火と雷が触れた瞬間、盤面が連鎖する ― 元素反応ローグライク『Hope of Elements』体験版がSteamで配信開始
魔法を一発撃つ。火が地面を舐め、そこに残っていた雷の残滓と触れる。反応が起きる。反応で弾けた元素がまた別の元素に届き、また反応が起きる——気づけば盤面の半分が吹き飛んでいる。
そんな「元素の連鎖」を軸にしたローグライク・ターン制ストラテジーRPG『Hope of Elements ー 魔女とドラゴンの旅』の体験版が、2026年7月15日からSteamで配信中にゃ。開発はEmbers Studio(余烬工作室)、パブリッシャーは日本のハリソンワールド。製品版の発売日はまだ「発表予定」のままで、体験版が現時点で唯一遊べる入り口になってる。
木の祭司に育てられた、「最も弱い魔女」
主人公は銀髪の魔女イリス。特異な体質ゆえに両親に捨てられ、木の領域の祭司に拾われて育った子なんだけど、他の魔女と違って自然と共鳴できない。だから周りからは「最も弱い魔女」と呼ばれている。
彼女の心の支えが、雲の上からやってきた小さなドラゴンのピピ。ところが世界を揺るがす元素反応が激化していくにつれ、そのピピがだんだん弱っていく。ピピを救うため、そして自分の過去と「六本の聖剣」にまつわる秘密を追って、二人は真竜の故郷を目指して旅立つ——というのが、ハリソンワールドのプレスリリースで語られている導入部分。
ちなみに英語版だと主人公の名前は「Elise」表記になっていて、日本語版の「イリス」とは別の綴りが当てられてる。同じ子にゃ。


二つの元素が触れると、何かが起きる
戦闘の芯にあるのは、火・水・土・木・雷の五元素。異なる二つの元素が接触すると元素反応が発生する、というルールがすべての土台になってる。
面白いのは、その反応の効果が固定じゃないところ。Steamストアページの説明によれば、反応の結果はオブジェクトや地面、周囲の環境によって大きく変わる。つまり「火+雷なら常にこう」ではなく、どこで起こすかが結果を左右するわけにゃ。
そして反応が新たな元素を撒き、その元素がまた次の反応を呼ぶ。連鎖は次々と広がって戦場全体を飲み込んでいく。スキル一度の発動で連鎖爆発を起こし、敵の群れをまとめて吹き飛ばす——これが本作の一番の売りとして前面に押し出されてる。


裏を返せば、連鎖が派手になるほど「今なにが起きたのか」を目で追うのが難しくなる。開発チーム自身もそこは自覚していて、後述する体験版の新機能で手を打ってきてる。
宝物は200種類以上、撤退しても手ぶらでは帰らない
ローグライク部分の骨格はこう。冒険のたびにマップ・敵・宝物・ランダムイベントが変化し、戦闘に勝つたびにランダム出現する宝物から1つを選んで戦闘能力を強化していく。宝物は200種類以上あって、自由に組み合わせて自分だけのビルドを作る。


探索の設計で気が利いてるのが、リスクとリターンの扱い。奥へ進んで強敵に挑めば希少な宝物が手に入るけど、危機が迫る前に撤退する選択肢も常にある。しかも失敗しても撤退しても、一部の宝物は持ち帰ることができる。全ロストの絶望で殴ってくるタイプじゃないのは、この手のゲームが苦手な人にはありがたいところにゃ。
拠点まわりも用意されている。敵を倒して集めた資源や元素の種を拠点に持ち帰って育てると希少な素材が収穫でき、それを錬金してポーションや新たな能力、機能アイテムに変える。希少な素材ほど効果も強力になるという、走るたびに積み上がる作りにゃ。

五つの元素領域にはそれぞれ数十種類の専用イベントが仕込まれていて、同じエリアを何度訪れても新しいイベントが出てくる。イベントの中身はメインストーリーの進行やプレイヤーの選択で変化し、各領域に眠る古の秘密が少しずつ明らかになっていくとのこと。
プレイテストの声に、体験版で答えた
本作は6月から7月2日までクローズドなプレイテストを実施していて、今回の体験版はそのフィードバックを反映した改良版という位置づけになってる。Steamのニュース投稿で挙げられている主な変更点はこのあたり。
| 追加・改善された要素 | 内容 |
|---|---|
| 元素反応の戦闘ログ | 連鎖の各ステップを記録。何がどう起きたか追えるようになった |
| 水の領域を一部解放 | 新しい環境・敵・専用イベントが登場 |
| 訓練場の強化 | 特定のモンスターや元素を選んで訓練内容をカスタマイズ可能 |
| 宝物のおすすめ機能 | 現在のビルドに噛み合う宝物を提案してくれる |
| チュートリアルの改善 | 新規プレイングステージを追加し、導線を整理 |
| 移動操作の改善 | 戦闘中の移動をより滑らかに |
| 新規ストーリー | イリスとピピの旅に新しい場面を追加 |
戦闘ログは、まさに「連鎖が追いきれない」という指摘への直球の回答にゃ。プレイテスト終了時のFAQでは、2K解像度が1080pに戻ってしまう不具合や、再起動のたびに音量設定がリセットされる問題についても修正済みと案内されている。


体験版で触れられるのは、ターン制のローグライク戦闘、五元素の組み合わせ、資源集めと栽培・ポーション調合、そしてチュートリアル一式。体験版期間中はゲーム内アンケートフォーム、Steamコミュニティ、公式Discordで意見を送れる窓口も開いてる。
Windows専用、メモリは3GB
対応環境は素直な内容にゃ。細かいところを表で整理しておく。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| プラットフォーム | Windows のみ(Mac/Linux非対応) |
| 最低OS | Windows 7(64bit環境が必要) |
| CPU | Intel Core2 Duo 2.4GHz以上 |
| メモリ | 3GB RAM |
| グラフィック | 内蔵グラフィックス |
| DirectX | 9.0 |
| ストレージ | 2GB |
| 発売日 | 発表予定(未定) |
言語まわりは項目ごとに見ておきたいところ。Steamストアページの対応言語表に載っているのは日本語・英語・中国語(簡体字)の3つで、いずれもインターフェイスと字幕に対応し、フル音声の対応はない。プレスリリースでは繁体字にも触れられているものの、7月16日時点のストアページの表には記載がないにゃ。
要求スペックはかなり緩めで、内蔵グラフィックス・メモリ3GBが最低ライン。ノートPCでも十分に射程内という作りになってる。


Steamストアページには「本作は現在も開発中です。正式リリースに向けて、今後も様々なコンテンツを追加予定です」と明記されていて、水の領域が一部しか開いていないことからも、まだ全体像の手前という段階なのが分かる。逆に言えば、今の体験版で送った感想が製品版に効く余地がまだ残ってるということにゃ。
元素で連鎖を組み立てる遊びが好きな人、宝物を並べてビルドを捻り出すのが好きな人は、まず一走りしてみるといい。宝物200種類のうち、どの組み合わせが盤面を一番派手に吹き飛ばしてくれるかは、自分の手で確かめるのが早い。

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