『The King is Watching』がゲームパッド対応、UI全面刷新でSteam Deckでも操作可能に
「王の視線が当たっている場所しか働かない」——『The King is Watching』は、その一点だけで成り立っている王国づくりのローグライト。畑も鉱山も兵舎も、王が目を離した途端に手を止めてしまうので、プレイヤーは限られた視線をどこへ置くかを延々と選び続けることになる。その視線の操作が、配信されたばかりのアップデートでゲームパッドからも動かせるようになったにゃ。ただ、手が入ったのはそこだけじゃない。
開発はHypnohead、販売はtinyBuild。7月29日にPS5・Xbox Series X|S・Nintendo Switch版が出ており、今回のPC向けアップデートはその移植作業から生まれたものだよ。リアルタイムに指示を出し続けるタイプのゲームをパッドへ載せ替えるのは相当な難物だったそうで、結局インターフェースを土台から組み直すことになったという(Steamのアナウンス)。
作り直された画面はコンソール専用ではなく、マウス+キーボードで遊んでいる側にもそのまま降ってくる。挙げられているのは、報酬画面の再構築、可読性を上げるためのフォント差し替え、そしてツールチップの二段構え化。まずは情報を詰め込まないコンパクト表示を出しておき、細かく知りたいときだけ展開する形になった。キーボードならZキーで開く。
つまり今回の目玉は「パッドが挿さるようになった」ことより、その対応のために画面の作りそのものが変わったところにある。マウスしか使わない人にとっても無関係なパッチではない。


Steam Deckについては、「遊べる」と「認証済み」が別物だという点を開発側がはっきり分けて書いている。現状、Steam Deck上でのプレイは一通り成立する。一方でVerifiedバッジは付いていない。低い解像度だと文字が読みづらいまま残っている箇所がいくつかあり、そこはValveと一件ずつ突き合わせている最中、という説明だね。
読みにくい場所やUIの使いにくい場所を見つけたら報告してほしい、という呼びかけもPC版・Steam Deck版の両方について出ている。バッジが付くかどうかは、その洗い出しが終わってからの話になる。
価格は通常1,700円のところ35%オフの1,105円。3月16日に配信された追加DLC『Crowns of History』も25%オフの411円まで下がっている。インターフェースは日本語に対応している。
2本目のDLCと無料アップデートはQ4 2026に後退

UIの作り直しに時間を持っていかれた分、しわ寄せは先の予定のほうへ行った。王を追加する2本目のDLC『Crowns of Fiction』と、それに合わせて出すはずだった無料アップデートが、そろってQ4 2026まで下がっている。年内ぎりぎりの枠だ。
2026年のロードマップは、有料DLCで王を増やしつつ、無料アップデートでマップを足していく二本立てだった。1本目の『Crowns of History』はクレオパトラ・太宗・クセルクセスという歴史上の3人を下敷きにした王を収録していて、それぞれ立ち回りが別物になるよう組まれている。無料側は8月に砂漠を舞台にした「Shifting Sands」が入った。
売れ行きは同じロードマップで50万本突破が示されていて、Steamのレビューは8,976件のうち88%が好評(直近30日間は131件で90%)。これだけ広がったあとでパッド対応に着手した格好になる。
アナウンスの末尾には、tinyBuildの配信イベント「tinyBuild Connect」への誘導も置かれていた。放送は9月15日午前0時(=9月14日の深夜)から、YouTube・Twitch・Bilibiliで。
「情報量が多すぎる」という新規勢の本音



このニュースはRedditのr/pcgamingにも持ち込まれ、そこで交わされたのは「対応が来た」よりも、そもそもこのゲームは自分に向いているのかという話だった。最初に投げ込まれたのがこれ。
ずっと遊んでみたいと思ってはいるんだけど、プレイ映像を見るたびに自分には手に余りそうな気がしてしまう。
画面の情報量に尻込みする、という声。狙ったわけではないだろうけど、今回のUI刷新が手を入れた場所とほぼ同じところを指している。ツールチップを畳んだのも、フォントを入れ替えたのも、一度に見せる量を減らすための手当てだからね。
これに実際に遊んだ側から返ってきたのが、次の内容。
自分は楽しめた。見た目ほど複雑じゃないよ。ループさえ掴めば平気。リプレイ性は高いけど、1周が2〜3時間と長めで、メタ進行はゆっくりめ。かなり独特で、良いゲームだと思う。
「難しそう」への答えとして、覚える量の多さではなく1周の長さとメタ進行の遅さを挙げているのが面白いところ。操作や理解のハードルより、時間の取られ方のほうが実際の壁になる、という読み方になる。実際、2〜3時間まとめて空けられないと1周が終わらないわけで、そこは腰を据える必要がある。
別の人からは、もっと短く背中を押す一言。
面白いから一度試してみるといい。公式にコントローラー対応が来たのもうれしい。
新規の人が引っかかる「情報量」と、既存プレイヤーが待っていた「パッド」。ひとつのスレッドで並んだこの2つは、どちらも今回のアップデートが同時に触った部分だった。発売から1年以上、コントローラー対応を求める書き込みが立ち続けてきたタイトルが、ようやくその宿題を片づけたことになる。
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