リッチ同士が王座を奪い合う『Lich Lords』新映像 ― 戦闘を組み直し、Steamプレイテストは申請受付中
ある日、目を覚ますと肉の温もりが消えていて、残っているのは冷たい骨だけ。人間だった頃の記憶はぼやけた断片しかなく、気づけば見知らぬ異界に立っている——RE:CODEが手がける『Lich Lords』は、そんな救いのない一文から始まるダークファンタジーのARPGダンジョンクロウラーだにゃ。8月3日、その新しいトレーラーが公開された。プレイテストを配信して以降に積み上げてきた変更をまとめて見せる内容で、新しいボス、新スキルと呪文、手触りを直した戦闘が並んでいる(Steam)。
舞台は煉獄めいた次元。数え切れないほどのリッチが支配権を賭けて殺し合い、最後に残った一体だけが「Lich Lord」を名乗れる。ただし、その玉座に座っていられるのはほんの一瞬で、新しい挑戦者の群れが次々と湧き上がり、循環はまた最初から回り出す。ローグライトの「死んで、また潜る」という構造が、そのまま世界設定として言い訳なしに置かれているのが気持ちいいところ。


ダンジョンは毎回組み替えられ、ゴシックな城、古い遺跡、草木に呑まれた都市といったテーマを渡り歩く。敵リッチの数、ダメージ倍率、ダンジョンのテーマといったキャンペーン設定を自分でいじれるのも特徴で、難易度の輪郭をプレイヤー側から引き直せる。潜っていれば人形を探してくれと頼んでくる住人にも出会うし、苔むした記念碑には「孤児たちへの弔辞」なんて銘が刻まれている。断片を拾って世界の正体を推し量る作りで、選択によって複数のエンディングに分かれるところまで、すでに実装済みだという。

テスターの報告が、そのまま殴り心地に化けた


新トレーラーで見える変化の多くは、クローズドベータと公開プレイテストで寄せられた声から来ている。実際、4月に配信された0.2.0の内容がかなり生々しい。重い武器ほど強く効くヒットストップが入り、ガードは消費スタミナのバランスごと調整されて「受け止めた」実感が出るようになった。スタミナが足りずにガードを崩されたとき、以前は崩された上にダメージまで通っていたが、今は崩されるだけでダメージは入らない。ジャンプや回避、ガードの直後はスタミナ回復にわずかな遅延が挟まるようにもなっている。
極めつけは、赤く光る本来ガード不能の攻撃が、パリィでなら返せるようになったこと。「防げないが、読めば返せる」という線引きは、この手のゲームで一番おいしいところにゃ。地面に伏せた犬型の敵が殴りにくい、当たっていないのに当たり判定が飛んでくる、といった細かい不満も潰されている。
ボスも後から足された要素だ。エリアごとのボスを倒すまで次の区画へのポータルが開かず、撃破すると大量の戦利品と「ミューテーション」と呼ばれるラン中の恒久強化が手に入る。ミューテーションは16種類が用意されている。そしてカメラは、昔ながらのARPGらしい見下ろし視点と、現代的な三人称視点をリアルタイムで切り替えられる。同じ乱戦でも、俯瞰にした途端に位置取りのゲームへ表情を変えるのが面白い。
骨の身ひとつでも、道連れは増やせる

単独で潜るだけが道ではない。ダンジョンで解放した囚人やグール、ゾンビ、ゴースト、獣までを仲間に引き入れ、パーティを組んで進める。画面の左に犬とゾンビと幽霊の体力バーが並ぶ絵面は、なかなか他では見ない光景だにゃ。
キャラクリエイトは、見た目・クラスに加えて「生前の職業(Mortal Profession)」が独立した枠として用意されていて、それぞれ別のステータス補正が乗る。角の形や身長、眼の色まで転がせるので、骨だけのくせに個性の出し幅が妙に広い。
ゆるやかな非同期オンラインも入っている。血の結晶のそばを通ると別プレイヤーの結晶へ回復が送られ、自分が死ぬと死体が誰かの世界へ流れて漁られる(漁られても自分の持ち物は減らない)。他プレイヤーの亡霊が名前つきで走り回っているのも見える。パスワードを設定すれば、同じ合言葉の相手とだけ繋がる。
対応環境と言語は、期待しすぎないよう先に書いておくにゃ。動作はWindows 10/11のみで、MacとLinuxは対象外。言語はインターフェース・音声・字幕がいずれも英語だけで、日本語には対応していない。価格はまだ公表されていないが、早期アクセスは2026年第4四半期までを予定していて、完全版ではアイテム・敵・装備・エンディング・ダンジョンテーマの追加に加えてマルチプレイヤーの実装が計画されている。完全版移行時に価格は少し上がる見込みだ。PS5版もストアに項目が用意されているものの、発売日は未定のまま。
プレイテストはストアページの「Request Access」から申請でき、開発元が受け入れ枠を広げたタイミングでメールが届く方式。8月3日の告知でも「プレイテストは今も稼働中で、更新も続いている」と明言されているので、骨の王座争いに参加したい人は先に列へ並んでおくといいにゃ。
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