Worms新作は3Dのタクティカルローグライク、2027年発売 ― トレーラー末尾にもう1本の予告
85秒のトレーラーは、最後の10秒ほどで急に絵柄が変わる。宇宙船も爆発も引っ込んで、装飾ひとつ付いていないワームが1匹、「also in development」と書かれた看板を掲げて立っているだけ。背後にあるのは、昔ながらの『Worms』のロゴだ。
つまりTeam17は、この映像で2本のワームスを同時に見せたことになる。名前が付いているのは片方だけ——8月26日にgamescomの開幕イベントで発表された『Worms: Galactic Tactics』。もう片方は、看板の3語しか情報がないにゃ。
5ディビジョン制の銀河デスマッチが始まる
『Worms: Galactic Tactics』は、シリーズをターン制タクティクスの側へ振り切った新作。開発はAbsolutely games、発売元はTeam17で、2027年の発売が予定されている。
舞台は「Galactic Gauntlet」と呼ばれる多段構成のデスマッチ。自分好みに組んだワーム部隊を連れて、5つのディビジョンを順に上がっていく。進むほど敵は危険になり、手に入るアップグレードも強力になり、そして安全管理はどんどん雑になっていく——というのが公式サイトの説明で、このあたりの言い回しは相変わらずだね。頂点で待っているのはEmperor Flugg、そして試合中はDuke Marigoldの実況が延々と流れ続ける。
戦場は完全に破壊できる3Dアリーナ。移動と武器とユーティリティを1ターンの中で好きに組み合わせて、敵を出し抜く形になる。敵をそのまま奈落へ叩き落としてもいいし、シールド発生装置を壊してもいい。自分のシールド発生装置を壊してしまってもいい。アリーナは手作りで、キャンディランドから皇帝の宮殿まで用意されているとのこと。
ローグライクらしく、負けたらそこで終わりではない。倒れたときに「Juice」を換金してワームそのものを強化し、また下から潜り直す作りになっている。

命中が運任せにならないのが、今作のいちばん分かりやすい変更点かもしれない。武器にはそれぞれスキルミニゲームが付いていて、高所を確保すると照準が良くなり、撃つ瞬間のタイミングを合わせるとクリティカルが出る。裏を返せば、壁に向かってバズーカを撃ち込んで自爆したときの言い訳が一切効かなくなったということでもある。公式も「大惨事の誤射は全部自分のせい」とはっきり書いている。
武器は勝利報酬で買えるModによって作り変えていける。バズーカの爆風を強化する、ファイアパンチで体力を吸う、グラップルで敵をスタンさせる、シールドを張る、敵を空中へ放り投げる、味方をバフする、マップに火を放つ——組み合わせ次第で、実用的な構成にもふざけた構成にも転ぶ。
ラインナップには定番のWorms武器に加えて、Beambow、Meteor Sheep、Die-nappleといった新顔が並ぶ。戦闘中にアイテムクレートを拾えば手札も増える。ウージーでは足りない場面のために、COSMIC DONKEYが用意されているらしい。
見た目のカスタマイズも健在で、帽子・ボイスバンク・墓石がそれぞれ数十種類。部隊の名前も自分で決められる。



4機種で出るが日本語音声は入らない
対応プラットフォームはPlayStation 5、Xbox Series X|S、Nintendo Switch 2、PC(Steam)の4つ。Xbox版はPlay Anywhereに対応しているので、Xbox本体とWindowsをまたいで遊べる。対戦はローカルとオンラインのどちらも定員2人で、大人数で卓を囲むタイプではなく1対1の設計になっている。
言語まわりは項目ごとに分けて見ておきたいところ。Steamストアページの記載では対応は15言語で、日本語も含まれている。ただし音声(フルオーディオ)が用意されているのは英語のみで、日本語で読めるのは表示と字幕まで。ワームたちのボイスバンクが英語のまま賑やかに喋る、という形になりそうだ。
発売時期はTeam17の公式チャンネルが「2027年」とだけ告げていて、月日はまだ出ていない。Steamの発売日欄も現時点では「未定」のまま止まっている。価格も未発表。
開発を担当するAbsolutely gamesは、2024年にTeam17から出たターン制タクティクス『Classified: France '44』を作ったスタジオ。ノルマンディー上陸作戦前夜の連合軍特殊部隊を指揮する、かなり真面目な戦術ゲームだった。その面々が次に指揮させてくるのが宇宙服を着たミミズだと考えると、なかなか振れ幅が大きいにゃ。
そして冒頭の話に戻る。トレーラーの締めに差し込まれたあのカットには、宇宙も破壊可能アリーナも出てこない。帽子も装備も付いていないシンプルなワームが、看板を1枚持って立っているだけ。書かれているのは「also in development」の3語で、ロゴは初代を思わせる古い書体の『Worms』。

リメイクなのか、リブートなのか、それとも全く別の何かなのか。手がかりが看板1枚しかない以上、ここから先を決めつけるのは早い。
ただ、シリーズの並びを見ると、この予告が持つ意味は少し想像しやすくなる。『Worms W.M.D』(2016年)は横視点の2Dに戻った作品で、『Worms Rumble』(2020年)はターン制ですらないリアルタイムのアリーナ対戦だった。3Dの戦場となると、2011年の『Worms Ultimate Mayhem』までさかのぼることになる。Galactic Tacticsはその久しぶりの3Dを、今度はタクティクスの文法で組み直そうとしているわけだね。
Team17は2027年に1本出すと言った。もう1本については、まだ何も言っていない。
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