『HUMANKIND 2』トレーラーの生成AI疑惑に開発元が反論 ― ソフィアの撮影所で実写、2027年PC発売
世界初公開の映像が流れて数時間、公式アカウントの投稿には「これ生成AIでは」というリプライが並んだ。開発元が返した答えは、ブルガリアの首都ソフィアにある撮影所の名前だった。
gamescom Opening Night Live のプレショーで、AMPLITUDE Studios が『HUMANKIND™ 2』を発表したにゃ。2021年の歴史ターン制ストラテジー『HUMANKIND』の続編で、Steamのストアページに出ている発売時期は2027年、対応プラットフォームはWindowsのみ。公式チャンネルに上がったアナウンストレーラーは95秒しかなく、ゲーム画面はほとんど映らない。
「実写で撮った」―撮影はソフィアの映画スタジオ
映像は生まれたばかりの赤ん坊の視点で進む。抱き上げる人物の顔が魚眼レンズごしに大写しになりながら、時代から時代へ飛んでいく作り。この妙にのっぺりした光の当たり方と、背景が人物から浮いて見える感じが、いまネット上に溢れている生成AI動画の質感とよく似ていた。お披露目の投稿にぶら下がったリプライには、その指摘がすぐ集まっている。
これに応じる形で、HUMANKINDの公式アカウントが説明を出した。
「HUMANKIND 2の実写アナウンストレーラーは、ソフィアのNu Boyana Film Studiosで、実際の俳優、実物のセット、そしてこの制作のために作った小道具を使って撮影されたものです」。文章はそう続き、撮影の舞台裏の写真も近く公開すると書き添えられている。
名前の挙がったNu Boyana Film Studiosは、実在するかなり大きな撮影所にゃ。1962年に開いた施設で、2005年からは米Nu Image/Millennium Filmsの所有。10のサウンドステージのほか、ニューヨークやロンドンの街並み、古代ローマのコロッセオまで常設のセットとして構えていて、海外の映画製作が長年ここを使ってきた場所だね。
ただし、声明が語っているのは撮影の工程まで。仕上げの作業に何を使ったかには触れていない。約束された舞台裏の写真が出れば、そこも自然と埋まる話ではある。
気候が地図を作り変える4Xとして、2027年にPCへ
騒ぎのおかげで見落とされがちだけど、続編の中身についても具体的な説明はいくつか出ている。
前作の看板だった「時代ごとに文化を選んで、自分だけの文明を組み上げる」仕組みは、そのまま持ち越したうえで進化ツリーに作り替えられる。時代が変わるたびに文化を選び、そのツリーから固有の慣習を解放していく形式。歴史どおりの道を辿ってもいいし、途中で分岐させて別の歴史に振ってもいい、というのが公式の説明になっている。新しく登場する文化としては、サカク、エトルリア、スキタイといった名前が挙がっている。
もう一本の柱が気候。時代をまたいで気候が変わり、バイオームが移り変わることで戦略マップそのものが作り変わる。都市と経済をそれに合わせて作り直し、資源を守り、目先の成長と何世代も先に響く結果を秤にかける——という遊び方が想定されているみたいだね。加えてビジュアルの強化とUIの刷新も挙げられている。
ゲームディレクターのBenoit氏は公式の発表記事で「HUMANKINDの火を引き継ぎ、そのレガシーの上に築いていくことを光栄に思う」と述べていて、前作のプレイヤーからのフィードバックが5年ぶんの土台になったことを繰り返し強調している。発売前のテストについても「発売前に何度かプレイできる機会を用意する予定」と明言済み。細かい情報は今後数週間かけて出していくとのこと。
前作は5年たっても日本語非対応、続編のストアも今は英語だけ
日本語まわりについては、あまり良い知らせがない。続編のストアページに記載されている対応言語は英語だけで、インターフェース・音声・字幕のいずれも英語のみ。発売まで1年以上あるので増える余地はあるものの、現時点の記載はこれがすべてにゃ。
前作『HUMANKIND』のほうも日本語には対応していない。英語・フランス語・ドイツ語・スペイン語・ポーランド語・ロシア語・簡体字中国語・繁体字中国語・ブラジルポルトガル語・韓国語・イタリア語・トルコ語の12言語で、音声が付くのは英語だけ。5年のあいだ日本語は一度も追加されなかった。
作り手の立場も、前作の頃とは変わっている。AMPLITUDE Studios は2024年11月にセガの傘下を離れ、経営陣による買収という形で独立した。IPの権利を確保したうえでおよそ170人の体制を保っており、『HUMANKIND 2』もストアページ上では開発・パブリッシャーの両方が同社名義になっている。5年前とは、背負っているものがだいぶ違う一本ということになる。
その前作は、続編の発表に合わせてSteamで90%オフの559円(通常5,590円)まで下がっている。ユーザーレビューの総評は「賛否両論」で、12,300件のうち69%が好評。直近30日間に限れば79%まで上がっていて、5年ぶんのアップデートを経た今の評価は当時よりだいぶ穏やかだね。
95秒の映像でまず語られることになったのが撮影所の名前だった、というのは続編の滑り出しとしてはかなり変わっている。中身の話が始まるのは、公式の言う「今後数週間」から。
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