『Dawn of the Rotten』配信開始、走らないゾンビが押し寄せるVHS風FPS ― itch.ioで1.30ドルから
走らないゾンビが、そのぶん数で来る。
『DAWN OF THE ROTTEN』は、文明が崩壊した世界で燃料を探しながら移動を続け、隔離ゾーンにされた屋内ショッピングモールを目指す一人称シューター。作っているのは DANK 名義の開発者で、itch.io のストアページが公開されたのは協定世界時8月14日23時25分――日本時間なら8月15日の朝にあたる。価格は1.30ドルからで、そこに買う側が好きなだけ上乗せできる方式になっている。対応はWindowsのみ、ダウンロードは468MB。
ストアページに書かれている筋書きはこう。文明はすでに崩れていて、手持ちの燃料は残り少ない。走り続けるためのガソリンを求めて打ち捨てられた建物を漁りながら、群れを振り切って荒野を突っ切り、隔離ゾーンを目指す。行く手を塞ぐ感染者の群れは、当然そのまま撃ち抜いていくことになる。
用意されているマップは3つ。モーテル、アパート、そしてショッピングモール。ゾンビ映画を知っている人ほど、この並びの最後にモールが置かれている意味はすぐ分かると思う。「屋内モールに立てこもる」という筋書きは、そのジャンルの原点そのものだからにゃ。

ゾンビの動きは、いま主流の全力疾走型ではなく、あくまで旧来の「のろのろ歩く」タイプ。1体1体は遅いので、じっくり狙って頭を潰す余裕はある。その代わり数で押してくる。開発者自身は本作を「VHS時代の残虐なアクション悪夢」と呼んでいて、流血・ゴア表現・ゾンビの身体欠損描写があることも明記している。撃った先で相手がどうなるかを、はっきり見せる作りだね。

1980年代VHS風とPSXタグの融合美術
画面づくりで狙われているのは1980年代のVHSの質感。走査線の粗さ、色のにじみ、暗いところで潰れる階調——録画テープを再生したときのあの汚れ方を、そのまま画面に敷いている。ストアページのタグには Retro のほかに PSX や Playstation も並んでいて、映像の汚しとローポリゴンの質感を掛け合わせた方向であることがうかがえる。



ひとつ書いておくと、itch.io のページには「AI Disclosure」の項目があり、この作品は AI Assisted(グラフィックとサウンド) と申告されている。itch.io が制作者に求めている開示欄で、DANK 自身がそう記載しているという話。どう受け取るかは人それぞれだと思うけれど、買う前に確認できる情報として置いておく。
VHSを題材にしたホラーは最近ちょくちょく見かける題材でもある。1995年のレンタルビデオ店が丸ごと沈んでいく一夜を描いた『Victor's Video Vault』も、体験版が配信されたばかり。
価格1.30ドル、評価5.0の「CHAPTER ONE」
価格の話に戻ると、下限が1.30ドル、日本円だとおよそ200円前後という設定にゃ。itch.io の「5ドル以下」の棚に並ぶ価格帯で、短時間で遊びきる想定の作品としては素直な値付けだと思う。気に入ったら支払い額を自分で上げられるので、開発者に直接上乗せしたい人はそれもできる。
評価は5点満点で5.0、投票数は15件(8月18日時点)。本数が少ないので、この数字だけで出来を測るのは早いね。

DANK は同じくらいの規模のホラー・シューターを立て続けに出している作り手で、itch.io のページには『420 MASSACRE』『CRIMINAL TIES: SNITCH BODYCAM』『3 WISHES TO HELL』といったタイトルが1ドル前後で並ぶ。無料の『THE HILLS SEE ALL』もあるので、作風が合うかどうかを試すならそこから触るという手もある。
なお、対応言語についてストアページに記載はない。日本語まわりを気にする人は、そこは分からないまま買うことになる。
配信されているファイルの名前は「DAWN OF THE ROTTEN CHAPTER ONE.zip」。第一章と銘打たれている以上、続きの構想はありそうだけれど、その予定について書かれたものは今のところ見当たらない。
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