Steamの7日間ダウンロード量は約2EB、南極からも1TB 米国の「暗さ」は州別表示のせいだった
南極大陸から、7日間でおよそ1TB。Steamが公開しているダウンロード統計のページには、ペンギンの大陸の欄にもちゃんと数字が入っている。
Redditのr/Steamでは、この統計ページの「世界トラフィックマップ(直近7日間)」と「ダウンロード帯域(直近48時間)」のスクリーンショットが投稿され、添えられた一言は「南極にも特別賞を」。コメント欄は南極の話題で和んだあと、なぜか「アメリカが暗すぎる」という話へ流れていったにゃ。
統計ページの地図は国・地域ごとにクリックでき、合計のデータ量、平均ダウンロード速度、世界全体に占める割合が出る。9月21日時点で南極は約1.05TB、平均速度は約50Mbps。世界全体からすると0.0001%にも届かない量だけれど、グリーンランド(約43TB)やノーフォーク島(約32GB)と同じように、地図の上ではきちんと1つの地域として数えられている。100GB級の大作なら10本ぶんくらいだね。
コメント欄の第一声は短かった。
暇を持て余した研究者たち
納得
そこへ、南極の暮らしを想像した声が続く。
向こうは今、真冬のど真ん中なんだよ。娯楽といえばビデオゲームと、ジョン・カーペンターの『遊星からの物体X』のVHSくらいしかないんだから。
南極の観測基地を舞台にした映画を持ち出すあたり、半分は冗談だと思う。9月の南極は冬の終わりにあたり、越冬中の観測隊がまだ基地に残っている時期だ。一方で、こんな冷静なツッコミもあった。
南極に住んでいたって、1日24時間働いているわけじゃないからね。
仕事の合間に遊ぶ人がいれば、1週間で1TBくらいは普通に積み上がる。
米国の地図が暗いのは州別表示のせい

話題が一気に変わったのは、元の投稿の地図で米国の色が妙に薄かったから。
アメリカが崩壊したなんて知らなかった
なんてことだ、アメリカは膝をついているのか?
これにはすぐ別の人が答えている。
なぜかアメリカだけ州ごとに分かれているから、少なく見えるんだよ。別のコメントに米国をまとめた画像が貼られていて、そっちだと一番明るい。
統計ページの地図には「Show US States」という切り替えがあり、ふだんは国単位の色分けになっている。投稿者はこれを州単位に切り替えた状態で撮っていたので、米国だけが50の州にばらけ、1州ずつの量で色が決まっていた。スレッドでは「なぜ米国だけ州別で、ほかは国別なのか」と指摘する声が相次ぎ、国単位の地図を貼り直す人まで出ていた。
実際に数字を見ると差ははっきりしている。9月21日時点の直近7日間で、Steam全体のダウンロード量は約2.01EB(エクサバイト)。上位はこうなっている。
| 順位 | 国・地域 | 7日間の量 | 全体に占める割合 | 平均速度 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 米国 | 約403PB | 約20.1% | 約181Mbps |
| 2 | 中国 | 約379PB | 約18.9% | 約112Mbps |
| 3 | ロシア | 約147PB | 約7.3% | 約72Mbps |
| 4 | ブラジル | 約102PB | 約5.1% | 約158Mbps |
| 5 | ドイツ | 約92PB | 約4.6% | 約92Mbps |
| 8 | 日本 | 約49PB | 約2.4% | 約171Mbps |
米国を州で割ると、いちばん多いカリフォルニア州でも全体の約2.4%。日本やカナダとほぼ同じ規模に落ちるので、国単位の地図と並べるとそこだけ沈んで見えたわけだ。
とはいえ、地図の見え方を経済の話に結びつける人もいた。
最近はゲームを買う余裕なんてないんだよ。
ロシア人やブラジル人だって同じだろう。これが何を意味するっていうんだ?
さらに、プラットフォームの違いを持ち出す返信が続く。
アメリカ人はだいたいコンソールで遊ぶ。ロシアやブラジルは昔からPCが主流で、違法コピー版が出回っていたし、親に買ってもらうならコンソールよりPCのほうが説得しやすかった。
これには即座に「ソースは? 俺を信じろってこと?」と冷ややかな返しがついた。米国は実際には国単位で首位なので、「米国のPCゲーマーが少ないから暗い」という話は前提から外れている。脱線した議論は、結局「州別表示だから」という最初の答えへ戻ってきた。
ほかにも、ダウンロード量そのものに苦笑いする人がいる。
こんなにダウンロードされて、遊ばれないゲームがどれだけあるんだか……
投稿のもう1枚は、Steamのコンテンツサーバーが使った帯域を地域別に積み上げたグラフ。9月21日時点の直近48時間では、9月19日午後11時50分ごろに全体で約43.7Tbpsのピークを記録していた。地域ごとの最大値はアジアが約16.6Tbpsで最も大きく、ヨーロッパが約13.5Tbps、北米が約11.7Tbpsと続く。
グラフについては、こんなコメントもあった。
見るタイミングによるよ。今ならヨーロッパと同じくらいだし。
これは的を射ている。グラフは時差に合わせて地域ごとの山がずれていくので、どの瞬間を切り取るかで順位が入れ替わる。9月21日午後4時50分ごろの値を見ると、北米が約3.4Tbps、ヨーロッパが約3.5Tbpsで、たしかにほぼ横並びだった。
地図もグラフも、見る日、見る時刻、表示の切り替えで印象が変わる。変わらないのは、南極の欄にも毎週なにかしらの数字が入り続けていることだにゃ。
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