チェス盤で戦うソウルライク『Pawned Souls』公開 ― ポーン1体で全駒を倒し昇格を目指す、0円から遊べる
ソウルライクで倒れたときに画面いっぱいに出る文字といえば、赤く滲んだ「YOU DIED」が相場。ところがこの作品が返してくるのは「CHECKMATE」の一言だにゃ。
『Pawned Souls』は、チェス盤の上をポーン1体で駆け回る3Dアクション。開発者のMikaが8月28日にitch.ioで公開した。価格は「Name your own price」——好きな額を払う形式なので、0円のままダウンロードしてもいい。
動かすのは盤上でいちばん安い駒。前にしか進めず、取るのは斜めだけ。その1体で盤の敵を残らず倒し、昇格(promotion)を勝ち取るのが目的になっている。
6種の駒がそのまま敵の攻撃範囲になる
この作品の芯は、敵が全員チェスの規則どおりにしか動かないところ。公式の説明では、それぞれこう振る舞う。
- ポーン:斜め1マスを叩いてくる前線の雑兵
- ナイト:マスを飛び越え、L字に斬りかかる
- ビショップ:長距離の斜め攻撃と、特殊な飛び道具
- ルーク:直線の長距離攻撃と、特殊な範囲攻撃
- クイーン:速く、攻撃的。ほぼ全方位から当ててくるうえ範囲攻撃も持つ
- キング:「??」
キングだけ説明が伏せられていて、そこは触ってのお楽しみという構え。

裏を返せば、敵の攻撃範囲はチェスを知っていれば見た瞬間に読める。読めたうえで、その線から体を外して差し込めるかどうかが勝負になるわけだね。ナイトの跳躍が厄介なのは、盤上でも変わらないみたい。
操作系はソウルライクの文法をほぼそのまま持ち込んでいる。
| 操作 | キーボード/マウス | ゲームパッド |
|---|---|---|
| 移動 | W/A/S/D | 左スティック |
| 左の攻撃・パリィ | 左クリック | LB |
| 右の攻撃・パリィ | 右クリック | RB |
| ローリング回避 | Left Shift | RT |
| 盾を構える | スペース | LT |
| 回復 | H | A |
| ポーズ/強化 | Esc | メニューボタン |
攻撃が左右で分かれていて、同じボタンが受け流しも兼ねる作り。盾を構える、スタミナを見ながら転がる、瓶で回復する——このあたりは見慣れた形だね。ポーズ画面が強化画面を兼ねているので、集めたソウルは駒の底上げに回るとみられる。
公開から2日後の8月30日にはv1.04が配信され、パリィまわりに手が入った。成功すると+2ソウルが入り、相手のスタン時間も延びる。以前はスタミナを使わずに済むだけで見返りが薄かった部分で、盤外に敵が湧いてしまう不具合の対策も同時に入っている。

現在ダウンロードできるのはWindows版(258MB)とLinux版(338MB)。Steam Deckは検証中で、Macは次の対応予定に挙がっている。Unity製で、低スペックのノートでも動き、RTX 3050なら250〜300FPS出るとのこと。1回のプレイは1時間ほどが目安として示されている。
対応言語は英語のみ。ただし文章に頼らない設計で、色覚特性への配慮、ハイコントラスト表示、キー配置の変更、操作を教えるチュートリアルといった項目が並ぶ。チェスの規則さえ頭に入っていれば、言葉の壁はかなり低い部類。ページには生成AIを使っていないことも明記されている。
この組み合わせ自体には先行例がある。Crossfall Gamesの『Stonemachia』が5月27日にSteamで配信されており、こちらはポーンが他の駒へ姿を変えながら進んでいく2,300円の作品。8月31日時点でレビュー1,279件のうち1,224件が好評、約96%で「圧倒的に好評」に届いている。対応言語は英語とイタリア語で、日本語は入っていない。
盤上でいちばん弱い駒に、盤上のすべてを片付けさせる——『Pawned Souls』の昇格の条件は、端まで走り抜けることではなく、駒を1つ残らず倒すことになっている。ポーンに出す注文としては、なかなか重い。
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