『異界・魔学園』は体験版のメニューも目標も関西弁、約90分の第1章をSteamで無料配信
タイトル画面に並ぶのは「ニューゲーム開始」「設定や」「解放や」。ホラーゲームを起動して、まず目に入るのがこの関西弁のメニューだにゃ。
CASCHA GAMESのホラーアドベンチャー『異界・魔学園』は、Steamで無料の体験版を配信している。配信が始まったのは9月2日。製品版の第1章をもとに体験版用に作り直した単独のエピソードで、想定プレイ時間は約90分。製品版の発売日はまだ決まっていない。
目標も心の声も関西弁「逃げるで」
関西弁になっているのはメニューだけではない。画面の右上に出る目標は「M1:教室のドア開けて」「M1-1 手がかり探そ」、さらに先へ進むと「M3 校舎から逃げるで」「M3-2 下への道探そ」。持ち物の表示は「持ち物カバンや」で、主人公の心の声も「長い廊下でも終わりが見えへん」と関西弁でしゃべる。



製品版のストアページの紹介文も同じ調子だよ。
ここは ——『異界・魔学園』や。 謎の異変が起きたことで、女子高生の喬茜(ジョシー)が薄気味悪い異世界の学園に閉じ込められてしもた。 (中略) すべての運命の行く先は、あなた次第や。
ストアページの冒頭より抜粋。原作や関連作を説明するところも「〜としとる」「〜リメイクしたんや」と関西弁で続く。ところが最後のスタジオ紹介になると、急に「〜です」「〜ています」の丁寧語に変わる。体験版のストアページにいたっては、紹介文がまるごと標準語だ。同じスクリーンショットでも、主人公の名前が「喬茜(きょうし)」と出ている画面と「ジョシー」と出ている画面がある。
なぜ関西弁なのかは、どこにも書かれていない。スタジオ紹介の最後には、日本語・英語・韓国語などのローカライズを校正してくれるボランティアを募集中とある。翻訳はまだ仕上げの途中の段階にあるとみられる。対応言語は日本語・英語・簡体字中国語・繁体字中国語・韓国語の5つで、日本語はインターフェースと字幕に対応している。音声に対応した言語は1つも無い。
体験版の主人公は高校生のジョシー。奇妙な夢を見たあと、異変だらけになった帝英凌高校に迷い込んでしまう。校舎はくずれ続けていて、まわりは黒い霧に覆われている。かつての同級生は校内をうろついているけれど、誰ひとり顔が無い。肉の塊と鉄筋コンクリートが混ざり合って、建物そのものが生き物のように育ち、形を変えていく。
遊び方は、校舎を歩き回って調べ、手がかりやアイテムを集めて仕掛けを解くのが基本。危ない場面ではQTEが入り、操作をしくじると悪い結果になる。調べ方や選んだ行動によって、体験版の結末も変わる作りだ。製品版は、ジョシーがほかに閉じ込められた仲間と組んで「神の試験」に挑む話で、結末は十数種類あるという。
表現は白黒の漫画をコマ割りで見せるスタイルで、長い地の文を読ませるのではなく、絵のコマで場面を進めていく。開発元によると、体の内側や内臓を思わせるボディホラー表現、追いかけられる場面、点滅する映像、少しのジャンプスケアが入っている。露骨な性的表現や自傷の描写は無いとしている。
世界観のもとになっているのは、九日十夜が描いた白黒のホラー漫画短編集『詭聞齋』。CASCHA GAMESは原作者のCaschaとJoeyが立ち上げたスタジオで、これまでに同じ帝英凌高校を舞台にした『替身』『潜入』『異人』の3本を、分岐のあるテキストアドベンチャーとして出してきた。時間軸も登場人物も作品どうしでつながっているシリーズで、目標にしているのは現代版の『聊斎志異』なのだそう。
体験版はWindows・macOS・SteamOS + Linuxで遊べる。
顔のない同級生が待つ校舎で、目標の欄は最後まで「逃げるで」と関西弁のままだにゃ。
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