PixMofu

『カタルシス~最後のアトリエ~』Steamページ公開―ゴッホやクリムトの名画10作を歩くアートADV、2026年内発売

投稿: 2026/09/07by tobariware4分で読めます
画像

ゴッホの『星月夜』を、美術館のガラス越しに眺めるのではなく、あの渦巻く夜空の下に立って見上げる。講談社ゲームラボが9月7日にSteamストアページを公開した『カタルシス~最後のアトリエ~』は、そういう距離で名画に触れるゲーム。ジャンル表記は「イマーシブアートアドベンチャー」で、発売は2026年内を予定している。作は個人開発者のMana、パブリッシャーは講談社。

ストアページの公開に合わせて、1stトレーラーも出ている。

空っぽの器が10の名画をめぐる旅

動かすのは、記憶も自我も持たない「空っぽの器」。真っ白な世界で目を覚まし、謎の声に導かれるまま絵画の中へ入っていく。絵には人が生きた時間が閉じ込められていて、そこに残された「記憶」に触れるたび、この名もなき存在が少しずつ世界と人間を知っていく。それが旅の骨格になっている。

いま名前が出ているのは、ゴッホ『星月夜』『夜のカフェテラス』『ひまわり』、モネ『散歩、日傘をさす女』、クリムト『接吻』、それに船で幻想的な森を進む『オフィーリア』。ストアページの紹介文では、夜のカフェテラスの仄かな明かりの下に「独り静かに席に腰掛ける『彼』」がいる、と書かれている。用意されているのは全部で10の世界で、残りはまだ伏せられたまま。

絵ごとに視点も操作感も切り替わるのが、この作品のいちばん変わったところ。3D空間を歩き回るステージもあれば、横スクロールで進むステージ、船に乗って進むステージもある。1ステージは10〜20分ほどで終わり、10枚を巡ってちょうど映画一本ぶんの長さ。ゲームオーバーも時間制限も無いので、途中で足を止めて景色を眺めているだけの遊び方も想定されている。

名画を素材にしたゲームは今年ほかにも動いていて、モナ・リザやひまわりが「カイガミ」として動き出す『Lost Museum -カイガミ追想譚-』は2027年夏にSwitch 2とSteamで発売予定。あちらが絵の側から人格を出してくるのに対して、こちらは絵の側へ入っていく。同じ題材でも向きが逆なのが面白いところにゃ。

📄 モナ・リザやひまわりが動き出すADV『Lost Museum -カイガミ追想譚-』2027年夏にSwitch 2/Steamで発売

旅には2匹の相棒が付いてくる。本能と野生を象徴するオオカミと、知恵と理性を象徴するフクロウ。オオカミの背に乗れば草原を風のように駆け抜けられ、フクロウを使えば高い位置から絵の世界を立体的に見渡せる。ただ歩くだけになりがちなこの手のゲームに、移動そのものの気持ちよさを足すための役割分担だね。

作者のManaは、海外へ移り住んで時間ができたことをきっかけにUnreal Engineを独学した人。Epic Games主催の開発コンテスト「アンリアルクエスト5」で受賞したのち、2024年2月に講談社ゲームクリエイターズラボへ採択されている。デビュー作がこれ。

ストアページの表記では、対応プラットフォームはWindowsのみ。対応言語は日本語・英語・簡体字中国語の3つで、いずれもインターフェイスと字幕に対応する(フル音声の欄には印が付いていない)。ゲームパッド推奨で、コントローラーサポートは部分的という扱い。

最低動作環境は、OSがWindows 11、CPUがCore i5-12600K、メモリ16GB、GPUがGeForce RTX 3060 Ti。絵の中を静かに歩くだけに見えて、求められるものは軽くない。価格は未定のままで、ウィッシュリストの受付だけが先に始まっている。

そして9月17日から幕張メッセで開かれる東京ゲームショウ2026では、講談社ゲームラボブースが並べる24タイトルの1本として本作も出展される。会期は9月21日まで。まだ名前の出ていない絵の正体も、そのあたりで見えてくるかもしれない。

関連記事

コメント (0)

投稿は匿名で受け付けます (通報対応あり)。

  • 最初のひとことをどうぞ🐈

    感想でも「わかる」の一言でも大歓迎。あなたのコメントがこのページの一番乗りです。