ソニーの特許出願、スマホの支払い情報をコントローラー経由でPS本体へ渡す仕組み
PlayStation Storeにクレジットカードを登録するときは、16桁の番号と有効期限、セキュリティコードを、画面のキーボードでひとつずつ打ち込むことになる。この手間を、スマートフォンをコントローラーに近づけるだけで済ませる仕組みについて、ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)が米国で特許を出願していた。
題名は「Video Game Controller-Driven Information Transfer」(ゲームコントローラーを介した情報の受け渡し)。出願は2025年3月17日で、出願番号は19/082,121。公開番号 US 2026/0273403 A1 として、2026年9月17日に公開された。
コントローラーが決済情報を中継する3段階


仕組みの中心は、コントローラーを中継役にすること。流れは次の3段階で書かれている。
公開された出願の要約と請求項より(日本語訳・抜粋)
- 本体と無線でつながっているコントローラーが、電子機器が所定の距離より近くにあることを検出する
- 電子機器から、プレイヤーの支払い方法の情報を含む1つ目のメッセージを受け取る
- 同じ支払い方法の情報を含む2つ目のメッセージを、コントローラーから本体へ送る
つまり、スマホが直接本体とやり取りするのではなく、手元のコントローラーがいったん受け取って本体へ流す形だね。図面には、ストアで支払い方法を尋ねる画面、「端末を近づけて」という案内、確認のためにコントローラーが振動する場面、そして支払い完了までの流れが描かれている。支払い情報だけでなく、アカウントのログイン情報を受け取る図もあるので、カードの登録だけに限った話ではないみたいだね。
受け渡しが動くのは、本体の側が購入の確認などで情報を求めているときとして描かれている。コントローラーが常に周りへ情報を探しに行く仕組みではない。
ちなみに請求項の中心は「所定の距離より近く」という言い方で、通信の方式名で絞った書き方にはなっていない。かざして使う距離感からはNFCのような近距離無線が思い浮かぶけれど、どの方式で実装するかまでは決まった話として読まないほうがいい。
PS5のDualSenseがつながる手段は、公式の説明ではUSB Type-CケーブルとBluetoothの2つ(DualSense ワイヤレスコントローラー公式ページ)。amiiboを読めるNintendo Switchのコントローラーのように、何かをかざして読み取る部分は載っていない。この特許の形をそのまま製品にするなら、コントローラー側に新しい部品が要ることになる。
出願書類に出てくるのは「ビデオゲームコントローラー」と「ビデオゲーム機」で、特定の製品名は無い。次世代のPlayStationについても、名前・仕様・発売時期はまだ公式に発表されていない。特許の出願は、アイデアの権利を押さえる目的でも広く行われていて、製品にならずに終わるものも多い。PS6のコントローラーに載る、と結びつけて読むのは早すぎるにゃ。
書類の中のコントローラーは、スマホから預かった支払い情報を本体へ渡し、確認のときには手の中で震えてみせる。
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