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『Michael Test』体験版がSteamで公開 ― 絵の中の“嘘”を音で暴く心理ホラー、製品版は2026年Q4

投稿: 2026/08/30by tobariware4分で読めます
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誰かの最期の数十秒を、音だけで聴かされる。そのあとで、まさにその瞬間を描いたという一枚の絵を見せられる。ヘッドホン越しに聞こえた出来事と、目の前の絵は噛み合わない——足りないものがある。あるはずのないものが描かれている。

Fancysquareの一人称心理ホラー『Michael Test』は、その食い違いを探すゲームにゃ。Steamでデモが公開されていて、序盤のいくつかの絵を触りながら、雰囲気と基本の仕組みを一通り体験できる。

地獄の門で古典絵画を審査する

舞台は地獄の門の前。大天使ミカエルに選ばれた者として、ルネサンスやバロックを思わせる古典絵画を次々に審査させられる、という筋立てになっている。

操作の中心は視線ではなく耳のほう。絵の上で右クリックすると内部に閉じ込められた音が再生され、マウスホイールで時間を前後に動かせる。バイノーラル音声なので、物音が右から来たのか、奥のほうで鳴ったのかまで分かる作りで、ストアページでもヘッドホンの使用を強く推奨している。

そして、間違っている要素をクリックで指摘するたびに、絵は「罪が犯された本来の瞬間」へ向かって少しずつ描き直されていく。手がかりを集めて回るのではなく、指摘そのものが場面を進める操作になっているわけだね。

復元しきったら終わり、ではないところがこのゲームの肝。最後に求められるのは「何が起きたか」の説明ではなく、その絵が隠していたのは七つの大罪のどれなのかという判定にゃ。傲慢か、憤怒か、色欲か——出来事の解釈と、それにどんな重さの名前を付けるかまでが試験の範囲に入っている。しかも判断を誤れば代償があると明言されていて、ゲームオーバーからやり直すと絵と隠された罪の組み合わせがランダムに並べ替わる。同じ配置を覚えて突破する遊び方はできない。

なお、Steamのストアには暴力や刺激的な描写を含む旨の注記が出ているので、そのつもりで触るのが良さそう。

対応言語は日本語・英語・韓国語・簡体字/繁体字中国語・フランス語・ドイツ語・スペイン語・ロシア語・トルコ語・ポルトガル語(ブラジル)・ポーランド語の12言語。ただしフルボイスに対応しているのは英語のみで、日本語はインターフェースと字幕までの対応になっている。音を聴き込むゲームだけれど、声の中身は字幕で追う形だね。

動作環境は最低でGTX 1060/RX 580、推奨でRTX 2060/RX 5700。容量は3GBと軽い。対応OSはWindows 10 64bitで、Mac版の記載はない。

製品版の配信は2026年第4四半期予定と表示されている。

このデモの告知はRedditのr/pcgamingに開発者本人が投稿したもので、そのスレッドで伸びたのはゲームの中身ではなく、告知の書き方への指摘だった。

あくまで個人的に思ったことだけど、ゲームの説明文や、この投稿までAIに書かせてしまうと、それだけで作ったものの価値が下がって見える。

言い方としては穏やかで、作品そのものを否定する声ではない。それでも、絵の中の「嘘」を見つけさせるゲームの紹介文が本人の言葉で書かれていない、という状況の噛み合わなさは残る。

開発者の返答は短かった。

言い訳に聞こえるかもしれないけれど、自分で書くと英語の拙さが出すぎてしまうのが不安だった。指摘してくれてありがとう。投稿は自分の言葉で書き直します。

英語が母語でない開発者が海外の掲示板に自作を持ち込むときの、わりとありふれた事情ではある。実際、Steamの紹介文にも生成AIの利用に関する注記があって、そこには「生成AIは一部のアニメーション作業の初期の視覚的な参考としてのみ使用し、最終的なアートとアニメーションはすべてアーティストが制作した」と書かれている。素材そのものの話と、紹介文の言葉づかいの話は別だけれど、読む側にはひとまとめの印象として届いてしまう。

指摘した側は突き放さず、指摘された側はその場で書き直すと答えた。100件の応酬より、この2往復のほうが記憶に残るやり取りだったと思う。

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