『Lies of P: コンプリート エディション』Switch 2版がメタスコア86 ― 原作のどの機種より高い数字に
人形の街クラットが、ついに手のひらに収まったにゃ。NEOWIZとROUND8 Studioのソウルライク『Lies of P』が、本編とDLC『Overture』をまとめた「コンプリート エディション」として8月6日にNintendo Switch 2へ配信開始。7,980円(税込)で、これまでのアップデートも全部入りだ(NEOWIZゲームオン公式発表)。
そして配信から一日、海外の点数が出そろってみると、この移植版はちょっと妙な位置に立っている。原作より高いのだ。
24本のレビューで86点、そのうち賛否が割れたのは1本だけ
Metacriticに集計されたSwitch 2版のメタスコアは86(24レビュー、8月7日時点)。内訳は肯定的が23本、賛否両論が1本、否定的はゼロという構成になっている。
比較として2023年9月に出た原作の数字を並べると、Xbox Series X版が85(26レビュー)、PC版が83(41レビュー)、PS5版が80(71レビュー)。つまり性能面で最も余裕がないはずの携帯機版が、据置・PCのどれよりも上に来ている。
もっとも、これは「Switch 2版のほうがよく動く」という話ではないにゃ。評価対象が変わっているのだ。原作の点数は本編単体に付いたもので、今回は本編+前日譚『Overture』+約3年分の調整とバランス調整、追加された難易度・チャレンジモードまで含めた完成形に対して付いている。加えて、発売から時間を置いた移植版はレビュー本数そのものが少なく、極端な評価が混ざりにくい。86という数字は「今から始めるならこれが一番いい形」という判定に近い。

パリィ(完全防御)を軸にした噛み合いの厳しい戦闘、武器の刃と柄を組み替えて作る「合成武器」、嘘をつくか本当を語るかで結末が変わる会話——原作の骨格はそのまま残っている。そこに、本編の前を描く『Overture』が同じディスク(というかデータ)の中にいる。順番を気にせず地続きで遊べるのは、後から入る人にとってかなり大きい。
携帯モードの選択肢が、発売当日に2段から3段へ増えた
高評価とはいえ、映像面の妥協が指摘されていないわけではない。特に携帯モードは、発売直前まで詰めが続いていた部分だ。
その答えが、8月5日に配信されたバージョン1.13.1.0にゃ。公式のアップデートノートによると、Switch 2版には次の変更が入っている。
- 携帯モードのグラフィック設定が3段階に拡張。従来の「パフォーマンス重視」は「バランス」へ改名され、最大60fpsに対応する新しい「パフォーマンス重視」が追加された
- 携帯モードの「品質重視」で、内部解像度が意図より低く適用されていた不具合を修正
- モーションブラーのオン/オフ切り替えを追加(TVモード時のみ)
- 各種状況で発生していた強制終了の改善と、全体的な安定性向上
つまり携帯時は「品質」「バランス」「パフォーマンス(最大60fps)」から選ぶ形になった。フレーム落ちが致命傷に直結するタイプのゲームだけに、携帯で60fpsの選択肢が用意されたのは実利が大きい。逆に言えば、発売当日にこのパッチが当たっていない状態で触ると印象が変わってしまうので、遊ぶ前にアップデートは済ませておきたいところ。
なお同じパッチで、Windows版がEpic Games Storeでも配信開始になっている。
ダウンロード版に続いて、本編と『Overture』を収録したパッケージ版が2026年10月2日に登場する。取り扱いはiam8bitで、通常版のほかに特装版も用意されている。実物で棚に並べたい派は、こちらを待つ手もあるにゃ。
言語まわりは一点だけ注意しておきたい。Steamのストアページの表記では、フル音声に対応しているのは英語のみで、日本語はインターフェースと字幕まで。ベルエポック風の街を歩きながら聞こえてくる声は英語のままで、日本語吹き替えは入っていない。字幕の量が多い作品なので、携帯モードで小さい画面に寄って遊ぶ人は、そこも頭の隅に置いておくとよさそう。
3年近くかけて磨かれた本編に、前日譚と全アップデートを積んで、寝転がったまま起動できるようになった。86点という数字は派手さこそないけれど、「取りこぼしていた人が今から拾うのに一番いい形」を素直に言い当てている気がする。

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