『Creature Lab 2』発表 ― PC版は2027年上半期、開発は『Autopsy Simulator』のWoodland Games
「世界はお前を狂人と呼ぶ。お前はそれを進歩と呼ぶ」——Steamストアページの紹介文は、この一行から始まる。倫理を「偉大な発見の邪魔をする障害」としか見ていない科学者になって、DNAを調べ、人体をバイオマスに加工し、変異した四肢を培養する。2023年6月14日に配信された『Creature Lab』の続編、『Creature Lab 2』が発表された。
Steamにはすでにストアページとリビールトレーラーが置かれている。発売日欄は「未定」のままだけど、公式サイトのほうには具体的な時期が書いてあるにゃ。
死体を素材に怪物を設計・量産
やることの筋道はシンプルで、そのぶん露悪的だ。運び込まれた人体を素材として処理し、そこから取れたものを研究に回す。DNAを解析し、変異した腕や脚や器官を育て、それらを組み合わせて自分専用の怪物を仕立てる。ストアページの見出しには「フランケンシュタインは怪物を継ぎ接ぎした。こちらにはもっといい技術がある」とある。継ぎ接ぎではなく設計だ、という言い分らしい。



完成した怪物は棚に飾っておくものではなく、目的別に設計して世界各地へ送り出す駒として使う。派遣先で集めてくるのは、次の実験に要る死体・生物サンプル・化学薬品。回収した素材はまたバイオマスに戻され、研究の燃料になる。素材を取りに行くために怪物を作り、その素材でまた怪物を作る——輪がぐるぐる回る構造になっている。
任務に出ていないあいだの怪物には、研究所の雑用を割り振れる。そして警察や政府がこちらの活動に興味を持ち始めたら、その怪物たちが防衛戦力になる。ここは一人称視点の戦闘とタワーディフェンスを組み合わせた形だと説明されていて、施設運営と迎撃がひと続きになっているのが前作から続く骨格だね。研究所にはCL-OSという名前のAIが同居していて、実験の状況に口を挟んだり分析を出したりするらしい。
薬の調合まわりは公式サイトの説明がわりと具体的にゃ。有機・鉱物・合成の3系統にまたがる14種類の材料があり、それぞれを分析して性質を突き止め、組み合わせて変異薬を作る。顕微鏡での観察がゲーム内の道具として挙がっているので、「素材を買って混ぜたら完成」ではなく、正体を調べる工程そのものが遊びの一部になっているとみられる。
研究を進めるほど手の届く実験が増え、そのぶん地図上で「科学の支配下」に置ける地域も広がっていく。ストアの見出しにある「完璧な怪物などというものは存在しない。あるのは次の実験だけだ」という一文が、たぶんこのゲームの終わり方のなさを一番よく表している。
見落としやすいけれど、けっこう大きな変化がある。2023年の『Creature Lab』を開発したのは Image Power S.A. で、パブリッシングは CreativeForge Games と PlayWay。いっぽう『Creature Lab 2』の開発として名前が出ているのは Woodland Games と PlayWay S.A. だ。
Woodland Games は、検死解剖を題材にした『Autopsy Simulator』を手がけたポーランドのスタジオ。公式サイトでは自分たちを「大胆な発想と雰囲気のある世界、既存のジャンルにきれいに収まらないアイデアを軸にしたオリジナルゲームを作る」と説明していて、いま動いているのは『Creature Lab 2』のほか、廃墟をパルクールで探索する『Urban Explorer』。解剖台の次が怪物の組み立てというのは、並べてみるとかなり一貫した趣味だ。



PC版2027年上半期、進捗50%
配信時期は、公式サイトによるとPC版が2027年上半期、コンソール版は2027年下半期。その前に2027年第1四半期で一般向けの体験版を出す計画になっている。同サイトには開発進捗も出ていて、2026年8月時点で「およそ50%」。Steam側の発売日表記が「未定」のままなのは、この段階なら妥当なところだと思う。
動作環境はWindows 10/11の64bit版のみで、macOSとLinuxの対応予定は載っていない。最低要件は Core i5-4460 / FX-6300、メモリ8GB、GeForce GTX 1050 Ti / Radeon RX 570、DirectX 11、ストレージ20GB。2027年の作品にしては、要求はかなり手前に置かれている。
言語対応は項目ごとに分かれているので注意が必要にゃ。対応言語として並んでいるのは英語・フランス語・イタリア語・ドイツ語・スペイン語(スペイン/ラテンアメリカ)・簡体字中国語・ポーランド語・ロシア語・チェコ語・オランダ語・インドネシア語・日本語・ノルウェー語・ルーマニア語・タイ語・トルコ語の17言語。ただしフルオーディオ(音声)が付くのは英語と簡体字中国語の2つだけで、日本語はインターフェースと字幕までの対応となっている。CL-OSがしゃべる場面が多いタイプのゲームなら、字幕を読みながら進めることになりそうだ。
前作『Creature Lab』は現在Steamで2,300円。続編の価格はまだどこにも出ていない。公式が示している次の予定は、体験版が来る2027年第1四半期だ。
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