『キル・ザ・シャドウ』Steam配信開始、レビュー88%好評 ― 日本語音声は非対応、10%オフは8月18日まで
死体のそばにしゃがみ込むと、背中に張りついた影が勝手に動き出す。影が再現するのは、その人物が死ぬ直前の数十秒。手を伸ばした方向、倒れ込んだ角度、誰かがそこにいた気配。証言と食い違っていれば、嘘をついているのは目の前の人間のほうだ。
中国のShadowlightが開発し、Phoenix Gameが発売する探偵RPG『キル・ザ・シャドウ』が、8月5日にSteamで配信を開始した。価格は2,500円。発売記念の10%オフで、いまは2,250円になっている。
死者の最期を再生して、証言の矛盾を突き止める


舞台は「ダークタイド・シティ」。10年前に迷宮入りした事件が、いま再び動き出す。プレイヤーが操るのは元刑事のヒカル(英語版ではLucas)で、相棒になるのは背中に融合した「影」という得体の知れない存在にゃ。この影が持つのは、過去を垣間見る力。犯罪現場を当時のまま再現し、時間を巻き戻しながら、その場に残された証拠を拾い直していく。
面白いのは、再現された光景そのものが答えを教えてくれるわけではないところ。見えた事実と、容疑者が語る証言を並べて、どこがずれているのかを自分で見つける必要がある。Steamの紹介文でも「あなたの選択ひとつひとつが、登場人物たちの運命を変えていく」と書かれていて、たどり着く結末はひとつではない。


捜査の進め方はRPGとしての成長要素と結びついている。推理で真相に迫るか、説得で口を割らせるか、あるいは腕力で片をつけるか。どこを伸ばすかで、同じ事件でも通せる手段が変わってくる作りにゃ。真正面から論破するのが苦手なら、別の道を探せばいい。
見た目は、緻密に作り込まれた3D背景の上に2Dのピクセルアートを重ねる構成。ネオンと雨に濡れた街並みという定番のノワールに、中国的な都市の質感が混ざっている。この組み合わせが、この作品の見た目をひと目で他と区別させている。
対応言語のところは、Steamの表記を一段細かく見ておいたほうがいい。日本語・繁体字中国語・韓国語・イタリア語はインターフェースと字幕に対応しているけれど、フル音声が用意されているのは英語と簡体字中国語の2言語のみ。日本語で遊ぶ場合、キャラクターの声は英語か中国語のどちらかを選んで、字幕を追いかける形になる。
対応OSはWindowsのみで、MacとLinuxには対応していない。推奨環境はWindows 11・Core i5-12600K/Ryzen 5 7600X・メモリ16GB・GeForce RTX 3060で、必要容量は4GB。最低環境はGTX 1060 6GBまで下がるので、ピクセルアートを使う作品としては相応の重さだね。
10%オフの発売記念セールは8月18日まで。差額は250円で、割引そのものは大きくない。判断材料としてはむしろ、配信から1週間ほどで積み上がったレビューのほうが参考になる。8月11日時点で243件が寄せられ、そのうち88%が好評という数字が出ている。
購入前に手触りを確かめたいなら、体験版も公開されたままになっている。影を使った現場の再現がどういうテンポで進むのかは、文章で読むより実際に一度動かしたほうが早い。

配信直前の段階で触れた内容から、大きく変わった点はない。宣言していた仕様がそのまま形になって出てきた、という着地にゃ。
250円の値引きが消えるのは8月18日。それまでに、10年前の事件をもう一度掘り返すかどうかを決めることになる。
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