パチンコ風ローグライク『スプラット・パチンコ』Steam配信は2026年第4四半期 ― 体験版が大型更新
盤面に落ちていくのは、鉄の玉ではなく目玉だ。
『スプラット・パチンコ(Splatchinko)』は、パチンコの盤面とターン制ローグライクをくっつけた作品にゃ。8月17日に配信された体験版のアップデート0.8.7で、個人開発だったこのタイトルにパブリッシャーStratosが付いたことが発表された。Steamの開発者アナウンスで本人が明かしている。ストアページの配信時期は2026年第4四半期、つまり年内だね。
盤面のピンでダメージ伸ばす、弾は目玉
基本の流れはパチンコそのもの。玉を撃ち出し、盤面のピンにぶつけ、跳ね返った回数だけダメージが積み上がっていく。多く当てるほど威力が伸びるので、狙うのは一撃の正確さではなく、どれだけ長く盤面の中で暴れさせられるか、という方向になる。
その玉にあたるのが「目玉」で、種類ごとに反射の仕方もダメージも能力も変わる。さらに突然変異(ミューテーション)を重ねてビルドを組んでいく仕組みで、開発者は0.7.6の更新で変異のクールタイムを完全に撤廃している。能力が途切れず連鎖し続けるほうが気持ちいい、という判断だったらしい。玉が動いている最中に平手で叩いて軌道を変える「Gravitational Slap」、重力を数秒ひっくり返すブラックホールを落とす「WormHole」など、撃ったあとに干渉できる手札も足された。



面白いのは、壊れた組み合わせを残しつつ制御もしている点。「無限に爆発し続ける玉」は最高に楽しいけれど常時あると混沌がすぎる、という理由で、0.8.7から1ランに1回しか出現しないよう制限がかかった。全部盛りにして壊すのではなく、壊れる瞬間の希少さを取ったわけだね。
盤面そのものも手作りだけではない。敵との戦闘で使われるボードには手続き生成のレベル2・レベル3が追加され、進むほど形が変わっていく。ランの合間に移動する星図(スターマップ)は分岐型で、新しいボード、惑星、ボス戦、そして第三種接近遭遇が待っている。マップ終点には「太陽」とのボス戦があり、3パターンからランダムで選ばれる。
物語のほうは、宇宙の記憶が始まって以来いくつもの世界を食い尽くしてきた存在が、超新星より希少な「愛」を見つけたところから始まる。その恋人を謎の存在にさらわれ、混乱した銀河と意識を持つ野菜と崩壊する現実を越えて追いかける——という筋書き。道中で銀河を半分吹き飛ばしても副作用、とストアページは言い切っている。
ソロ開発にStratosが参入した理由は?

手がけているのはミラノのStupidi Pixel。実態はFabio Taurisano氏によるひとり開発で、デザイン・コード・ドット絵・アニメーション・音楽まで自分でやっている。過去のアップデート告知でも「個人開発者として、プレイヤーの声を反映することが最大の目標」と繰り返し書いていて、実際0.7.5から0.8.7までの更新履歴はフィードバック起点の調整が並ぶ。
今回の0.8.7では、起動時にStratosのスプラッシュが挟まるようになったほか、星図のグラフィックが全面刷新され、プレイアブルキャラのスプライトも新しくなった。UIのフォントもCubic11に差し替えられている。パブリッシャー発表と同時に見た目を整えてきたあたり、製品版に向けて体裁を固めにきた印象だね。
ペグを弾く系のローグライクは今年に入ってからやたら増えていて、ノルマ未達で即処刑という借金返済もの『High Roller Penny』のような尖った作りも出てきている。同じ「玉を落とす」土台でも、あちらが盤面の組み替えで生き延びる作りなのに対し、こちらは玉そのものを増やして変異させる方向に振れているのが対照的だ。
Steamでは8月17日から20日まで「Pins & Pegs Fest」が開催されていて、更新版の体験版はその一環として遊べる状態になっている。体験版自体は3月から公開されているので、以前触った人でも中身はかなり変わっているはず。
対応言語は日本語・英語・フランス語・イタリア語・ドイツ語・スペイン語(スペイン)・簡体字中国語・韓国語の8種類。ただしフル音声はどの言語にも対応しておらず、日本語対応の中身はインターフェースと字幕のみという点は見ておきたい。ボイス目当てで待つ種類の作品ではない。
動作環境は驚くほど軽い。
| 項目 | 最低 | 推奨 |
|---|---|---|
| OS | Windows 7/10(64bit) | Windows 7/10(64bit) |
| CPU | AMD FX-4300 / Intel Core i3-4130 以降 | 同左 |
| メモリ | 8GB | 記載なし |
| グラフィック | AMD / NVIDIA の独立GPU | 同左 |
| DirectX | 11 | 12 |
| ストレージ | 500MB | 500MB |
推奨がDirectXのバージョンしか上がっていないので、要求ラインは実質最低環境のまま。容量500MBというのも今どき珍しい数字にゃ。価格はまだ公表されておらず、シングルプレイ専用、実績とSteamクラウドに対応する。
配信は年内、それも第4四半期。パブリッシャーが付いてからまだ一日しか経っていないので、具体的な日付が出てくるのはもう少し先になりそうだ。
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