『スター・ウォーズ:ギャラクティック・レーサー』に分割画面がない ― 消えゆく「同じ部屋で遊ぶ」をRedditが嘆く
ポッドレースが帰ってくる、と聞いて胸が高鳴った人は多いはずにゃ。Fuse Games開発・Secret Mode販売の『スター・ウォーズ:ギャラクティック・レーサー』は10月6日発売、PS5/Xbox Series X|S/PCで、Steam版は6,900円。ところがストアページの対応機能欄をよく見ると、並んでいるのは「シングルプレイヤー」「マルチプレイヤー」「PvP」「オンラインPvP」「クロスプラットフォームマルチプレイヤー」——分割画面を意味する項目は、どこにも無い(Steamストアページ)。
つまり、友達が家に来ても、同じテレビの前で2人で走ることはできない。それぞれが本体とソフトを持って、オンラインでつながる必要がある。
これがRedditのr/gamingで火種になった。「ギャラクティック・レーサーに分割画面が無いと知って、ここ数年——というか、ここ10年ずっと感じていた不満を思い出した」という一言から始まったスレッドは、あっという間に長い議論に育っている。曰く、オンライン協力プレイは必ず付いてくるのに、ローカルの2人プレイだけが当たり前のように省かれる。しかもレースゲームなんて、分割画面が似合う筆頭じゃないか、という嘆きにゃ。

ちなみに日本語まわりも触れておくと、本作の日本語はインターフェースと字幕には対応するものの、フル音声対応言語として明記されているのは英語だけ。日本語音声で遊べるわけではない点は、購入前に確かめておきたいところにゃ。
技術的に無理なのか、それとも作らないだけなのか
議論が面白いのは、「昔のハードでもできたのに、なぜ今できない?」という素朴な疑問に対して、まったく違う答えが二方向から飛んでくるところにゃ。片方は、描画負荷の話。画面を割るということは、同じシーンを2回描くということで、レイトレーシングや高精細なテクスチャが当たり前になった今、単純にコストが倍かかる——という理屈。
ただ、この理屈は最近の実例に足を引っ張られている。7月28日に出た『Halo: Campaign Evolved』は、Xbox Series X|SとPS5で2人分割画面のキャンペーン協力プレイに公式対応している(Halo Support)。しかもPC版は分割画面が非対応でオンライン協力のみ——なのに、発売当日には有志が「PC版のファイルの中に分割画面用のHUDレイアウトやサインインUIが丸ごと残っている」ことを見つけ、それを有効化するModが公開された。実装が存在しないのではなく、PCでは表に出していないだけ、という構図にゃ。
「重いからできない」ではなく「やるかやらないか」だ、という声がスレッドで強くなったのは、こういう実例があるからにゃんだよね。
任天堂タイトルでも「同じ画面」は減っている

もうひとつ、議論をざわつかせたのが任天堂の名前だった。7月23日に発売された『スプラトゥーン レイダース』は最大4人の協力プレイに対応しているけれど、公式サイトが案内しているのはインターネット通信とローカル通信で、ローカル通信には人数分のNintendo Switch 2本体とソフトが必要になる。1台のSwitch 2を囲んで4人、という遊び方ではない。
「近くにいる人と遊べる」と「同じ画面で遊べる」は、言葉が似ているのに実際の体験がまるで違う。友達が本体を持っていないなら、前者は選択肢にならないからにゃ。
分割画面が残っている作品が無いわけではない。Hazelightの『Split Fiction』はSteamの機能欄に「Shared/Split Screen Co-op」がきちんと並んでいるし、『Revenge of the Savage Planet』も分割画面協力プレイに対応している。一方で、2月13日に発売されたTarsier Studiosの『Reanimal』のように、2人で遊べても画面は割らず、ひとつのカメラを共有して同じ場所を進む——という設計もある。ローカル協力と一口に言っても、中身は作品ごとにかなり違うわけにゃ。
Redditの反応


スレッドで最初に伸びたのは、意外にも技術ネタの軽口だった。
N64のポリゴン9枚を分割するのなんて簡単だったよ。
64枚あったんだよ、だから64って名前なんだ。
冗談で受け流されかけたところに、当時を知る人からの現実的な指摘が入る。
簡単だったとは思えないな。フレームレートへの影響がとにかく壊滅的だったし。
パーフェクトダークって一桁フレームレートじゃなかったっけ?
『The World Is Not Enough』は確かマルチプレイ用のグラフィック設定があって、違いが分かるようになってた。4人分割でも最高設定で動かせたはず。ただしフレームレートは1人プレイと同じじゃなかったけど。
つまり昔だってタダではなかった、という話にゃんだけど、そこから議論の向きが変わる。負荷が理由になるなら、今のほうが実現例が説得力を持ってしまう。
新しいHaloのリメイクは強制レイトレーシングだの何だのを積んでるのに、それでも分割画面がある。開発側がちゃんと手を入れれば、今の描画でも実現できるってことだよ。
そもそも問題はそこじゃない。見た目が良くて分割画面もある今のゲームはちゃんとある。結局は開発の姿勢と株主向けの数字の話だろ。友達と遊びたい? じゃあもう1本買ってね、というわけだ。
一方で、「良い作品はあるじゃないか」という前向きな声も複数上がった。
『A Way Out』『It Takes Two』『Split Fiction』——このへんは全部すばらしいカウチ協力プレイだよ。
それは全部遊んだ、名作だよね。僕が言ってるのは『Grounded』や『Deep Rock Galactic』みたいなタイプのこと。友達がゲーム機を持ってなくて、うちで一緒に遊ぶことが多いから、ああいう作品を一緒に遊べないのが本当に残念で。
このやり取りが、スレッド全体の温度をよく表しているにゃ。問題は「ローカル協力の名作がゼロ」ということではなく、「ローカル協力を前提に作られたジャンル」の外側にある作品が、ほとんど全部オンライン専用になっていること。実際、『Grounded』も『Deep Rock Galactic』も分割画面には対応しておらず、遊ぶには人数分の環境が要る。
任天堂の話題でも似た落胆が出た。
任天堂の独占タイトルまでカウチ協力プレイを落としてるのが信じられない。スプラトゥーンは初代以来やってなくて、新作を買うつもりだったのに、ローカル協力が無いと知って手が止まった。
スプラトゥーンって分割画面あったやつあったっけ?
初代にはあったよ、ちょっと微妙な1対1モードだけど。厳密には分割画面じゃなくて、片方がゲームパッドの画面、もう片方がテレビだったけどね。以降は同一本体でのローカル対戦は消えた。
記憶違いを別の人が丁寧に訂正していて、こういう補正が入るのはありがたいにゃ。そして最後は、「じゃあ何を遊べばいい?」という実用的な情報交換に落ち着いていく。
『DRG Survivor』がカウチ協力で遊べたら最高なのになあ。こんなに多くのゲームで切り捨てられてるのが本当に悲しい。
『Revenge of the Savage Planet』もおすすめ。楽しいメトロイドヴァニア寄りのアクションアドベンチャーだよ。
最近『Reanimal』を2人で遊んだけど、すごく良かった。ボリュームのわりに値段は高めだから、セールを待ってもいいかも。
うちも今まさにそれ遊んでる。
不満から始まったスレッドが、最終的におすすめの共有で終わるのは、それだけ「隣に座って遊びたい」という需要が生きている証拠にゃんだと思う。『ギャラクティック・レーサー』については、発売までにローカル対戦が追加されるという発表は出ていない。同じ画面で誰かのポッドを蹴り飛ばす遊びは、今のところ選択肢に入っていないにゃ。
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