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『Baldur's Gate 3』の自作キャンペーンMODが3幕で完結 ― アスタリオンを悪夢から救う、結末は4種類

投稿: 2026/08/23by tobariware6分で読めます
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「4種類の結末」「6人の新しいコンパニオン」「もっと動きのある戦闘とボス戦」。ここまでは大型ストーリーMODの紹介文としてよくある並びだけど、そのリストの最後に「撫でさせてくれるかもしれない猫が1匹」と書き足されていると、急に肩の力が抜ける。

『Baldur's Gate 3』のカスタムキャンペーン「A Dream of Silence: ReVamped」のNexus Mods配布ページには、その一行がちゃんと載っている。作者はlizardphunk。7月下旬に第3幕が公開されたことで、第1幕から第3幕までがひとつのファイルに収まった完全版になった。制作にかかった時間について、作者は「ADOSの制作に1年以上を費やした」と書いている。

このMODはゼロから作られた物語ではなく、Abigail Corfman氏が手がけたテキストゲーム『A Dream of Silence』を『Baldur's Gate 3』のエンジン上で作り直したもの。原作は本人のサイトで今も無料で遊べて、ブラウザさえあれば追加のインストールは要らない。色覚特性への配慮モードや文字サイズの調整、効果音のオン/オフといった設定も入っている。

物語の入口は、MOD側の紹介文にこう書かれている——「バステラスのSighがお前に牙を立てた。お前はいま、悪夢の囚人だ」。夢を喰う怪物に捕らわれ、アスタリオンの悪夢の中へ引きずり込まれる、というのが出発点。そこから彼を助け出すのか、それとも裏切るのか。分岐はその一点だけでは終わらず、夢の中でのアスタリオンの結末は、紹介文の表現を借りれば「現時点で4種類」用意されている。

原作者との関係についても、配布ページに一文が置かれている。作者はAbigail氏の支持を得たうえでこのMODを進めているが、彼女自身は制作にもNexusへの投稿にも関わっておらず、責任も負わない——という書き方。二次創作としての立ち位置を、はっきりさせておきたかったんだと思う。

第1幕に戦闘はなく、仲間が増えるのは第2幕から

3つの幕は、それぞれ性格がずいぶん違う。第1幕は会話が中心で、作者いわく「このキャンペーンは会話ベース。つまり第1幕には従来型の戦闘が含まれない」。RPGのMODでいきなり戦闘を切り落とすのは思い切った判断だけど、閉じ込められた場所から始まる話なので、そこは筋が通っている。

第2幕で新しい仕組みと戦闘が入り、仲間を集められるようになる。第3幕では墓所を抜け出し、アスタリオンの“きょうだい”にあたる吸血鬼たちと顔を合わせることになる。ダルリアやユーセンといった、原作でも見覚えのある名前が並ぶ。

コンパニオンは「6人の新しい仲間候補、専用の会話と報酬つき」とされていて、頭数を揃えただけの存在ではないみたい。作者が公開しているスクリーンショットを見ると、会話の字幕がそのまま写り込んでいるものが多く、書かれた台詞の量と質でどう見せたいのかが伝わってくる。カザドールの屋敷に羊が一匹まぎれ込んでいる場面まであって、全編が重苦しいだけの作りではなさそう。

配布されているファイルは2種類ある。第1幕から通して遊ぶ通常版と、第3幕から始められる「SkipToAct3」版。後者では、第1幕と第2幕でどんな選択をしたことにするかを、ゲーム内の画面から自分で選べる作りになっている。結末が4種類あるMODで、毎回頭から遊び直さずに済むのはありがたい。

必要なのはPCかMacと空き1.3GB、Script Extenderは不要

導入条件はかなり素直な部類。必要なのはPCまたはMac版の『Baldur's Gate 3』本体と、およそ1.3GBの空き容量。MacについてはMOD作者自身がテストしておらず、「動いたという報告はある」という書き方にとどまっている。そしてScript Extenderは不要——ここは、外部ツールを入れるところで手が止まりがちな人にはいちばん効く一文かもしれない。

導入手順は、.pakファイルをMODsフォルダに置いて、ゲーム内のMOD管理画面から有効にしてから新しくゲームを始める、というもの。家庭用ゲーム機版で遊ぶ手立ては用意されていない。

注意書きとして、キャラクター作成ではDurgeか自作のTavを選ぶ必要があり、オリジンキャラクターとしてのアスタリオンを選ぶとゲームが固まる、とはっきり書かれている。主役を助けに行く話なので、主役本人では成立しない、ということだと思う。難易度についても一言あって、オナーモードで挑む場合は「かかる重圧は本物」。全滅時に本来切り替わるはずのディスオナーモードが、このMODでは機能しないという報告があるらしい。

動かすには当然ながら本体が要る。Steam版は8,499円のまま据え置かれていて、日本語はインターフェースと字幕に対応(音声は英語のみ)。

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そのうえで、このMOD自体の言語はまた別の話になる。配布ページの翻訳欄に並んでいるのはロシア語がひとつだけ。日本語で読める形は、いまのところ無い。

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