『ホグワーツ・レガシー』続編を株主向け書簡で正式に確認、時期・機種は非公表
続編の存在が明かされる瞬間というと、たいていは映像か、少なくとも1枚のロゴが用意されているもの。今回はそのどちらもなく、四半期決算にくっついてきた投資家向けの文書に、一文だけ紛れ込んでいた。
ワーナー・ブラザース・ディスカバリーが現地時間8月6日に公開した2026年第2四半期の株主向け書簡の中で、「the second installment of Hogwarts Legacy(『ホグワーツ・レガシー』の2作目)」という言葉が使われた。会社が自分で書いた文書にそう書いてある以上、続編が動いていること自体は、これで確定したことになるにゃ。
採算説明の一例に過ぎない続報
該当の一文が置かれているのは、ゲーム事業の採算について説明した箇所。開発中タイトルの並びが広がっていくにつれて、ゲームが部門の利益により意味のある形で貢献していくと見込んでいる——その例として『ホグワーツ・レガシー』の2作目が挙げられている、という並びだ。つまり主題は続編そのものではなく、あくまで収益見通しの説明。
だから、そこから先は本当に何もない。発売時期も、対応機種も、正式なタイトルも、書簡には書かれていない。前作を開発したAvalanche Softwareが続けて手がけるのかどうかにも触れていないし、ゲームの中身に関する言葉は一語も出てこない。ネット上には求人票を根拠にした推測もいくつか流れているけれど、会社が認めたのは「2作目がパイプラインに入っている」という一点だけと考えたほうがいい。


逆に言えば、これまで「優先度の高い企画」として語られてきたものが、初めて会社の公式文書に載った。噂と決算資料のあいだには、けっこうな距離がある。
続編に期待が集まる理由は、前作の数字を見ればだいたい分かる。『ホグワーツ・レガシー』は2023年2月10日にPS5/Xbox Series X|S/PC向けで発売され、同年5月5日にPS4とXbox One、11月14日にNintendo Switch、2025年6月5日にはNintendo Switch 2にも展開している。
そして2025年12月17日、全世界での販売本数が4000万本を超えたことが公式に発表された。ワーナー・ブラザース・ゲームスにとって史上最大のヒット作で、歴代でも上位に食い込む水準にゃ。
魔法薬を調合して、ほうきで飛んで、必要の部屋を自分好みに作り替える——1作目がやったのは、映画の再現ではなく「その学校に自分が在籍する」という体験の再構築だった。城とその周辺という舞台がすでに丸ごと組み上がっているぶん、続編は土台から作り直さずに済む。そこに時間と予算をどう振り分けるかで、出来上がるものはかなり変わってきそうだね。
身売り交渉が続編発表を左右する
もうひとつ、今回の書簡を読むうえで外せない事情がある。ワーナー・ブラザース・ディスカバリーは今、自社の売却手続きの真っ最中だということ。
2026年2月27日にParamount Skydanceによる買収で最終合意し、4月23日の特別株主総会で株主の承認も得ている。ただ、独占禁止法上の懸念を理由に州の司法長官らが訴訟を起こしており、7月には取引の完了時期を最長で2027年6月まで延ばすことに双方が同意した。今回の書簡でも、取引関連費用として約3億5000万ドルを吸収したうえで5億7200万ドルのフリーキャッシュフローを確保した、という説明が並んでいる。
そんな状況で、わざわざ「2作目」の名前を出して将来の収益源として示したわけだ。売り手にとってゲーム部門が資産として数えられている、という読み方もできる。
原作ブランド側の動きも重なっていて、HBOによるドラマ版『ハリー・ポッター』は2026年12月25日に配信が始まる。前作の発売が2023年2月、ドラマの開始が2026年末。続編がその流れのどこに置かれるのかは、まだ何も言われていない。
なお今年のgamescomは現地時間8月26日から30日までケルンで開催され、その前日の8月25日にオープニングナイトライブが行われる。ただし、そこに『ホグワーツ・レガシー』の続編が出るという話は一切告知されていないので、期待しすぎないほうが無難にゃ。
前作の発売から、今日でちょうど3年半。書簡に書かれた一行が次に言葉として続くのがいつなのかは、その書簡自身が何も語っていない。
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