『SYNTHETIK』約5年ぶりの大型更新Update 27、エンジンをGameMaker 2026へ移行
最後の大型更新「Update 26.1」が出たのは2021年5月。それから約5年がたった10月22日、『SYNTHETIK』に「Update 27 - Calibrated」が配信されたにゃ。
Flow Fire Gamesが手がける見下ろし型のシューターで、発売は2018年。いまのストアでは『SYNTHETIK: Legion Rising』の名前で売られている。続編の『SYNTHETIK 2』が早期アクセスで開発中という状況で、1作目に手を入れたことになるね。
今回の中心はエンジンの載せ替え。2020年のGameMaker 2.3ベータで動いていた本作を、長期サポート版のGameMaker 2026 LTSへ移している。公式のパッチノートでは、変更の多くは意図しない挙動の修正と、説明文を実際の効果に合わせる作業で、バランス調整が目的ではないと説明されている。新しい実行環境で不具合が出た人に向けて、2021年版の旧バージョンをベータブランチで用意することも書かれていた。
公式が冒頭に並べた要点は次のとおり。
公式のパッチノートより(主な項目・日本語訳)
- 新しい実行環境: GameMaker 2026のランタイムに移行し、内部の安定性を改善
- 説明文の明確化: 武器・アイテム・パーク・クラスボーナス150件の説明を直し、効果も説明どおりに
- 協力プレイの強化: セッションの安定、敵とボスの同期、ネットコードの作り直しで動きもなめらかに
- セーブの保護: 壊れたセーブデータから復旧し、バックアップを戻せるように
- ワイド画面: 4:3、16:10から32:9のウルトラワイドまで対応し、HUDは画面の実際の端に表示
- ローカライズ: 12言語の翻訳を改善。日本語の欠けた文字と文字の位置ずれも修正
- 画質: 高解像度向けの新しいアップスケーリング設定
- コントローラー: XboxパッドがSteam Inputでそのまま動き、Steam Deckでは文字入力欄でソフトウェアキーボードが開く
- 不具合の報告: メインメニューとポーズメニューに「REPORT BUG」ボタン。クラッシュの自動送信も追加(設定で無効にできる)
長いリストの大半は、「説明に書いてある数字と実際の効果が違う」という類いの修正だ。説明より強く書かれていたものは説明が下がり、説明に書いてあるのに入っていなかった効果は実装された。中には挙動そのものがはっきり変わる項目もある。
公式のパッチノートより(武器・アイテムから抜粋・日本語訳)
- K98 Classic: 説明にあった3連続ヒット時の弾薬回収と、ボスへの50%ダメージを追加
- XM2 Coil Pistol: 説明どおり、2%で発動する強化射撃(ダメージ+250%)を追加
- Tomahawk: 説明どおり距離が伸びるほどダメージが上がり、遠距離で最大2倍に(これまでは距離で下がっていた)
- Hyperfeed: 使用中にダメージが35%下がる問題を修正
- Military Spec: 移動中に拡散が40%増える隠れた効果を削除
- Perk Core: 初回の使用で自壊しなくなった
Tomahawkは説明と逆に動いていたわけで、これまでこの武器を使ってきた人ほど手触りの違いが大きいはず。クラスボーナスも、レベル5の効果がレベル0で入っていたり、逆に遅れて解放されたりといった食い違いがまとめて直されている。
もう一つ大きいのが、2022年にベータブランチだけで配信されていた「26.2」の中身だ。当時のエンジンが不安定だったため正式版には入らなかった調整が、今回まとめて反映されている。ベータを触っていない人にとっては、これも新しい変更になる。
公式のパッチノートより(26.2の調整から抜粋・日本語訳)
- KSG 2000: 移動中の精度が2倍に、連射の間隔を9から8.5へ短縮
- Gladiator: 予備弾薬を5から80へ、弾薬の回復量を2.5から3へ
- Tank: 体力を12,000から13,000へ、装甲を50から65へ
- Pack a Punch: 強化回数を3回から4回へ
- 武器のドロップ: アップグレードキットが2個付くように
こちらは文字どおりのバランス調整で、武器の多くが少しずつ強くなっている。一方で敵の戦車は硬くなった。
32:9のぼかし描画とネットコード刷新
見た目の面では、ワイド画面への対応がいちばん分かりやすい。表示できる範囲が画面比率に合わせて広がり、32:9のような極端に横長の画面では、中央の遊ぶ範囲をくっきり描き、その外側を柔らかくぼかして描く仕組みになった。HUDや体力バー、ライティングや霧も画面比率ごとに配置し直されている。

画質の設定には「Render Resolution」が加わり、ネイティブ描画のほか、Lanczos・Catmull-Rom・Bilinearの拡大方式を選べる。GPUが設定したフレームレートの上限を保てないときのフレームの間隔と入力遅延も改善された。

協力プレイの修正は30件を超える。接続が弱くても止まりにくく、同期のずれやクラッシュも減ったとされ、短い通信の途切れなら自動でつなぎ直すようになった。ボスがホストとクライアントで食い違う問題や、ランダムな相手と協力プレイを終えたあとに落ちる問題も直っている。



日本語まわりでは、能力値の数字やツールチップの補足行、HUDのラベルで文字の縦位置がずれていた問題が直された。本作の日本語対応は画面表示のみ。対応機種はWindowsで、価格は2,050円だ。
Redditは「なぜ今1作目に?」と問う
このパッチノートはRedditのr/pcgamingにも投稿され、上位に上がっていた。ついた声は多くないものの、どれも「なぜ今、1作目に?」というところに向かっている。
続編を早期アクセスで開発している最中に、これをやってくれたのはうれしい。
続編を抱えた開発元が、前作のエンジンを丸ごと載せ替えるのは手間のかかる仕事だ。パッチノートの安定性の節でも、6年分のエンジンの変化をまたいで移す作業は大がかりだったと書かれている。そのぶん、この対応を評価する声が出ているわけだね。
このゲームは隠れた名作だよ。続編もいつかこれくらい良くなってほしい。どうなっているのかはよく分からないけど。
1作目を高く評価しつつ、続編の行方には自信を持てずにいる声。『SYNTHETIK 2』は2021年から早期アクセスが続いていて、まだ正式版になっていない。
待って、これって『SYNTHETIK 2』じゃないの?1作目にアップデートが来たってこと?
驚いた人がいるのも無理はない。1作目の大型更新は2021年5月の26.1が最後で、26.2もベータのまま止まっていた。続編が出たあとに前作が更新されることはそもそも少なく、5年近く間が空けばなおさらだ。
パッチノートの最後には、コミュニティからのバランスの要望を集めるスプレッドシートへのリンクが置かれていた。この番号で終わりにするつもりはないみたいだにゃ。
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