『TOWERPUNK』発表、最大500階のメガタワーを統べる機械知性に ― 早期アクセスは2027年第1四半期
渡されたのは空き地が一区画と、資金の尽きかけたメガコーポからの指示だけ。あとは上へ伸ばせ、という話。
Tesserax Gamesが、サイバーパンクの街に建つ巨大ビルを建てて回すシミュレーション『TOWERPUNK』を発表した。Steamにストアページが立っていて、早期アクセスの開始は2027年第1四半期を予定している。
立ち位置が少し変わっている。プレイヤーは管理人でも経営者でもなく、タワーの頂上に据えられた「機械知性(machine-mind)」そのもの。ストアページが掲げる一文は「あなたはタワーを管理するのではない。タワーである」だにゃ。
手がけているのはTesserax Games、開発者は1人。公式サイトの仕様表には作品の血筋として「SimTower × Anno × Factorio」と書かれている。『SimTower』は日本では『ザ・タワー』の名前で出ていたビル経営もので、そこに生産ラインの組み立てを混ぜた形、と考えると輪郭がつかみやすい。
住民は5階層、地面近くの「ヌル」から雲の上の「ソブリン」まで
建てられるのは最大500階。数千の部屋を積み上げながら、住居、職場、ユーティリティ、ロビーといった用途を1本の構造にまとめていく。早期アクセス時点でのタワーの規模は100階から500階までで、標準サイズは200階。シミュレーションは上限の500階でも動くよう組んで検証してある、と開発者は説明している。
そこに入る住民は5つの階層に分かれる。地面近くに暮らす「nulls(ヌル)」から、雲の上に住む「sovereigns(ソブリン)」まで。社会階層の段が上がるたび、求めるものと突きつけてくる要求が変わっていく。住民も来訪者も1日の日課に沿ってタワーの中を移動するので、その動きを眺めながら、満足していて、なおかつ働いてもいる状態になるよう部屋を置いていくことになる。


上と下では画面の質感からして別物で、下層は通路に人がひしめき、上層は窓の外が夕焼けで、部屋の中にシャンデリアが下がっている。同じ1本のビルの中に、まったく違う暮らしが縦に並ぶ。
エレベーターと列車とコンベアで人と物を回し、スクラップを部品に変える
人と物を動かす手段は、エレベーター、列車、コンベア。その下では電力・水・廃棄物を流し続ける必要がある。タワーは孤立していなくて、外部ターミナルが街の交通網とつながり、そのまま自分の輸送網に流れ込む作りになっている。
生産の側はスクラップと廃棄物が起点。これを段階的に高度な部品へと精錬していく。階層がひとつ開くごとに新しい生産チェーンが解禁され、どのチェーンも最終的には頂上の機械知性へと注ぎ込まれる。早期アクセス開始時点で実装済みとされているのは、5階層の住民、生産と演算のチェーン、交通、ユーティリティ、脅威、研究、統治、そしてそれらを支える経済まで。


そして、いちばん大きい選択が頂上に置かれている。自分がどういう機械知性になるのか——足元で暮らす人々の側につくのか、それともシンギュラリティへ向けて加速するのか。大小どの決定もタワーの「アラインメント」を動かし、暗いサイバーパンクの未来において進歩とは何だったのか、という物語の向きが変わる。
早期アクセスは2027年第1四半期、対応言語は英語のみ

早期アクセスの期間は9〜12か月を見込んでいる。開始時点で入るのはシミュレーション一式、チュートリアル、イベントシステムで、アート・オーディオ・インターフェースはすでに揃った状態。1.0で加わるのが、イベントシステムが運ぶために存在している物語の骨格——駆動力のあるストーリーアークを持つキャンペーンと、下してきた決定を反映するエンディング。さらにUIと物語のローカライズ、追加コンテンツ、フィードバックを踏まえたバランス調整が乗る。
締め切りに合わせて出すより、本当に完成したところで早期アクセスを抜けたい、というのが開発者の言い分。価格については、早期アクセスを終えるタイミングで緩やかに値上げすると明言されている。
対応言語は現時点で英語のみ。インターフェース・音声・字幕すべてが英語で、日本語の記載は今のところ無い。ローカライズは早期アクセス期間中に進める予定と書かれているものの、どの言語が対象になるかまでは示されていない。対応プラットフォームはWindowsで、公式サイトの仕様表ではSteam Deckを目標に挙げている。
| 項目 | 最低 | 推奨 |
|---|---|---|
| OS | Windows 10 64bit | Windows 11 64bit |
| CPU | 4コア x86-64 2.5GHz(Core i5-6500 / FX-8350) | 6コア x86-64(Core i5-10400 / Ryzen 5 3600) |
| メモリ | 8GB | 16GB |
| GPU | Vulkan 1.0対応・VRAM 2GB(GTX 1050 / RX 560 / Iris Xe) | 専用GPU・VRAM 4GB(GTX 1660 / RX 5500 XT) |
| ストレージ | 1GB | 1GB |
見た目のわりに要求が軽い。開発者いわく、メモリ使用量はタワーの高さに比例して増えるものの、500階を埋め尽くしても2GB前後・VRAM 500MBほどに収まるとのこと。推奨環境は「他のアプリを開いたまま大規模なタワーを回すための余裕」であって、必須条件ではないと添えてある。アクセシビリティの欄には文字サイズの調整、色の代替、難易度調整、いつでもセーブ、時間制限のある入力を使わない、といった項目が並ぶ。
ストアページにはAI利用の開示も出ている。アート・音楽・音はすべてこの作品のために作られたオリジナルで、生成モデル由来のものは含まない。一方でソースコードと一部のインターフェーステキストの下書きにはAIコーディングアシスタントを使い、開発者が確認しているという内容。物語と創作の文章はすべて開発者が書いたと明記されている。
価格はまだ出ていない。値札が付くのは、早期アクセスが始まる2027年第1四半期になる。
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