雪がGPUで積もり溶けるスキー場経営シム『Ski-E-O!』、11月12日に早期アクセス開始
雪が降り、積もり、溶け、風で吹き溜まる。その一連をGPUで計算していて、滑った客のシュプールがそのまま斜面に残る。スキー場経営ゲーム『Ski-E-O! Ski Resort Tycoon』が、11月12日に早期アクセスを開始する(Steamストアの表記による)。持ち物はチケット売り場ひとつと少しの資金、そこから空っぽの山を作り替えていく作りにゃ。
雪質シミュレーションが難易度を決める
このゲームで一番前に出ているのは、積雪のシミュレーションだね。雪面は年ごとに違う顔をしていて、気候の当たり外れがそのまま経営の難易度に化ける。
エルニーニョの年は嵐が暖かく湿ったものになり、雪が雨に変わってコースを流してしまう。渇水の年は営業を続けるだけのために人工降雪機を24時間回すことになる。大雪が来ればリフトが回り出す前に建物が埋まり、逆に涼しい夏を越した年は、山頂の雪が柔らかいまま次のシーズンへ持ち越される。
グリッドに沿って敷くのではなく、地形へ直接コースを「描く」方式で、初心者向けのグリーンサークルから上級者向けのブラックダイヤモンドまで、客層に合わせた斜度を揃える必要がある。ロッジ、レストラン、アプレスキーのバー、ショップなど建物は60種類以上。


客は数千人規模で滑りに来て、それぞれ好みと性格を持っている。新雪を追いかけて山中どこへでも行くパウダーハウンド、暖かいロッジやバーでくつろぐだけの層、実力に見合わない上級コースに入って派手に転ぶ客。滑る気がまったくなくて、ココアやショップや happy hour だけが目当てという人もいる。彼らの評価が積み上がって、地元の小さな一つ星の山から五つ星の「Legendary Resort」まで格が上がっていく。
山は実際の標高データから作られていて、尾根の形もフォールラインも現実のものが下敷きになっている。早期アクセス開始時点で遊べるのは米国の5地域で、それぞれ気候の癖がはっきり違う。
東部は寒くて氷が張るのに自然降雪が少なく、人工降雪機頼み。ユタは軽くて安定したパウダーが降る、いちばん建てやすい土地。シエラは山を埋める大寒波と、雪を溶かす乾期のあいだで極端に振れる。コロラドのロッキーは降雪が安定している代わりに高地の寒さが厳しく、客をどれだけ暖められるかが問われる。太平洋岸北西部はとにかく重い雪が降り止まず、圧雪車が働きづめになる。
日本、アルプス、アンデス、カナダ、オーストラリア/ニュージーランド、中国、ヒマラヤ、それに現実には無い架空の山まで、地域の追加は早期アクセス中の目標として挙げられている。
開発・販売はFalling Damage Games。開発者のJesse氏はitch.ioの投稿で、2026年1月のメタ関連のレイオフでArmature Studioを離れ、そこから自分のゲームを作り始めたと書いている。最初の公開デモは6月に出ていて、いまもSteamで1つの山を1シーズンぶん遊べる構成の無料デモが公開中。
早期アクセスの期間はおよそ12〜18か月を想定。この間に価格を引き上げる可能性があることも明記されている。公開ロードマップには、自分が作ったコースを一人称で滑れるモード、スノーボーダーの追加、スウェーデンやノルウェーの山、リフト待機列の配置指定、夏場のマウンテンバイクやハイキング、結婚式やフェスの誘致といった項目が並んでいる。
対応言語はインターフェース・音声・字幕のいずれも英語のみで、日本語には対応していない。動作環境は次の通り。
| 項目 | Windows | Mac |
|---|---|---|
| OS | Windows 10 64bit(version 2004以降) | macOS 15 Sequoia |
| CPU | Core i5-8400 / Ryzen 5 2600 | Apple M2以降(Apple Silicon必須) |
| メモリ | 16GB | 16GB |
| GPU | RTX 2060 / GTX 1660 / RX 6600 / Arc A750 | — |
| 容量 | 10GB(SSD) | 10GB |
公式サイトではSteam Deck対応も掲げている。価格はまだ公表されていない。
ロードマップに載っている日本の山が実際に滑れるようになるのは、早くても12〜18か月の早期アクセスが終わるころ。それまでは、ユタの軽い雪かシエラの気まぐれかを選ぶことになる。
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