『Project Zomboid』同時接続12万人超えで過去最高 ― Build 42安定版後にホットフィックス3本
13年も早期アクセスを続けてきた作品が、いま過去いちばんの人数を抱えている。
SteamDBの集計では、『Project Zomboid』のSteam同時接続数が12万4995人。8月に入って一度12万1603人を付け、そこからさらに書き換わった。前の記録は2022年1月の6万5505人だから、ほぼ2倍にゃ。理由ははっきりしていて、7月29日に既定ブランチが「Build 42.20」へ入れ替わったこと。1年半以上Unstableブランチに置かれていた大型更新が、ようやく何もしなくても遊べる状態になった。
マップは2倍、町は7つ作り直し、値段は5ドル上がった
Build 42.20の目玉はノックス郡そのものの作り直しで、Build 41と比べて遊べる面積がおよそ2倍になっている。リバーサイド、ウェストポイント、ローズウッド、ファラスレイク、マルドロー、エクロン、ディキシーの7つの町が丸ごと手を入れられ、ユニークな建物が1,400棟、新規タイルが20,000点追加された(公式告知)。
地下室は自動生成が400ヶ所、手作りのものが75ヶ所。ほかに動物の飼育、鍛冶や建築まわりの拡張、壁で反射して窓やドアから漏れる照明の作り直し、XL/XXLサイズの巨木、「28 Minutes Later」と「Top of the World」という2つのチャレンジモードも入った。マルチプレイ側の修正は150件を超え、アイテム増殖や経験値の不正操作といった抜け道も塞がれている。


財布に響く変更もあった。Build 42の配信に合わせて本体価格が上がり、Steamでは3,150円。ドル表記では19.99ドルから24.99ドルで、値上げはBuild 41以来となる2022年ぶり。The Indie Stoneは事前の告知で「Build 41のときと同じく、Build 42の配信に合わせて値上げがある。とはいえ、多くの人が大きいとは思わない程度のもの」と説明していた。すでに購入済みなら追加費用はかからず、SteamでもGOGでも無料で更新される。日本語表示にも対応している。
ただしBuild 41のセーブデータはBuild 42では読み込めない。データの持ち方が別物になっていて、公式の変換ツールも用意されていない。長く続けてきた拠点は、42.20へ上がった時点で置き去りになる。
254人サーバーとメモリリーク潰し、8月に3本のホットフィックス
安定版に上がってからの1ヶ月弱で、42.20.1・42.20.2・42.20.3の3本が配信された。中身はほぼマルチプレイと安定性で、新要素の追加ではない。
42.20.1では、チャンクの読み捨てで大きな処理落ちが出ていた問題、切断したプレイヤーの車両が消える問題、マルチプレイのメニューで言語を選ぶと落ちる問題などが直された。Build 41のワールドをBuild 42のサーバーで立てられないようにする措置も入り、Luaのチェックサム検証も強化されている。42.20.2はMODの翻訳ファイルでパーセント記号の扱いが壊れる件と、Tips表示の修正という小ぶりな内容。
いちばん効きそうなのが42.20.3。サーバーの人数上限の扱いが改善されて254人まで対応し、クライアントが「Loading Map」で固まる不具合も解消された。長時間遊んでいると落ちる原因になっていたメモリリークが複数潰され、高速で移動したときに黒やグレーの四角が出る現象も減っている。12万人規模が一斉に押し寄せた状況で、まず削りにいったのが「落ちる」「固まる」の側だったわけだね。



The Indie Stoneは、2026年の残りを「Build 42 Support Update」に使うとしている。狙いは最適化、MOD対応の強化、そして安定版の締め切りに間に合わなかった要望や仕上げの部分。MOD制作者向けには大がかりなガイドを公開する予定も示されていて、マルチプレイとコントローラー対応の改善もパッチの流れの中で続ける形になる。配信時期は現時点で出ていない。
6万5505人という数字が4年半のあいだ動かなかったことを思えば、それがひと月足らずで2度書き換わった今年の夏は、だいぶ異例な部類に入る。
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