夜勤ホラー『Night Portable』無料体験版がSteam配信中―朝6時まで生き延びる中古ゲームショップ
店内を徘徊する“それ”に触れても、その場で死ぬわけじゃない。代わりに、手に持った携帯ゲーム機の画面にひびが入る。ひびとノイズが増えていくほど、残された猶予が削れていく——という作りになっている。
午前0時から午前6時までの夜勤を生き延びるサバイバルホラー『Night Portable』の無料体験版が、9月5日の夕方にSteamで公開されたにゃ。開発は個人サークルの Pumpkin Miso Studio で、製品版は2026年内の配信予定。対応はWindowsのみで、価格はまだ出ていない。


舞台は2000年代の中古ゲームショップ。妙に時給の高い夜勤バイトに応募したプレイヤーは、清掃や商品の補充をこなしながら、店内をうろつく■■■を避けて朝を待つことになる。暗がりで身をかがめて気配を消すか、危険を承知で走って距離を取るか——明かりと足音が見つかりやすさに直結する、という説明がストアページに載っている。
体験版で拾った携帯ゲームは夜勤中も遊べる
この作品でいちばん変わっているのは、仕事中に堂々とゲームを遊べるところ。店内には3種類のレトロ携帯ゲームが用意されていて、スコアを稼いで報酬を確定させると、バッテリーやラジオといった夜勤側で使えるアイテムに変換される。もっと稼ごうと粘れば取り分は増えるけれど、確定させる前にやられれば全部消える。引き際を自分で決める仕組みだね。
そして当然というべきか、携帯ゲームに集中しているあいだも店内の時間は進み、■■■も動き続ける。小さな画面を覗き込んでいる時間が、そのまま無防備な時間になる。
夜勤を越えると、今度は横スクロール形式のADVパートが始まる。過去の風景を歩いて調べながら、■■■にまつわる出来事と、現在へつながる呪いの正体を追っていく構成。3Dの店内、2Dの携帯ゲーム画面、横スクロールの回想と、見た目の異なる3つのパートが同じ怪異へ収束していく——という狙いらしい。製品版の想定プレイ時間は約45分〜1時間とされている。
言語は日本語と英語。ストアの言語表記では、インターフェース・音声・字幕のいずれも両方の言語に対応となっている。
公開から3日で、開発者は4回パッチを当てている
体験版が出てからの動きが、なかなか慌ただしい。9月6日にマイルドモードの調整(フラッシュの充電回数が3から6へ、接触判定の猶予も追加)とインタラクトの当たり判定改善が入り、7日にはシューティングの敵弾を前方140度の範囲に制限する調整と、コントローラーで店内PCのメールをスクロールできない不具合の修正が続いた。
そして8日に来たV0.64が、携帯ゲーム周りの手入れ。ゲームを中断して後から再開できるようになり、進行状況・残機・スコアがそのまま引き継がれる。さらに午前1時から5時までの各時刻で残機が1つ回復(最大3つまで)、3本すべての基本報酬ラインが10%引き下げられ、時刻の経過が鐘の音で分かるようになった。要するに「もう少し遊んでいたい」と思わせる方向へ寄せてきているにゃ。
配信・動画についてのガイドラインも公開されていて、体験版は全編を見せてよく、伏せなければいけない場面は無いとのこと。収益化も認められている。
作者は独学でUnityを触り始めた個人で、平日の仕事の合間に制作を進めているという。国内の展示イベントにも出展を重ねてきた作品で、進捗は本人のアカウントで発信されている。
9月11日には、ホラーゲームの実況配信が事故から崩れていく短編『【重大告知】橘リルリ転生いたします!』も発売を控えていて、Steamのホラー棚は今月やけに賑やかだね。
体験版のバージョン番号は、この3日間で0.631から0.64まで進んだ。
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