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宇宙ステーションの質屋で贋物と密輸をさばく『Probably Stolen』、Steamでプレイテスト開始

投稿: 2026/08/04by tobariware6分で読めますAI下書き
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配管がむき出しの宇宙ステーション下層、シャッターの半分開いた一軒に、義手と血液パックと密造酒が並んでいる。出どころを聞いてはいけない拳銃も、たぶん置いてある。tinyBuildとQuesting Goose Studioが発表した『Probably Stolen - Cyberpunk Pawnshop Simulator』は、その店のカウンターに立たされるドット絵の経営シムにゃ。発表と同時にSteamでプレイテストが始まっていて、製品版は2026年内を予定。対応はWindowsのみで、価格はまだ出ていない。

主人公は元スカベンジャー。気前のいい融資と、あまり褒められない巡り合わせで店舗を手に入れた——という立ち位置から始まる。目標はシンプルで、家賃に押し潰される前に店を買い取ること。ところが家賃は週の売上と無関係に上がっていく。滞納すれば店の魅力度が落ち、客足が減り、売上がさらに落ちる。その穴を埋めようとして、危ない取引に手を出す。滑り落ちる仕組みがちゃんと組んであるのが意地悪で楽しそうなところ。

客は嘘をつくし、タバコの綴りも間違っている

開業時に選べる商売は、銃器商、ケミスト、水売り、故買屋、農家、そして完全な無一文スタート。それぞれ利益カーブと破滅の仕方が違う。銃器を扱えば査察が来るし、薬物には中毒、水には賠償責任、密輸品には手入れがついてくる。重機と許認可が要る商売もあれば、いい隠し場所と平然とした顔さえあれば回る商売もある。

カウンターの向こうに誰が立つかは開けてみるまで分からない。証拠を釣りに来た保安局員かもしれないし、てこ入れの材料を探す革命勢力かもしれないし、こちらの使い道を値踏みしている落ちぶれた上層民かもしれない。売るか、断るか、通報するか、見なかったことにするか。どれを選んでも、誰かが必ず記録を取っている。評判は取引先と庇護を連れてくる反面、背中に的も描いていくにゃ。

面白いのは、査定が「値段を当てるゲーム」ではなく「本物かどうかを目で確かめる作業」として作られていること。たとえば高級煙草の鑑定には、ステーション交易委員会発行のハンドブックが付いてくる。ロゴの装飾、フォント、綴り、パッケージの色味、封印の有無——虫眼鏡で寄って、見本と突き合わせて、本物か贋物かにチェックを入れる。判断を間違えれば、その差額はまるごと自分の懐から出ていく。

水商売はさらに徹底している。純度によって6段階の等級が定められていて、99.9%以上の純水から、飲用が「推奨されない」ベースウォーター、有毒警告付きのラストウォーター、最下級のガターフローまで。しかもステーションで売られている水はラベルが正しいとは限らない。テストストリップで実測すると、表記どおりの汚さだったり、あるいは表記より悪かったりする。浄水器に電源とモジュールとボトルをセットして、等級を引き上げてから売るという商売も成り立つわけにゃ。

「私は普通の人間です」と言い出したら疑っていい

そこに、この店をただの商売以上にしている要素がある。暴走した意思を持つAIチップが宿主ごと乗っ取ってしまい、外見だけでは見分けがつかない“アグ”がステーション中に紛れている。保安局の識別ガイドには、見えるチップ、異常な瞳孔、不自然な表情といった外見上の兆候に加えて、不自然なほど静止している、痙攣する、所属派閥に合わない服装をしている、機械的な語彙、やたら形式張った言い回し——といった非視覚的な特徴が並ぶ。

対処方針についてはどの派閥も一致していて、しかも実行する銃はこちらの手元にある。カウンター越しに銃口を上げるか、そのままホルスターに戻すか。サインを見落とすのも、読み違えるのも、それぞれ代償があると説明されている。目の前の客を撃つ判断を、値付けと同じテンポで迫られるのが不穏でいい。

摘発されたときの逃げ道も用意されている。賄賂で押し通す、隠し場所に品物を移す、あるいは裏社会の人脈に頼る。作中の情報屋「Wild」のネットワークでは、夜ごとの料金を払う条件でフィクサーを雇え、目撃者を黙らせ、保安局にまだ回収されていない証拠を片付けて容疑レベルの下がりを早めてくれる。紹介、貸し、仕入れ、修理、銃器加工といった項目がずらりと並ぶ画面は、それ自体がこのステーションの縮図みたいなものにゃ。

店に閉じこもるだけでもない。廃材の山に出かけてスカベンジすれば素材が手に入るが、負傷の確率が明示されていて、怪我をしている間は漁りにも行けない。水耕栽培や臓器売買といった副業、機械と生産ラインを組んでの製造、上級ライセンスの取得による闇市場へのアクセスなども挙げられている。

ソロ開発から始まり、いまは8人で作られている

開発元のQuesting Goose Studioはモントリオール拠点。Steamの発表によれば、本作はBei Ning Pan氏のソロプロジェクトとして始まり、現在はアーティスト4名とオーディオ担当3名が加わった体制になっている。元になったのは「Space Looter」という名のターン制SF探索ゲームで、一度は棚上げされていたものが、旅先で「これを店番ゲームにしたらどうか」と思いついたことで今の形に化けたのだという。影響を受けた作品としてSpace Station 13、そしてPapers, Pleaseの名前が挙がっている。カウンター越しに書類と人相を突き合わせるあの緊張感が下敷きにあると思えば、鑑定ハンドブックの作り込みにも納得がいく。

日本語まわりは項目を分けて確認しておきたいところで、ストアの対応言語表ではインターフェイスと字幕に日本語のチェックが入っている。ただしフル音声の欄はどの言語にもチェックが無く、日本語ボイスが用意されるという表記ではない。動作環境は64bit環境が前提で、最低要件はWindows 10、Core i3相当、メモリ8GB、GTX 650ti相当、ストレージ1GB。ドット絵ゆえ16:9が基準で、21:9や32:9のモニターではウィンドウ表示になると但し書きがある。

プレイテストはストアページから参加申請できる状態。査定・密輸・賄賂・銃という物騒な素材を、家賃の支払日というごく生活的な締め切りで束ねてくるあたりが、この店の一番おそろしいところにゃ。

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