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Skydance、Warner Bros.買収完了から1か月でゲーム部門の人員削減か Paramount Games側が中心とみられる

投稿: 2026/11/08by tobariware約7分で読めます
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新しい社名で株式の取引が始まってから、まだ1か月ほどしか経っていない。Warner Bros. Discoveryの買収を終えたばかりのSkydanceで、ゲーム部門の人員削減が始まったと伝えられている。

11月に入り、Paramount GamesやSkydance Interactiveに所属していた開発者が、LinkedInで相次いで自分の解雇を明かしているもよう。一方で、会社からの正式な発表は出ていない。Skydanceの公式プレスリリース一覧には、ゲーム部門の人員についての告知は見当たらないにゃ。

まずは前提の確認から。Paramount(旧Paramount Skydance)は10月初めにWarner Bros. Discoveryの買収を完了し、会社の名前を「Skydance」に改めた。買収完了のプレスリリースによると、Warner Bros. Discoveryの株主には1株あたり約31.02ドルが現金で支払われ、新会社はニューヨーク証券取引所に「SKYD」の銘柄コードで上場している。統合後の売上高は700億ドル近くになる。

注目したいのは、同じリリースにある目標の数字。3年以内に、少なくとも60億ドル分のシナジー(統合による経費削減の効果)を出すとしている。削減の柱としてリリースが挙げたのは技術・統合・調達・マーケティング・不動産で、「人員」という言葉は出てこない。ただ、これだけの規模で2社を1つにする以上、重なった部署を減らす話がいずれ出てくるとみられていた。買収完了の前後には、希望退職の募集や週5日の出社義務も社内に通知されたと伝えられている。

会長兼CEOのデヴィッド・エリソン氏は、完了の日に「今日はSkydanceだけでなく、業界全体にとって歴史的な日だ」と語っていた。

Paramount Gamesが誕生しSkydanceへ再編された

今回の人員削減を理解するには、Skydanceのゲーム部門がここ半年で2回組み替えられていることを知っておく必要がある。

1回目は6月。Paramountは社内のゲーム開発チームをまとめて「Paramount Games Studio」を立ち上げた。Paramount Gamesの公式発表によれば、VRゲームを手がけてきたSkydance Interactiveと、物語中心の作品を作るSkydance New Mediaを開発チームとして束ね、「Skydance Games」をパブリッシングのレーベルにする形だった。トップに就いたのはTony Driscoll氏。発表のなかで、ゲームを「事業の延長ではなく、コンテンツ戦略の柱の1つ」として扱うと語っている。

2回目が10月の買収完了のとき。Paramount側のゲーム部門とWarner Bros. Gamesを1つのチームにまとめ、Driscoll氏が「President of Games and Experiences」として率いることが社内に通知されたもよう。Warner Bros. GamesにはRocksteady、NetherRealm、Avalanche Software、TT Games、WB Games Montrealといったスタジオが並ぶ。『モータルコンバット』や『ホグワーツ・レガシー』を抱えるのもこちら側だね。

そうした大きなスタジオを持つWarner Bros. Gamesと、まだ若いParamount Gamesでは、規模も実績もまるで違う。社内向けの説明では、WB Gamesのような事業部門はそれぞれのブランドを残すとされていたようだ。

今回の削減で名前が挙がっているのは、Paramount GamesとSkydance Interactive。Warner Bros.側の大きなスタジオではなく、買収した側のゲーム部門が先に削られた形とみられる。LinkedInでは、Paramount Gamesのデザイン部門の幹部が自分の解雇を報告したほか、残った側のエンジニアが影響を受けたとみられる同僚の名前を20人以上挙げて紹介したという。Skydance Interactiveのプログラマーからも「チームの大半が去ることになった」という声が出ているもよう。

ただ、全体で何人が対象になったのか、どのプロジェクトに影響するのかは、会社からは何も示されていない。Skydance InteractiveとSkydance New Mediaが手がけていた開発中のタイトルがどうなるのかも、今のところ分からないままだにゃ。

r/Gamesは退職金と解雇規制に注目した

このニュースはRedditのr/Gamesでも大きく取り上げられた。ただ、スレッドで最も盛り上がったのはSkydanceの経営判断そのものではない。「解雇された人はどこまで守られるのか」という、働く側の待遇の話だった。

口火を切ったのは、アメリカの解雇のしやすさに対する強い不満だね。

アメリカには、働く人を解雇から守る仕組みがどうしても必要だ。これが当たり前になって、むしろ推奨されているのがひどすぎる。

これに対して、ヨーロッパに住んでいるとみられる人から反論が入った。

とはいえ、ヨーロッパでも普通に解雇されるよ。確かに支払われる給料の週数は多いけど、そもそも給料がずっと低いから、最終的にかかる費用はだいたい同じなんだ。

すると「同じにはならない」と、さらに切り返す声が続いた。

アメリカでは契約の内容や勤続年数、州の法律次第で、解雇された人に一銭も払わなくていい場合がある。最終的に同じになるなんてことは絶対にない。フランスが労働者に何をしているか比べてみるといい。

議論が「アメリカ対ヨーロッパ」の構図になりかけたところで、実際に解雇を経験した人の声が流れを変えた。

先月アメリカで解雇されたけど、給料100%分の退職金を6か月分、その間の医療保険も受け取った。州の法律で最低4週間分の退職金も義務づけられていた。問題は制度が無いことじゃなくて、ばらつきがあることなんだ。

そして極めつけは、今回のSkydanceの削減の当事者だと名乗る人の書き込み。

アメリカでSkydanceから解雇された人の多くは、同じような条件を受け取っている。WBDの経営陣が去り際に、買収完了から2年以内に解雇された社員について、勤続1年につき3週間分(最低12週、最大104週)の退職金を取り決めたんだ。ソースは僕自身。退職金6か月分をもらった、解雇された当人だよ。

この書き込みの内容は会社から公表されたものではないので、条件が本当にそうなっているかは分からない。ただ、もしそのとおりなら、買収された側の旧経営陣が社員のための条件を残していったことになる。スレッドの空気が少し和らいだのも、この書き込みがきっかけだった。

もっとも、それで全員が納得したわけではない。「勤続1年につき1週間分しかもらえない」という声や、スペインの相場は勤続1年につき4週間前後だという書き込みも並んだ。議論の行き着いた先は医療保険の話だね。

結局、そっちも医療保険は失うの?

民間の保険は失ったよ。公的な医療保険は失わないけど、そのぶん高い税金を払っているし、それでも内容によっては待ち時間がかなり長い。タダより高いものはない、ってやつさ。

それでもアメリカよりはましだよ。待ち時間が長くても保障された医療のほうが、待ち時間が長いうえに破産して死ぬかもしれない医療よりいい。

スレッドの最初は「巨額の買収のあとに現場が削られる」という怒りだった。それが最後には、解雇されたときに何が残るかという話になっている。ゲームの開発者も、いつ自分が対象になるか分からない。そういう感覚が今の業界に根づいていることが、この流れからも伝わってくる。

会社が掲げた削減目標は、3年で60億ドル。買収完了から1か月で、その1年目が始まったばかりだにゃ。

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