大学の試験監督シム『EXAM WATCH!』がSteamに、日本語字幕対応で2026年内配信予定
カンニングを見つけたら必ず突き出すのが正解——という作りではないらしい。
Steamにストアページが立った『EXAM WATCH!』は、大学の試験監督を軸にしたキャリアシミュレーション。手がけているのはイスタンブールの小さなスタジオPRC Gamesで、公式サイトによればこれが初めての作品にあたる。試験監督ものと聞くと一発ネタの短編を想像しそうだけど、中身は無職の状態から研究助手、教授、学科長まで駆け上がる長期戦の人生シムだった。
ゲームの入口は大学ではなく求人票。空いているポストを探して応募書類を出し、面接を受け、採用されたら契約を結ぶ——ここでやっと最初の学年が始まるという順番になっている。肩書きは研究助手からのスタートで、実績を積めばより名の通った大学から声がかかる、という構造。
やることは試験監督だけではなく、講義、答案の採点、学生の指導まで含まれる。ストアの説明文では「大学はひとつの章にすぎない」という言い方をしていて、腰を据えて同じ大学に居続けるのも、条件のいいところへ移るのも選べるらしい。研究助手から教授へ、そして運がよければ自分の学科を率いる立場へ。どこまで上がれるかは在籍年数だけでは決まらない、というのが売り文句にゃ。

座席表づくりから始まる一人称の試験監督
試験そのものは一人称視点。教室を歩いて学生の様子を眺め、スマートフォンの光、机に隠したメモ、隣の答案へ流れる視線といった兆候を拾っていく。公式サイトの説明では、試験が始まる前の座席表づくりも作業のうちに入っていて、仲のいい者同士を離す、怪しい学生を前列に寄せる、といった配置で「そもそも取り締まる手間を減らす」設計になっている。監視される側の記憶があると、この工程はやけに生々しい。
面白いのは、見つけた不正をどう処理するかが分岐になっている点。告発する、見逃す、別の形で収める——どれを選んでも跳ね返りがある。疑わしく見えた行動が実は潔白だった、という場合もあるようで、誤認の告発が自分の首を絞める構造になっている。公式サイトによると、評価軸は権威・公平さ・プレッシャー・信頼の4つ。学生の側も監督者を採点し返している、という考え方だね。
学生は数字ではない、というのがもうひとつの柱になっている。指導のなかで相談を聞き、どう答えるかの積み重ねが「どういう教員になったか」を形づくる。年が進めば新入生が来て、見知った顔は卒業していく。すぐ結果が出る判断もあれば、何年も経ってから返ってくる判断もある、と書かれていた。



大学の外にも生活があって、稼いだ給料の使い道はプレイヤー次第。家のグレードを上げる、家具や持ち物を買い足す、車を持つ、貯金を増やす——ここまでは生活シムとして順当なところ。そこにビットコインや銀といった投資先まで用意されているのが、ちょっと予想外だった。
キャリアの成否が懐具合を変え、懐具合が次に選べる道を変える、という相互作用を狙った作りみたい。試験監督のミニゲームを中心に据えつつ、周りに人生シムの層を厚く巻いてある構成という感じ。

22言語対応でもボイスはゼロ、動作はWindowsのみ
日本語も対応言語に入っている。ただし中身はインターフェースと字幕までで、音声(フルオーディオ)に対応する言語はストアの登録上ひとつも無い。英語もトルコ語も同じ扱いなので、そもそもボイスを載せない方針なのだと思う。対応言語の総数は22で、規模を考えるとかなり手広い。
対応環境はWindowsのみ。必要スペックは下のとおりで、要求はかなり軽め。
| 項目 | 最低 | 推奨 |
|---|---|---|
| OS | Windows 10(64bit) | Windows 11(64bit) |
| CPU | Core i5-3550 / Ryzen 5 2500X | Core i5-7600K / Ryzen 5 2600X |
| メモリ | 4GB | 8GB |
| グラフィック | GTX 1050 / R9 270X | GTX 1060 / RX 480 |
| ストレージ | 2GB | 2GB |
配信時期はストア上では「近日登場」のままで、公式サイトが掲げているのは2026年のSteam配信という括り。価格もまだストアページには出ていない。開発元の発表では、Steam Next Festに合わせて遊べる体験版を出す予定とされている。10月のNext Festは10月20日午前2時(=19日の深夜)から10月27日午前2時までの開催にゃ。
もうひとつ、ストアの対応機能欄には「オンライン協力プレイ」が並んでいる。説明文にも公式サイトにも協力プレイの話は一行も出てこないので、何をどう分担するのかは現時点では分からない。試験監督を2人で回す教室を想像すると、それはそれで見てみたい。
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