『SPINE』が2027年夏に発売決定 ― 新映像でJudgeと2人の「Tensor's Children」が初登場
引き金を引く手と、殴る手。その二つが別々の行動として切り替わるのではなく、ひとつながりの動きとして流れていく——Nekkiが開発するガンフー・アクション『SPINE』の新しいゲームプレイ映像が公開され、発売時期が2027年夏に決まったことが明らかになった。gamescom 2026に合わせて配信された「Future Games Show」でのお披露目で、公式サイトの告知でも同じ内容がアナウンスされている。
対応プラットフォームはPC・PlayStation 5・Xbox Series X|Sの3つ。公式のウィッシュリスト導線はSteam、PS Store、Xbox、Epic Games Storeの4か所に用意されている。今回の告知で機種として名前が挙がったのはこの3つだけで、Switch 2に関する言及はない。価格もまだ出ていない。
開発・販売を担当するNekkiは、累計4億人以上がプレイしたという『Shadow Fight 2』をはじめとする格闘ゲームシリーズで知られるスタジオ。物理演算を使ったキーフレームアニメーション制作ツール「Cascadeur」を自社開発していることでも有名で、公式サイトによればこれまでのタイトルは合計10億回以上ダウンロードされている。動きの気持ちよさをずっと商売にしてきた会社が、それをそのままUnreal Engine 5の映像に持ち込んだのが『SPINE』ということになる。
今回の映像で初めて姿を現したのが、舞台となる都市Tensor Cityの最高指導者Judge。そして「Tensor's Children」と呼ばれる存在のうち、Edda KoppとMaladyの2人だ。この2人は主人公Redlineと同じく、体に「Spine」を宿している。
Spineというのは作品タイトルにもなっている自我を持った戦闘用インプラントで、Redlineはこれを手に入れることで生身とはかけ離えた身体能力を得る。つまりChildrenは、同じ土俵に立ったうえで格上として立ちはだかる相手ということになる。Steamのストアページでは彼らを「より速く、より強く、倒せないように作られた」ボスと表現していて、それぞれに違う攻略の糸口が要るとしている。
新しく映ったロケーションも複数ある。地下に広がる研究施設、都市のGreenhouseと呼ばれる区画の断崖、そして高速で走る列車の屋根の上——走行中の車両の上で敵を相手取る場面が、そのまま映像に収められていたにゃ。


武器を奪って撃ち返すFreeflow Combat
戦闘の骨格になっているのは「Freeflow Combat」と名付けられた仕組みで、ひとつの行動が次の行動を呼び込み、勢いが途切れないように設計されている。至近距離から撃たれた弾を回避して相手の武器をもぎ取り、その銃口を持ち主に向け直す。飛んでくる攻撃をパリィで受け止め、そこから場面ごと組み替えるようなカウンターへつなぐ。そして最後は演出の付いたフィニッシャーで締める、という流れだ。
今回の映像では、方向を指定して繰り出す攻撃、回避、そして周囲の物を使った環境攻撃も見せている。敵から奪った武器と足元にある地形の両方を計算に入れて、その場で組み立て直していく戦い方になりそう。
そしてもうひとつの売りが、戦闘専用に作られたというカメラ。Redlineの近くに張りついて画作りをするので、プレイヤーは操作しているのにアクション映画の中にいるような画面が出てくる——というのが開発側の狙いで、Steamのストアページでも「操作は常にプレイヤーの手にあるが、見た目はアクション大作になる」と説明されている。真上から俯瞰する構図と真横に回り込む構図が同じ戦闘の中で切り替わっていくのが、下の2枚を見比べると分かりやすい。



日本語は字幕のみ、フルボイスは英語だけ
Steamのストアページによると、対応言語は日本語を含む14言語。ただし内訳には注意が要る。フルオーディオが用意されているのは英語だけで、日本語はインターフェースと字幕にとどまる。
| 言語 | インターフェース | 音声 | 字幕 |
|---|---|---|---|
| 英語 | 対応 | 対応 | 対応 |
| 日本語 | 対応 | 非対応 | 対応 |
PC版が対応するのはWindowsのみで、MacとLinuxは含まれていない。最低動作環境はWindows 10、Core i5-6400相当のCPU、GeForce GTX 1070相当のGPU、メモリ8GB、ストレージ30GB。推奨環境はCore i7-8700相当とRTX 2070相当まで上がる。
物語の軸そのものは変わっていない。生態系が崩壊した外の世界から人類を守るためにAIが築いた都市Tensor Cityでは、社会評価スコアが誰に食事を与え、誰を切り捨てるかを決めている。スラムで壁に絵を描いて食いつないでいたRedlineは、マフィアの強盗が失敗したことで弟を奪われ、その弟を取り戻すためにSpineを手に入れた。今回の映像は、その旅路が誰を敵に回すことになるのかを見せた回だったわけだね。
映像の中で最も目を引いたのは、迫力のある銃撃でも列車の上の乱闘でもなく、都市の頂点に座るJudgeの静かな顔だった。2027年夏まで、あの顔を覚えておくことになる。
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