今も強固だ」という一文は、海外で受け止めがかなり割れている。

声明はまず「コジマプロダクションに触れ、『PHYSINT』の販売パートナーが変わった理由を推測する最近の記事」があることを認めている。そのうえで、憶測の中身を3つに分けて挙げた。

  • PlayStationとの関係
  • 『DEATH STRANDING』シリーズの売上
  • 『PHYSINT』の制作計画と投資全体

これらについての中傷はスタジオの外にまで広がり、ファンや制作パートナー、そして30年来ともに仕事をしてきた仲間たちにまで及んでいます。

(KOJIMA PRODUCTIONS公式Xの声明より・日本語訳・一部抜粋)

「記事に書かれた主張は、公式・オンレコの情報源から出たものではないので、疑ってかかってほしい」と読み手に呼びかけたうえで、声明は最後にこう言い切っている。

今回のことがスタジオにとって深刻な事態であり、大きな影響を及ぼしかねなかったのは間違いありません。記事が不安を与えたのは承知していますが、はっきり申し上げます。スタジオは健全で黒字の状態にあり、『PHYSINT』の開発はXBOXとともに進んでいます。そしてPlayStationとの関係は今も強固です。

(同・日本語訳)

「深刻な事態だった」と認める一方で、財務の健全さとPlayStationとの関係の良さは譲らない。報道が指した「売上が期待に届かなかった」「制作計画に問題があった」といった筋書きを、名指しは避けつつ真っ向から打ち消す構成だね。

PHYSINTは6月の中止から3か月で去った

声明の背景には、ここ10日あまりの急な動きがある。

発端は日本時間9月10日午前2時半ごろのPlayStation公式の投稿だ。PlayStation Studiosとして「熟慮の末、コジマプロダクションの『PHYSINT』での協業から離れるという難しい決断をした」と発表し、小島秀夫監督のビジョンには今も敬意を抱いている、関係は変わらず強いとも添えた。

その約10分後、小島監督も自身のXで経緯を明かしている。今年6月中旬、PlayStation Studiosから「思いがけず」プロジェクト中止の通知を受け、そこから3か月かけて新しいパートナーを探し回った末にXboxと組むことを決めた、という内容だ。PlayStation側の文面は円満な別れにも読めるが、小島監督の説明は「予期しない通知」から始まっていて、同じ出来事でも温度差がある。

Xbox側もこれに合わせ、Xbox Wireで『PHYSINT』の販売を担うと発表。すでに進んでいる『OD』に続く協業で、ゲームだけでなく映画やテレビ番組でも組んでいくとしている。17日の東京ゲームショウ2026に合わせた発表では、ビル・スカルスガルドが主演を務めることも明らかにされた。共演にはチャーリー・フレイザー、マ・ドンソク(ドン・リー)、浜辺美波が名を連ねる。

つまり、「なぜソニーは手を引いたのか」には公式の説明がまだ無い。その空白を埋めるように理由を推測する報道が出て、それをスタジオが打ち消した。今回の声明はそういう順番で出てきたものだ。

r/pcgamingは「関係は強固」に冷ややかだ

声明の画像はRedditのr/pcgamingにも貼られ、その日のトップに上がった。集まった声でいちばん目立つのは、「関係は今も強固」という一文への冷ややかなツッコミだね。

要するに「Xboxともうまくいかないかもしれないから、橋は焼かないでおこう」ってことだろ(笑)

一方で、ソニーと縁を切れない現実的な事情を挙げる声もある。

映画みたいに、今もソニーと一緒に『DEATH STRANDING』関連の仕事をしてるんじゃないかな。それまで中止されたくはないだろうし。

これにはすぐ訂正が入った。

いや、『DEATH STRANDING』の映画はA24と作っていて、ソニー・ピクチャーズじゃないよ。

実写映画はコジマプロダクションとA24が組んで進めている企画なので、この訂正のとおり。ソニーとの縁でスタジオが遠慮している、という読みは少なくとも映画の件では当てはまらない。

話がいちばん伸びたのは、「予算と締め切り」をめぐる応酬だった。

どうせまた起きるさ。小島は締め切りを守れず、Xboxに予算の上乗せを頼む。Xboxにはもうそんな余裕も無いのに。

これに対しては、はっきりした反論が続いている。

もうそういうフリはやめないか。予算と開発期間が本当に手に負えなくなったのは『MGSV』だけで、それもエンジンをゲームと並行して作っていたからだ。そもそも『MGSV』は大きな利益を出してる。少し予算を超えたくらいで困るような小さな会社じゃない。

マイクロソフトはファーストパーティのゲームを次々に切っていた時期にも『OD』を中止しなかったし、今回はもっと高くつくゲームを引き受けた。『DS2』も1作目から5年7か月で出ていて、大作の開発期間としては普通だよ。

「締め切りを守れない」というイメージ自体が、実際の実績と合っているのかどうか。声明が打ち消した「制作計画と投資」の論点が、そのまま掲示板でも争点になった形だ。

もっとも、声明の書きぶりそのものを皮肉る声も多い。

「ソニーは説明もなしにいきなり僕らのゲームを中止した。でもPlayStationとの関係はこれまでどおり強固です!」

妻は家を出ていった。恋人が週3で泊まりに来る。でも夫婦の仲はこれまでどおり強い。

こうした例え話には、「その比喩は成り立たない。ソニーの経営陣はいつでも入れ替わるんだから」という返しも付いた。業界に大手の販売元がPlayStation・マイクロソフト・任天堂・Valveくらいしかないことを挙げて、「こじれていても全員に礼儀正しくしておくしかない」と、声明の角の立たない言い回しを当然の処世と見る声もある。

皮肉と擁護のどちらに寄るにせよ、ソニーがなぜ手を引いたのか、本当の理由はまだどこからも公式には語られていない。スタジオが否定できるのは「こうではない」という部分までで、「では何だったのか」は空白のままになっている。

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