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『病能探偵』11月5日にSteam配信、認知異常が事件現場を歪める推理ADV—日本語ボイスは1万行超

投稿: 2026/09/15by tobariware4分で読めます
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四肢のない遺体が転がっている。でも、それが他殺とは限らない——。

台湾のスタジオPHOSEPOが手がける推理アドベンチャー『病能探偵 Psycho-Sleuth』の発売日が、2026年11月5日に決まった。対応プラットフォームはPCで、SteamとSTOVEの2つ。価格はまだ出ていない。発表とあわせて発売日PVも公開されていて、ストアページからそのまま再生できる。

13人の「病能者」が集められた神になるための試練

舞台になるのは、世界を支配する宗教組織「理」が始めた試練。殺人を犯しても、それが露見しなければ神になれて、どんな願いも叶えられる。そんなルールのもとに集められたのが、希少な認知障害を抱えた13人の「病能者」だよ(Steam ストアページ)。

厄介なのは、彼らの異常な認識が他者にも伝染するという点。「嘘をつけない」強迫性障害はあらゆる虚偽を暴き、「左側が見えない」空間無視は証拠そのものを消し去り、「顔が識別できない」相貌失認は犯人の正体を曖昧にする。結果として、事件現場は病能者の認識に合わせて歪んだ形で立ち上がる。左半分が欠落した空間、顔のない死体、存在しないはずの証拠。トリックと精神病理の両方を読み解かないと、真相には辿り着けない仕組みになっている。

冒頭に書いた四肢のない遺体も、公式が挙げている例のひとつ。殺されたように見えて、実際は「異肢症」による自傷行為かもしれない、というわけだね。ここが面白いところで、問われるのが「誰が嘘をついているか」だけで済まなくなる。矛盾のない証言が、嘘ではなく認知に縛られた“本人にとっての真実”として成立してしまうから。

集めた手がかりは論破バトルでぶつける形式。相手の発言をその場でジャッジして、受け入れるか、証拠を突きつけて反論するかを選ぶ。そして犯人を暴けたときには、その相手の「病能」に応じた裁きが下される。

発売日の告知にあわせて、開発側が積み上げてきた物量をまとめて公開している。CGが40枚、3D背景が数十種、After Effectsと手描きによるアニメーションが数十種、13人のメインキャラクター全員ぶんのLive2Dアニメーション、オリジナルBGMが50曲以上。テキスト量は50万字を超える。開発チーム自身、数字を並べてみて「これ全部作ったのか」と少し呆然とした、と書いているくらい(Steam ニュース)。

中でも目を引くのが、日本語ボイスが1万行を超えるという一点。Steamの言語対応を見ると、フル音声が付いているのは日本語だけで、英語と中国語(簡体字・繁体字)はインターフェースと字幕のみの対応になっている。台湾のスタジオが作った作品で、収録されている音声トラックが日本語だけ——というのは、なかなか見ない構成だと思う。

パズルの出来だけで押し切るつもりはなく、キャラクター・演出・音楽・アートで世界に引きずり込みたい、というのが開発側の言い分。この物量の配分を見ると、言っていることと作っているものは噛み合っている。

購入前に感触を確かめたいなら、体験版がSteamで無料配信されている。2025年9月24日から公開されているもので、収録範囲は第1章がまるごとと、第2章の事件の導入部分まで。製品版で手が入った部分の多くは、この体験版に寄せられたフィードバックから形になったものだという。

国内では、9月17日から21日まで幕張メッセで開かれる東京ゲームショウ2026のSmilegate STOVEブースでも試遊台が出る。デモ自体はgamescom 2026などの海外の催しにも持ち込まれていて、そこで受けた反応を踏まえて磨き直されてきた。

開発チームいわく、ここからは最後の追い込み。11月5日まで、残りは51日。

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