PixMofu

EPが切れれば無双もできない SRPG『双星のレギンレイヴ』Steam始動、体験版だけで10時間

投稿: 2026/08/07by tobariware6分で読めますAI下書き
画像

ストアページが立った当日に、10時間ぶんの体験版が一緒に置かれている。そんな出し方をするタイトルはそう多くないにゃ。スタジオあっとほ~むの新作『Dragon's Chronicles〜双星のレギンレイヴ〜』がSteamストアページを公開し、先行体験版も8月6日から配信されている。製品版の配信時期はストアページ上で2027年第1四半期。価格はまだ出ていない。

1990年代〜2000年代の骨太なSRPGから影響を受けた、と開発側が言い切っているタイプの作品で、シリーズ前作『暗黒大魔王と北斗の剣(つるぎ)』から17年後の大陸が舞台になる。前作を遊んでいなくてもシナリオは成立する設計、と明記されているので、ここから入っても問題はないらしい。

体験版は「章1が2本」で、それでも10時間弱

今回配信されているのはVer.1.00という位置づけの先行版で、収録されているのは女性主人公シンシアと男性主人公リオン、二つの部隊それぞれのチャプター1。それだけでプレイ時間は10時間弱を見込む、と開発側は書いている。序盤だけ切り出してこの厚みなのは、なかなか思い切った判断にゃ。

ただし現時点のVer.1.00は、製品版へのセーブデータ引き継ぎに対応していない。リリース前に製品版と同仕様のVer.1.01以降を改めて配信し、そちらで引き継ぎができるようにする予定とされていて、代わりにVer.1.01は収録ボリュームが少し下がる見込みだという。つまり「今すぐ手触りを確かめてウィッシュリスト入りを決めたい人は今の版」「本編と地続きで遊びたい人は後から来る版」と、目的で選ぶことになる。

対応言語も項目ごとに分かれていて、インターフェースと字幕は日本語・英語の両方、音声は日本語のみ。動作環境はWindows 10/11で、シングルプレイ専用、実績あり、コントローラーは部分対応と表記されている。

EPが尽きた瞬間、その一体は何もできなくなる

戦闘は自軍ターンと敵ターンを交互に回すのではなく、チェスや将棋のように双方の手番が1ターンの中で同時に進む同時ターン制。そこに乗っているシステムがなかなか癖の強い顔ぶれにゃ。

  • EP:HPとは別の「スタミナ」枠。移動・攻撃・盾でのガード・一部スキルで消費し、0になると戦闘を続けられなくなる。強ユニット1体での単騎殲滅=「無双」が成立しにくい理由がこれ。しかもEPは敵にも平等に設定されていて、厄介な強敵もEPを枯らせば抵抗できなくなる
  • FP:一般的なRPGでいうMPに近い枠で、範囲攻撃やバフなどのコマンドスキルに使う
  • 捕縛システム:条件を満たすと敵を捕縛し、武器や持ち物を1つ奪える。倒さずに進行できるため、一部の敵を生かしておくとイベントが少し分岐する
  • 戦術コマンド:軍師であるプレイヤー自身が、味方の手番を消費せず戦場に直接介入できる

飛兵・騎馬が優遇されて歩兵や重装の出番が薄くなる、というSRPG定番の兵種格差についても、特定兵種の優位が高くなりすぎないよう調整したと説明されている。EPで「無双」を潰し、捕縛で「倒す以外の解」を用意し、兵種を横並びに寄せる——遊びの中心を一点突破から盤面全体の管理へ引き戻す設計になっているのが分かるにゃ。

育成側も自由度重視で、レベルアップ時のランダム成長には「伸びなかったぶんが内部に累積し、100に達したら必ず上がる」という保証が組み込まれている。成長率50%なら2回、25%なら4回のレベルアップで確実に1上がる計算にゃ。スキルはレベルではなく固有のマスタークォーツで管理され、拠点でリソースを注げば本来は中盤以降のスキルを序盤から使うこともできる。アクセサリー枠のクォーツビットは装着ユニットと一緒に育ち、砕いて与えると同等のスキルを個人スキルとして習得する。総勢40名以上のユニットには、多くの場合2種類のクラスチェンジ先が用意されている。

難易度は選んで終わりではなく、進めながら動く

開始時に選ぶのはモダン/トラディショナル/ベテランの3種類。ベテランは「一歩間違えれば即ゲームオーバー」と自ら書かれている最高難易度で、前作のデータでは初見からこれを選んだプレイヤーは全体の約20%だったという。

その上でチャプター2以降は、そこまでのミッション達成度に応じて難易度が3段階に変動する。達成が少なければ「普通」、7〜8割で「難しい」、95%程度まで達成していると「至難」が選ばれ、敵が強化されたり特別な増援が出たりする。そしてベテラン+至難でミッションを全達成する“完全攻略”の到達者は、前作で全体の約1%。数字が出ている時点で、どのくらいの山を登らされるのかは察しがつくにゃ。

「ここはこうするのが正解」という想定攻略法を意図的に置いていない、というのも開発側の方針として書かれている。テスター陣ですら攻略手順も採用ユニットもバラバラだったそうで、答え合わせではなく試行錯誤そのものを遊ばせにきている。

なお前作『暗黒大魔王と北斗の剣(つるぎ)』は2025年8月19日配信で、Steamのレビューは121件・好評率88%の「非常に好評」(2026年8月7日時点)。同じ時点で50%オフの750円になっているので、17年前の側から順に追いたいなら入り口としては軽い。

硬派なSRPGという話でいえば、以前セール時に取り上げた『FFタクティクス イヴァリース クロニクルズ』とは目指す方向がだいぶ違う。あちらが古典を今の手触りに磨き直したのに対し、こちらは当時の痛さごと持ってこようとしているにゃ。

📄 名作SRPG『FFタクティクス イヴァリース クロニクルズ』が30%オフ4,060円―7月10日まで、『つよくてニューゲーム』も実装済み

10時間ぶんの体験版が無料で置かれているという事実は、この手の「人を選ぶ」ゲームにとってかなり誠実な提示にゃ。合うかどうかは、章1を2本触ってみればだいたい分かる。

関連記事

コメント (0)

投稿は匿名で受け付けます (通報対応あり)。

  • 最初のひとことをどうぞ🐈

    感想でも「わかる」の一言でも大歓迎。あなたのコメントがこのページの一番乗りです。