ジャンクから銃を組む『Wasteland Gunsmith Simulator』発表 ― 錆を落とし、キャンピングカーの工房で旅をする
崩壊した世界に残っているのは、誰かが捨てていった鉄の残骸だけ。そこから一丁の銃を組み上げて売って暮らす――そんな職業体験シム『Wasteland Gunsmith Simulator』のSteamストアページが公開されたにゃ。開発はQuest Craft、パブリッシングはQuest CraftとPlayWay S.A.の共同で、Steamストアページによると発売日は「To be announced」、つまりまだ未定のままウィッシュリストだけが先に開いた状態だ。
公式紹介文の言い回しがなかなか的を射ていて、「古典的なポストアポカリプス世界の空気」と「現代的なコージー系シムのゆったりした手触り」を掛け合わせた作品、と自らを説明している。荒野モノなのに撃ち合うのではなく、工作台に向かってひたすら手を動かす側というわけにゃ。
すべての銃は、拾ってきた部品の山から始まる
軸になるのはモジュラー式のクラフト。拳銃、ライフル、ショットガン、さらに近接武器まで、互換性のあるパーツを組み合わせて作り上げていく。ここで面白いのは、パーツの差し替えが見た目だけでなく価値と性能の両方に効くとされている点。実用一辺倒の生存道具に寄せるか、ジャンクを盛りに盛った珍妙な一品に仕上げるか、方向性はプレイヤー任せだ。
作った銃には名前を付けて保存でき、技術がアンロックされていくにつれて同じ設計を改良し続けられる。お気に入りの一丁を育てるタイプの遊びが用意されているのはうれしいところにゃ。

錆を落とす、埃を払う、塗り直す
新品を欲しがる客ばかりではない、というのがもうひとつの柱。壊れた銃を抱えて来る客も多く、そこでやることは徹底して地味だ。錆を除去し、長年の埃と油汚れを落とし、摩耗した部品を交換し、割れた箇所を修理し、古い銃を塗り直して現役に戻す。公式は工房での作業を「リラックスできて、満足感があって、報われるもの」と表現している。
この「汚れが落ちていく気持ちよさ」を主役に据える作りは、以前取り上げた高圧洗浄シムの系譜とも重なるところがあるにゃ。


店を構えない。工房ごと走る
拠点は建物ではなくキャンピングカー。移動手段であり、住居であり、仕事場でもある一台を、新しい工具や設備で改造してクラフトの幅を広げていく構造だ。そのうえで商売を路上へ持ち出し、集落・交易拠点・無法地帯の廃墟のあいだを走り回る。行った先では希少なスクラップを漁り、特別な注文をこなし、予測できない出来事に遭遇する。
車体を強化すればさらに危険な土地へ踏み込めるようになり、その奥にこそ大きな見返りがある――という、行動範囲と稼ぎがきっちり結びついた設計になっているらしい。ガレージの中に閉じこもるだけで終わらないのは、荒野を舞台にした意味がある。
客が買いに来るのは、銃ではなく解決策
接客まわりも一手間かかる。修理依頼を受け、特注武器のオーダーをこなし、その状況に合った銃を提案し、値段を交渉する。腕が上がるほど客の要求は厳しくなり、そのぶん見返りも大きくなる、というバランスだ。スクラップを集め、設計図をアンロックし、レアパーツを掘り当て、評判を積み上げていく――ループの骨格はここで閉じる。
廃品を漁って解体し、値を付けて売る手触りという点では、以前紹介した廃列車の解体シム…ではなく、こちらの記事も近い方向性にゃ。


12言語対応、ただし音声は英語のみ
現時点でストアページに掲載されている情報を整理しておく。対応言語は12種で、日本語も含まれている。ただし内訳はインターフェースと字幕までで、フルオーディオ(音声)が付くのは英語だけ。日本語音声は用意されていない。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 発売日 | 未定(To be announced) |
| 価格 | 未定 |
| 対応プラットフォーム | Windows のみ(macOS / Linux は非対応) |
| プレイ人数 | シングルプレイヤー |
| 日本語 | インターフェース・字幕は対応/音声は非対応 |
動作環境の要求は、この種のシムらしく軽め。最低ラインがGTX 1050で、推奨もGTX 1650かRX 5500止まりだ。
| 区分 | 最低 | 推奨 |
|---|---|---|
| OS | Windows 10/11 64bit | Windows 10/11 64bit |
| CPU | Intel Core i5 7400 以上 | AMD Ryzen 5 1600 / Intel Core i5 8500 以上 |
| メモリ | 8GB | 8GB |
| GPU | NVIDIA GTX 1050 | AMD Radeon RX 5500 / NVIDIA GTX 1650 以上 |
| ストレージ | 2GB | — |
開発元のQuest Craftは、幽霊退治の店を営む『Ghost Keeper』を2026年7月16日に、ピザ屋シム『Pizza Slice』を同年3月13日に送り出したばかりのスタジオ。小さな店や工房を回すタイプの作品を続けて手がけてきた流れが、そのまま荒野へ持ち込まれた形にゃ。
発売時期も価格もまだ白紙で、体験版の配信も現時点では確認できない。ジャンクの山から一丁ずつ組み上げる手仕事が気になるなら、ストアページを押さえておくのが今できることだ。
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