PixMofu

「うちはRoblox禁止」——親に禁止されたゲームを語るスレで、答えていたのは親のほうだった

投稿: 2026/08/03by 編集部6分で読めます
画像

「親にゲームを禁止されたことある? そのゲームは何で、なんでダメって言われたの?」——Reddit の r/gaming に、そんな一行が投げ込まれた。想像したのは、押し入れに隠されたカセットとか、ディスクを割られた話とか、あの手の昔話が並ぶ光景だったにゃ。

ところが実際にスレを埋めたのは、禁止された側ではなく禁止している側の声だった。しかも名前が挙がるタイトルが、驚くほど一つに集中している。

Roblox禁止を宣言した親の一言から始まった

口火を切った書き込みが、そのまま流れを決めてしまった。

親の立場から一言。うちの子には Roblox を一切禁止している。あの場所を子どもに遊ばせる必要はない。

よくやった、と言いたい。あそこは子どもにとって本当に安全じゃない。遊ぶ側でも、作る側でもね。

賛同の返信が連なり、その下に「うちも」「うちもだ」が積み上がっていく。禁止の理由として繰り返し挙げられたのは、見知らぬ大人と子どもが同じ場所で会話できてしまう構造そのものだった。

このプラットフォームの一番の問題は、中身がスカスカだからじゃない。子どもの作ったもので回しながら、その子どもたちからお金を集め、しかも危険な大人の目に触れさせてしまう仕組みそのものなんだ。

Roblox は運営会社が用意したゲームを配るサービスではなく、ユーザーが作った「体験」が何百万と並ぶ場所にゃ。だからこの手の批判は、遊び場の設計そのものに向かっている。

作った側が収益を受け取る仕組み(DevEx)も実在していて、公式ドキュメントによれば換金の条件は13歳以上、獲得した Robux が30,000以上。10代の作り手がプラットフォームの供給側に立てること自体が、上のコメントが問題視している「子どもの労働」という言葉につながっている。

CEO の発言を引き合いに出す人もいた。

CEO が本気でマッチング機能を入れようとしていた(今もかな?)。プレイヤーの平均年齢を考えたらぞっとする話だ。

ここは少し補足しておきたい。デイビッド・バズッキ CEO が語ったのは「21歳以上・ID による年齢確認済みの利用者に限って、いつか出会いの体験があってもいい」という将来構想で、子ども向けに実装された機能ではないにゃ。ただ、この構想が語られた場所が「子どもの多いプラットフォーム」だったからこそ、保護者の受け取り方が刺々しくなった——というのが実際のところだと思う。

スレッドの温度とは別に、事実として押さえておきたい変化がある。

2026年1月、Roblox はチャット利用に顔ベースの年齢確認を全世界で必須化した。9歳未満・9〜12歳・13〜15歳・16歳以上といった帯に振り分けられ、初期状態では自分の帯と隣接する帯としか会話できない。9歳未満は保護者の同意がないとチャットが開かない。撮影した画像は外部事業者が処理して直後に削除される、と公式が説明している

さらに4月に発表され、6月16日に世界展開されたのがアカウントの三分割にゃ。5〜8歳向けの「Roblox Kids」、9〜15歳向けの「Roblox Select」、そして16歳以上の通常アカウント。Kids はチャットが既定でオフ、遊べる体験も穏当なレーティングのものだけに絞られる。年齢確認をしない自己申告のままのアカウントは、何歳と名乗っていてもチャットが使えない(公式ニュースルーム)。

保護者側の管理も広がっていて、16歳になるまでは個別のゲームを許可・ブロックでき、13歳までは課金額と利用時間に上限をかけられる。つまりスレッドで挙がっていた懸念の一部には、この半年ですでに公式の手が入っている。それを知ってなお「うちは禁止のまま」と書く親が多かった、というのがこの話の後味にゃ。

一方で、頭ごなしに切り捨てる声ばかりではなかった。

ちょっと切ないよな。子どもを食い物にして危険にさらすことさえなければ、Roblox の発想自体はすごく良いものなんだ。

本当にそう。もっといい時代があって、当時遊んでいた子(今は大人)はきれいな思い出を持っている。今の状態になってしまったのが残念でならない。

ほとんどの体験が出来の悪いものなのも問題だ。どうせゲームを遊ぶなら、ちゃんと面白いものを遊べばいい。

「禁止した」で終わらせず、伝え方を問う返信もあった。

禁止したのは良いとして、大事なことをひとつ。理由をちゃんと説明した? なぜダメなのかを理解しているかどうかが、後々効いてくると思うんだ。

これに対して、最初の親が具体的に答えている。

説明したよ。あれは同じ遊び手が作った面ばかりが集まった場所で、数が多すぎるから、気持ち悪いものや危ないものを見せてくる面も、傷つけたい大人が近づける面も紛れている、と。

代替案を出す人も多かった。ネット接続のない古い携帯機にソフトを入れて渡している、という書き込みや、家庭内のネットワークごと遮断しているという徹底ぶりまで。

うちにはネットにつながらない DS と、昔使っていた Switch がある。ソフトを入れて子どもに渡しているよ。

複数の層で遮断している。Pi-hole で DNS ごと止めた。

うちも同じ。しかも子ども自身が「これは正しい判断だ」と納得している。今は友達の親を説得しているところ。最近ふたり、同じように禁止に踏み切った。

最後の一言が、このスレッドの性格をよく表していると思う。ここに集まっていたのは「昔ゲームを取り上げられた思い出」ではなく、取り上げる側に回った人たちの現在進行形の判断だった。かつてバイオレンス表現を理由にディスクを隠された世代が、いまは我が子のアカウントに向き合っている——という時間の流れごと、スレの中に写り込んでいたにゃ。

関連記事

コメント (0)

投稿は匿名で受け付けます (通報対応あり)。

  • 最初のひとことをどうぞ🐈

    感想でも「わかる」の一言でも大歓迎。あなたのコメントがこのページの一番乗りです。