『AEW: Fight Forever』更新が止まって2年 ― 最後の公式告知は2024年7月10日、販売は定価のまま
Steamの『AEW: Fight Forever』の公式アナウンス欄を上まで遡ると、そこで止まる。「Switchblade Tournament Pack Now Available」——追加レスラーのJay Whiteを配信した知らせで、日付は2024年7月10日。それから2年1か月、パッチノートも告知も1本たりとも増えていない。
プロレス団体AEWが初めて公式にライセンスした家庭用ゲームで、開発は『WWE』シリーズを長年手がけてきたユークス。2023年6月29日にPS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One/Nintendo Switch/PC向けで発売された(公式サイト)。発売から3年、更新が途絶えてからも2年。それでもストアは通常どおり開いていて、ページの体裁は当時のまま残っている。

最後の配信は2024年7月10日のJay White
公式アナウンス欄をたどると、最後の半年の動きはむしろ細かい。2024年5月8日にSamoa Joe、6月12日にAdam Copeland、そして7月10日にJay White。Season 4のパックを月1本のペースで出している真っ最中に、そのまま音が消えた形になる。
さかのぼれば、Season 2の開始告知が2023年11月22日。そこから2024年の夏まで、ほぼ毎月なにかしらのパックか小さなパッチが流れていた。発売直後の2023年8月にはバトルロイヤル形式の「Stadium Stampede」がアップデートで追加されている。動きが乏しい作品だったわけではなく、むしろ一定の頻度で回っていたものが、ある月を境に一斉に止まった。
公式サイトのDLC欄も同じところで終わっている。Season 1から4までのパスが並び、「Season 4 Pass now available」という一文が、いまだに“最新のお知らせ”として置かれたまま。Season 5に相当する告知は、公式のどこからも出ていない。

サポートが途切れた作品だからといって、売り場が畳まれたわけではない。Steamの通常版は5,170円で、この記事を書いている時点では割引もかかっていない。サポートが2年動いていない作品の値札としては、なかなか強気にゃ。
ユーザーレビューの総評は「賛否両論」。全言語・全購入形態を含めると1,758件のうち1,013件が好評で、割合にしておよそ58%。荒れきっているわけでもなく、支持で埋まってもいない、文字どおり真ん中で割れた数字が3年ぶんそのまま積み上がっている。
言語まわりは項目ごとに差がある。フルボイスが用意されているのは英語だけで、日本語はインターフェースと字幕といった画面表示のみ。音声は対応していない。
AEW Gamesの公式サイトを開いても、トップに置かれているのは変わらず『Fight Forever』で、「GRAB YOUR COPY!」のボタンがTHQ Nordicのストアへ繋がる。買う導線だけは、当時と同じ強さで残っている。
ユークスの最新実績は『うたわれるもの』Switch 2版
開発を担ったユークスの公式実績一覧にも、『AEW: Fight Forever』は2023年6月29日発売・パブリッシャーTHQ Nordicとして今も掲載されている。ただ、その一覧の先頭にあるのはまったく別の仕事で、『うたわれるもの 白への道標』のNintendo Switch 2版移植。日付は2026年5月28日。
プロレスゲームを長く作ってきた会社の直近の実績が、RPGの移植開発になっている。これ自体は受託開発を柱にしたスタジオとしてごく普通の姿だけど、『Fight Forever』の続きを待つ側から見ると、示している向きははっきりしている。
AEW側の看板も、いま前に出ているのはスマートフォン向けの『AEW Rise To The Top』と、YouTube企画の「All Elite Arcade」。据置機のプロレスゲームがこの先どうなるのかについて、公式から出ている情報はない。



公式が最後に何かを告げたのは2024年7月10日。棚には、その日のままの『AEW: Fight Forever』が、いまも5,170円で並んでいる。
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