Steamの見落としがちな公式機能6つ ゲーム中のメモ、常時録画、家族共有の条件まで
何年も使っているのに、つい最近になって「こんな機能があったのか」と気付く。Steamはそういうことが起きやすいソフトだと思う。
「Steamの機能で、ずっと後から知ったものは?」という問いかけが、いま海外のSteamユーザーのあいだで盛り上がっている。Steamはクライアントの更新が頻繁なうえ、新しい機能が設定画面やShift+Tabの奥にひっそり足されることが多い。気付かないまま何年も過ぎてしまうのも無理はないにゃ。
そこで、話に上がりやすい機能をValveの公式告知でひとつずつ確かめて整理してみた。まずは一覧から。
| 機能 | 呼び出し方・場所 | 公式に登場した時期 |
|---|---|---|
| ノート(ゲームごとのメモ) | ゲーム中にShift+Tab → オーバーレイ | 2023年6月 |
| ピン留め(ゲーム画面の上に固定) | オーバーレイの各ウィンドウ | 2023年6月 |
| ゲームレコーディング(常時録画・クリップ) | Steamの設定/オーバーレイ | 2024年11月(全ユーザー向け) |
| Steamファミリー(家族でライブラリ共有) | Steamクライアント・モバイル・ブラウザ | 2024年9月(全ユーザー向け) |
| Remote Play Together | フレンドを招待してローカル協力プレイ | 2019年11月 |
| 別PCのダウンロード管理 | ダウンロードページ | 2026年4月末のクライアント更新 |
Shift+Tabの中にメモ帳がある
いちばん「知らなかった」と言われやすいのがこれかもしれない。2023年6月の大型アップデートで、ゲーム中にShift+Tabで開くオーバーレイが作り直され、そこにノートが加わった(Steam公式ニュース)。

ただのテキスト欄ではなく、太字や箇条書きといった書式を使えて、画像の貼り付けもできる。ノートはゲームごとに保存され、1本のゲームに何枚でも作れる。オフラインでも使えて、同じアカウントでログインしている別のPCやSteam Deckにも同期されるから、デスクトップで書いた攻略メモを携帯機で見返す、といった使い方がそのまま成り立つ。ゲームを起動していなくても、ライブラリのゲーム詳細ページから開けるにゃ。
同じ更新で入ったのがピン留め。オーバーレイで開いたウィンドウを、ゲーム画面の上に貼りつけたままにできる機能だよ。透明度は調整でき、タイトルバーなどの枠は消えて中身だけが残る。対象はノート・ガイド・ディスカッション・実績・内蔵ブラウザ。やることリストを画面の隅に常に出しておいたり、ガイドを開いたまま謎解きを進めたりできる。公式は「バックグラウンドで映画を流しながら遊ぶマルチタスク派にもぴったり」とまで書いていた。
オーバーレイには、前回遊んでから何があったかをまとめる「ゲーム概要」パネルも付いている。進行中の実績、同じゲームを遊んでいるフレンド、人気のガイドやニュースが1か所に並ぶ作りだ。
録画はずっと裏で回っている

「さっきの場面、撮っておけばよかった」。これはSteamだけで済む。Steamゲームレコーディングは2024年6月にベータ版として始まり、同年11月から全ユーザーが使えるようになった(Steam公式ニュース)。外部の録画ソフトを入れなくても、Steamクライアントだけで録画から切り出し、共有までできる。
録画のしかたは2通り。バックグラウンド録画は、指定した長さと容量の上限を超えない範囲で、プレイを常に録り続けるモード。もうひとつは開始と終了を自分で決める手動録画だ。バックグラウンド録画はゲームごとに設定を変えられて、「このゲームは録らない」「上限なしで録り続ける」といった指定もできる(Steamゲームレコーディング公式ページ)。
録画中はSteamタイムラインが表示される。対応したゲームでは、敵を倒したといった出来事が起きると自動でマーカーが付く。Steamの実績を解除したときやスクリーンショットを撮ったときにもマーカーが付くので、長い録画でも見どころに飛びやすい。気になった瞬間に自分でマーカーを置いておくこともできるにゃ。
切り出したクリップは、MP4への書き出しのほか、Steamモバイルアプリへの送信やQRコード経由の受け渡し、一時的な共有リンクの作成にも対応している。PCからスマホへ、Steam DeckからPCへ、フレンドへ、と送り先を選べる。ボス戦で倒された直後に、何が起きたのかをその場で巻き戻して確かめるのにも向いている。
Steamファミリーは6人まで、抜けたら1年待つ
家族でゲームを貸し借りする仕組みは以前からあったけれど、2024年9月にSteamファミリーへ一本化された(Steam公式ニュース)。それまでの「ファミリーライブラリシェアリング」と「ファミリービュー」を置き換えたものだ。仕組みが変わったことを知らないまま、昔のやり方を探している人もいるかもしれない。
ファミリーを作ると、最大5人を招待できる(作った本人を含めて6人)。参加すると、ほかのメンバーが持っている共有可能なゲームが「ファミリーライブラリ」として自分のライブラリに並ぶ。借りたゲームでも、セーブデータと実績はプレイヤーごとに別々に残るよ。
同時に遊べる人数は、ファミリー内の所持本数で決まる。持ち主が別のゲームで遊んでいるあいだでも、ほかのメンバーはそのゲームを借りて遊べる。ただし同じゲームを2人で同時に遊ぶには、ファミリーの中で2本目を買う必要がある。
制限も公式に明記されている。
- 大人のメンバーはいつでも抜けられるが、別のファミリーを作る・入るには、前のファミリーに入った日から1年待つ必要がある
- メンバーが抜けた枠にも、次の人が入れるまで1年の待ち時間がある
- 子どもは自分では抜けられず、大人かSteamサポートが外す
- 共有できるかどうかは開発元が決める。外部のアカウントやキー、サブスクリプションが必要なゲームは共有できない
保護者向けの機能もここにまとまっている。遊べるゲームの指定、ストアやコミュニティ、フレンドチャットの制限、1時間単位・1日単位のプレイ時間制限、プレイ時間のレポート。子どものアカウントから「このカートの支払いをお願い」と大人に頼める購入リクエストもあって、大人はスマホやメールから承認して支払える。ギフトを買い直したりクレジットカードを貸したりする手間が省ける作りだにゃ。
1本あれば友だちも遊べる、返金の条件、別PCのダウンロード
残りは短めに。
Remote Play Togetherは2019年11月に正式に始まった機能で、ローカル協力プレイ(同じ画面で遊ぶ形式)のゲームを、ネット越しのフレンドと遊べるようにする(Steam公式ニュース)。ゲームを持ってインストールしている必要があるのはホストだけ。参加する側は、PCのSteamやSteam Linkのモバイルアプリなどからストリーミングで加わる。人数は4人まで、条件が良ければそれ以上でも遊べるとされている。「1本しか持っていないから誘えない」と思い込んでいると気付きにくい機能だ。
返金の条件も、知っている人と知らない人の差が大きい。Steamの返金ポリシーでは、購入から14日以内・プレイ時間2時間未満なら、理由を問わず返金を申請できる。予約購入したゲームは発売前ならいつでも申請でき、発売後は通常の条件が当てはまる。DLCも、購入から14日以内で、購入後に本編を2時間以上遊んでいなければ対象になる(使用・改変・譲渡していないことが条件)。Valveが開発したゲームのゲーム内購入は、購入から48時間以内なら返金の対象になるよ。
最後は、比較的新しいもの。2026年4月末のクライアント更新で、ダウンロードページから別のPCで動いているSteamのダウンロードを管理できるようになった(Steam公式ニュース)。ゲームの詳細ページにも、手元のPCと同じ操作と進み具合の表示が別のPCぶん並ぶ。使うには、両方のSteamクライアントを更新しておく必要がある。
ここに挙げたうち、半分はここ3年ほどのあいだに足された機能になる。「後から知った」という声が尽きないのは、Steam自体が今も毎月のように形を変え続けているからでもある。
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