『SAW: Genesis』の“更生トラップ”は腕か脚を奪う ― 3対1非対称ホラーが2026年内に早期アクセスへ
腕を切り落として自力で抜け出すか、仲間が助けに来てくれることに賭けるか。『SAW: Genesis』が突きつけてくるのは、その二択にゃ。しかもどちらを選んでも、その傷は試合が終わるまで消えない。
Broken Mirror Games と Anshar Studios が開発し、Bloober Team が販売する3対1の非対称対戦ホラー。ライオンズゲートと組んで映画『SAW』の世界を扱っていて、時代設定は第一次世界大戦が終わった直後——ジグソウが登場するよりおよそ1世紀前だね。プレイヤーは、試練を組み立てる「ジャッジ」1人と、そこに放り込まれた「被告人」3人のどちらかに就く。ケルンで開かれていたgamescom 2026(8月26日〜30日)では、Bloober Teamがエンターテインメントエリアにブースを構え、この試練を実際に触れる形で出していた。
この手のゲームで「1人側」といえば、たいてい圧倒的な暴力を担当する枠だけど、ジャッジはそうじゃない。ストアページでは「他の非対称対戦と違い、ジャッジは肉体的に脆く、力押しだけで被告人を制圧することはできない」と、はっきり書かれている。3人がうまく連携すれば、逆に押し返される側になるという設計だね。
ではどう戦うのかというと、パークと罠を事前に選んで、影から盤面を動かす。使える手札として挙がっているのは、隠し通路への専用アクセスと物音を拾うマップ、被告人の判断を狂わせる幻覚ガスと動きを止める麻痺毒、そして被告人を更生トラップまで引きずっていく「共犯者」の召喚。目的は殺すことではなく、生と身体のどちらを取るかを選ばせることだと説明されている。
時間切れが近づくほど、身体を差し出す確率が上がる
被告人側は3人で協力しながら、課題をこなし、道具を漁り、鍵を集めていく。マップは毎回手続き的に生成されるので、通路の形も配置も試合ごとに変わる。覚えた最短ルートが次の試合で消えている、という前提で動くことになる。
厄介なのは罠そのものよりも、時間の圧力のほう。意志が削れていくと作業の進みが鈍り、やがて更生トラップに捕らわれやすい状態になる。捕まったら選択は2つ、身体の一部を切り離して脱出するか、仲間が間に合うのを待つか。
そして冒頭に書いたとおり、この傷は残る。腕をやられればパズルの操作も反撃も難しくなり、脚をやられれば移動が遅くなって追い詰められやすくなる。「生き延びられはする。ただし五体満足とは限らない」というのが、公式の言い回しだね。仲間を助けに行くほど自分の時間も削れるわけで、3人の関係そのものが罠の一部になっている。



始まりは2マップ・ジャッジ2人・被告人4人
発表は6月のSummer Game Festで、7月16日にはクローズドアルファのテストが始まっている。第1回の実施後には参加者の集計も公開されていて、開発側は次のテストについても「近く知らせる」としている段階。
早期アクセスの開始時期は、ストアページのQ&Aで「2026年内」と示されている(発売日欄そのものは現時点で「未定」)。そこで遊べるのはロケーション2か所、ジャッジ2人、被告人4人という構成で、正式版までにジャッジ約5人・被告人約8人・ロケーション約5か所まで広げるのが目標。早期アクセス期間はおよそ1年を見込み、価格は早期アクセス開始時と正式版で据え置く方向だと書かれている。
対応プラットフォームはWindowsのみで、macOSとLinuxは対象外。対応言語はインターフェース・音声・字幕のいずれも英語だけで、日本語には現時点で非対応となっている。要求スペックはこうなっている。
| 項目 | 最低 | 推奨 |
|---|---|---|
| OS | Windows 11 (25H2) | Windows 11 (25H2) |
| CPU | Core i5-14400F | Core i5-14400F |
| メモリ | 16GB | 16GB |
| GPU | GeForce RTX 3070 8GB | GeForce RTX 5060 8GB |
| ストレージ | 15GB(NVMe SSD) | 15GB(NVMe SSD) |
違うのはGPUの1項目だけ、というかなり珍しい書き方だね。
ちなみにgamescomのブースでは、コスプレイヤーと造形作家を招いた体験型の企画も動いていた。ジャッジと対面し、ゲームに登場する罠をもとにした課題を仲間と突破すると景品がもらえる、という趣向。そこに置かれていたのが「ベット」という手作りの人形で、開発側は「あなたの血で指絵を描きたがっている」と紹介している。試練を切り抜けた人の手元には、血の代わりにグッズが残ったわけだけど。
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