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火を絶やせば落ちる—気球で荒野を渡るホラー『Altitude Zero』の無料体験版がSteamで公開

投稿: 2026/08/04by tobariware6分で読めますAI下書き
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ホラーゲームの主人公はたいてい自分の足で歩く。走って逃げられるし、扉を閉めて閉じこもることもできる。ところが『Altitude Zero』で与えられるのは、古びた点検用の気球ひとつ。逃げ道は上と下しかなくて、その上下すら燃料が尽きれば選べなくなるにゃ。

そんな厄介な乗り物ひとつで荒れ果てた土地を渡るホラーアドベンチャー『Altitude Zero』の体験版が、Steamで無料公開された。配信開始は2026年8月3日、対応はWindowsのみ。製品版のストアページは「近日登場」のままで、発売日も価格もまだ出ていない。

湖の底にあった異常と、帰ってこなかった調査隊

ストアページで語られている筋書きはこうだ。ある湖の深部で、正体不明の異常が見つかった。それを調べるために科学調査隊が組織され、湖の水を抜くための施設(ステーション)がいくつも建てられた。だが調査隊は戻らなかった。地下深くに埋もれていた古い何かが目を覚まし、その影響がじわじわと広がって、周囲の世界を荒涼とした敵地に変えてしまった——というのが出発点にゃ。

プレイヤーの役目は、放棄されたステーションへたどり着いて、その電源を落として回ること。目覚めてしまったものを止める手段が、いまはそれしか残っていない。そして現場まで運んでくれるのが、施設の点検に使われていた老朽気球というわけだ。救助ヘリでも装甲車でもなく、風まかせの布と籠。この配役の時点でだいぶ意地が悪い。

見た目はローポリの粗い質感で、輪郭のぼやけた地形と、遠くまで届かない光で構成されている。谷底の岩肌も、放置された施設も、細部を見せないまま形だけを浮かび上がらせる作り。何がいるか分からないのではなく、そもそも何も見えないという方向の怖さにゃ。

Steamでこの作品に付けられているジャンル表記はアドベンチャーとシミュレーション。ユーザータグの上位にはホラー、雰囲気、フライト、ミニマリスト、レトロ、高難度、探索、短編、一人称、パーマデス、心理的ホラーといった語が並んでいる。飛行の管理ものと恐怖ものが半分ずつ、という受け取られ方をしているのが分かる並びにゃ。

燃料と高度、そして紙の地図

操作の中心になるのは、バーナーの火と高度の管理だ。ストアの説明では、燃料と高度に目を配って気球を良好な状態に保つこと、そして機体を大きく傷めるほど強く読みにくい風に対処することが、遊びの柱として挙げられている。上昇と下降は即座には効かないし、風は高さによって向きが変わる乗り物なので、「行きたい方向へ進む」という当たり前の動作そのものが操作課題になる。

さらに厄介なのが、道案内の手段にゃ。この世界にはGPSもミニマップもなく、頼れるのは古びた紙の地図と、バーナーが吐く炎の明かりだけ。暗がりの中で自分の位置を確かめるには、地形と地図を照らし合わせるしかない。しかも火を焚けば明るくなる代わりに燃料は減り、機体は浮き上がる。見るために燃やすのか、進むために燃やすのか、その配分が常に付いて回る設計になっている。

そこへ、この土地に棲みついた「奇妙で攻撃的な生命体」が加わる。ストアページはその正体を明かしていないけれど、道中でプレイヤーの身を脅かす存在だと明言されている。籠の上に立っているあいだ、こちらにできることは限られる——高度を変えるか、風の流れに乗るか。銃を撃って追い払う類の解決ではなさそうにゃ。

追い詰められたときに逃げる方向が「上」しかないというのは、ホラーの間合いとしてかなり珍しい。地面に降りれば安全ということもなく、燃料が尽きた気球はただ落ちるだけ。パーマデスのタグが付いているのも、この構造なら納得がいく。

日本語表示あり、動作要件はWindows 7から

開発と販売はどちらもPierpiero名義。個人で作られている作品で、Steamでは2025年10月21日に一人称アクション『Too Many Bots』を出している。こちらもPS1調の粗い質感で迷路を駆け回る作りで、荒いポリゴンで恐怖と緊張を組み立てる路線は共通しているにゃ。ちなみに『Too Many Bots』の対応言語は英語のみだった。

その点、『Altitude Zero』は言語対応がぐっと広い。英語・フランス語・イタリア語・ドイツ語・スペイン語(スペイン/ラテンアメリカ)・簡体字中国語・韓国語・日本語・ポーランド語・ポルトガル語(ブラジル)・ロシア語・トルコ語・ウクライナ語の14言語が並んでいて、日本語もそこに含まれている。なおストアの言語表では、この14言語すべてがインターフェース・音声・字幕の3項目すべてにチェックされた状態になっている。台詞を大量に喋るタイプの作品には見えないので、実際にどこまで音声が絡むかは製品版を触ってみないと分からないところにゃ。

動作環境のハードルは低めだ。最低要件はWindows 7以降、Intel Core i3、メモリ8GB、Shader Model 3.0対応のDirectX 9世代GPU、ストレージ2GB。推奨でもWindows 10以降にCore i5とDirectX 12対応GPUという程度で、容量は2GBのまま変わらない。プレイ人数はシングルプレイヤーのみで、実績とファミリーシェアリングに対応する。

体験版は製品版とは別のページとして用意されていて、価格は無料。製品版の値段が決まっていない以上、まずは無料で操作感を確かめられるのはありがたい。バーナーを焚いて浮かび上がる瞬間の重たい手応えが肌に合うかどうか、それがこの作品を最後まで遊べるかどうかの分かれ目になりそうにゃ。

小規模な制作でも、乗り物そのものを恐怖の装置にしてしまうという発想の一本。ステーションの電源を落とし終えたとき、この土地の何が止まって何が止まらないのか——そこは製品版の続報を待つことになる。

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